「ケケケ」「ケラケラ」呼び名はいろいろあるらしい。
小さな女の子の妖怪
明日死ぬ人の所へ現れる。
私は、「カラカラ」に遭遇してしまった。
深夜2時過ぎ、CDをヘッドホンで聞いていたら、
急に電源OFFになった。
バッテリーは、満タン状態なのに、?
ヘッドホンをはずすと、女の子の笑い声が聞こえる、
廊下を父の隣の部屋の前まで
笑いながら走って行ったり来たりしている。
そこへ、母が「一人で寝るのが怖いから来て」と、
私と兄を交代させ、病室と病室の間の休憩所へ
一緒に行こうと言う。
そこ、さっき女の子が行ったり来たりしてたぞ、
でも、言うとみんな怖がると思い黙っていた。
長椅子に向かい合わせに寝る事になった。
すぐ母のイビキ、すると、私の足元でガサガサ音がはじまった。
私の椅子の下に何かあるらしく、何か探している様子、
「お母さん、幽霊出てるんですけど~」と、
母を起こしても無反応、すると私達の寝ている隣の部屋へ
看護士さんが駆け込んできて、「○○さん、○○さーん」と
大声で呼び始め「先生、来てください」とインターホンに叫んだ。
女の子が行ったり来たりしていた部屋の方が亡くなった。
その後、母に「起きてよ、隣で亡くなったの」と起こしても、
全く起きなかった。
母は眠らされていたのかもしれません。
そして、次の日は、父が逝きました。
父の付き添い2日目、
敷地内禁煙という病院なので、
お向かいのコインランドリーへ行っていた。
病院の深夜出入り口へ戻りかかった時、
タクシーが私とすれちがった、
私の20メートルほど先に止まりドアを開けた、
運転手さんが後ろの人とお金の受け渡しを
しているような動き
「どうも~」と、運転手さんの声、
そして、ドアが閉まりタクシーは去っていった。
何かおかしいな?と私は思った、
先ほどタクシーが止まった場所を見て考えた。
「どうも~」って、誰か降りたってことよね、
誰もいないじゃないかー私は、
猛ダッシュで病室へ逃げ帰った
エレベーターの中の鏡が気になってしかたなかったよ。
病室に戻ると、
「あー良かった、俺一人で怖くてさ~」と兄、
「そこに、着物着た女の人いるけど誰?」と、
父がつぶやいたそうで、
私の横を指差しながら震える兄、
私は、自分の隣を見つめたまま硬直したわ。
きょうは、父が亡くなった日です。
*書いているうち、なんだか怪談っぽく
なっちゃった~。
火葬まで、忙しく動く兄夫婦や、
お疲れモードのぼーっとしている母に代わって
遺体に付き添っていました。
昨年3月20日から23日まで病院で寝泊りし、
23日から26日まで斎場の遺体安置所で寝泊りし、
そこで、不思議体験がありました。
火葬が終わったとたん、私の靴が
何十年歩きとおしたのか?と思うほどボロボロになったのです。
弟と二人で遺体の付き添いの日
急に弟が震えだし「今、見たか、見たかー、」と、
腰が抜けて動けなくなり、私に叫ぶばかりです、
「何を?」と聞くと、祭壇の花が、
私が手を合わせている間、
一本だけ、紫のトルコキキョウが大きく揺れて、
父の顔が写真の額から出てきたと大騒ぎです。
私は、それでも怖くなかったです。
父が生前「行って見たかったな、お前の家、
犬も、筋肉はちゃんとしてるか?」
と、いつも言っていたから、
火葬の後に靴がボロボロになった時、
私は、「うち、見てきた?犬も良かったでしょ^^」
と、父に話しかけていました。
お花が揺れた時も、
父が昔、子供の頃の私に
「千代は、地味な名だが、色で言えば紫か蒼で、
重みのある印象なのだよ」と言っていました。
紫の花を揺らして、
「名は体を現す、そんな人間になりなさいよ」
と、最後のメッセージだったのでしょうね。
そのころ東京の家では、
「犬達がグルグル回りながら吠えて怖いよ~」
しかも↑今までしたこと無い遠吠えだと、
で、次男が助けて母ちゃんコールを私にくれました。
その現象は、お葬式終了時まで続いたそうな。