舎人の灯りが一つ消えます。
信濃屋酒店さんは、
私が東京へ出てきたばかりの頃、
店の前を通れば、
「いってらっしゃい」
帰り「「お帰りなさい」
通りすがりの皆に声かけてくれて、
寂しい東京暮らしの中、知人もいない私にとって、
会話できる事の喜びを教えてくれたご夫婦のお店。
今月8日、閉店するのだそう。
共働きの私達夫婦にとって、
子供達の一日に目を配っていてくださった
東京の爺ちゃん婆ちゃんのお店、
今日、大工の父ちゃんと二人で
「今まで、息子達を可愛がってくださって
ありがとうございました」と、
お礼を言いに伺いました。
信濃屋さん御夫婦のかけてくださったお言葉、
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」
この言葉、地方人の我々、どれだけ励まされた事か、
今の土地へ越してから、
私も「いってらっしゃい」
「お帰りなさい」
家の前で出会う人達に言っています。
東京で出会った善き人達の教えと思って続けていきます。