ヴェルママさんのブログで恐い話を読んで、では、私の恐い実体験を語ろうかと思って、ついヴェルママさんの所へカキコしてきてしまった
で、ネタ出して来てしまったので、何か別のネタあったか?と一生懸命思い出しました
「死者のバス」
それは、乗ってはいけないと言い伝えられている
遠くから聞こえるエンジン音は、昭和の初期あたりのヒュンヒュンと
空気がもれたようなガラクタ音 かなりすり減った細いタイヤ
乗ってしまったんです
25年前の真夏の夜、不思議な事に
眠りながらも氷水に浸されているように
体が冷え切って指の感覚も無くなっていくのがわかった
ふと気がつくと、バスに乗っていた 車内は満員
となりに立っていた近所の花屋のおばちゃんが
懐から財布を出して私に持たせた
その横にいた豆腐屋のお父さんが重い大きな紙袋を私に持たせた
お向かいの鉄工所の社長さんが綺麗な布の風呂敷包みを持たせ
満員のお客さんたちが入れ替わり高価な品をくれました
家の前でバスは停まり,私だけ降ろされました
乗っていたのは、私以外、すでに亡くなっている親戚知人でした
みんながくれた物は、ご家族に聞いたら生前大切にしていた物との事
死者から物をもらってはいけないのだそうですが
私は、たくさん貰ってしまった でも、今日までの特殊な運を思うと
あのバスに乗せられた事は、恐くないんです
怪談というより、「世にも奇妙な物語」ですかね