

6月11日に、「メダカのがっこう」というNPO法人の主催により、日常生活では農作業と縁遠い人々が、田植えを体験と田の草取りしている情景を撮影した短い動画を含む記事を掲載しました。このNPO法人は、日本の豊かな自然環境を復元し、生きものいっぱいの田んぼを広げ、生きる環境を守っている農家を応援する活動を各地で進めています。「メダカのがっこう」の活動全般については、こちらにアクセスして見てください。ここで紹介する田圃体験は、千葉県香取市で農薬を使わない米作りを進めている協力農家の一枚の田圃(約1反、1000平方メートル)を舞台に行われたものです、
なお、映像をご覧になれない場合、こちらのサイトにアクセスしてお使いのパソコンにQuick Time Playerを無料でダウンロードし、インストールすればご覧になれます。(If you cannot watch the movies, please download Quick Time Player from.)
1.田植えの(Planting of Rice Seedlings; 2009.05.05)
動画1を見るには(To see Movie 1)、こちらをクリック(Click here)Medaka Movie 1。
大勢の参加者たちが三つのグループに分かれて作業していました。各グループの人びとが横一列に並び、田圃を横切って張り渡したロープに付けた目印の位置に合わせて苗を植えて行くのです。全員が植え終わると、ロープをずらせてまた植えて行きます。小さいお子さんたちも含む全員が慣れない手つきで植えるので、遅々とした進み具合でしたが、家族づれの参加者も多く、皆さんが泥んこになって自然との触れ合いを楽しんでいる様子は、微笑ましいものでした。
田植え機を使う作業が一般化した現在、手植えは田圃の四隅や田植え機の入れない中山間地の棚田のような小さな田圃に限られていますが、一般の方々がこのような体験を通じて、自然を守ることや安心して食べられる食物を生産する農業の大切さを広めて行けると良いですね。
2.田の草取り(Suppression of Weeds; 2009.05.30)
動画2を見るには(To see Movie 2)、こちらをクリック(Click here)Medaka Movie 2。
5月30日、田の草取りが行われました。先日植えた苗は、しっかり田圃に根付いていました。参加者は田植えの時ほど大勢ではありませんでしたが、一つ一つの稲株の周りの雑草をかき集めて、田圃の底に埋め込む作業を進めていました。こうすると、生えてこないそうです。田圃のぬかるみに足をとられて、尻もちをついた人をいました。田圃の草取りがこの一日で済む筈はありません。除草剤を使わない田畑では、雑草との戦いになります。9月に予定されている刈り取りまで、協力農家の方、NPO法人や一般参加で有志の方々のご尽力が欠かせません。
3.稲の実りと水路のメダカ(Ripening of Rice Ears and Killifish in a Streamlet along a Footpath; 2009.07.06 & 08.26)
動画3を見るには(To see Movie 3)、こちらをクリック(Click here)Medaka Movie 3。
7月6日、久し振りに田圃の様子を見に行ったら、田の草取りの時にはか細かった稲が、がっしりと逞しく成長していました。今年の夏は雨の日が多く、実りに影響しないかと気になったのですが、稲刈りを10日後に控えた8月26日に行ってみたら、見事に実っていました。NPOの方々が生きもの調査を実施中でした。農薬を使わないこの田圃では、畦道に沿った小さな流れには、一時は絶滅が危惧されたメダカの群れが勢いよく泳いでいました。
4.稲刈り(Harvesting; 2009.09.05)
動画4を見るには(To see Movie 4)、こちらをクリック(Click here)Medaka Movie 4。
9月5日、いよいよ稲刈りの日を迎えました。集合場所の下総神崎では、迎えのマイクロバスに乗り込む人々が見られました。マイクロバスやマイカーで、三々五々と人々が田圃に集まってきました。稲刈りはがっしりした稲を鋭い鎌で刈り取るという危険を伴う作業なので、取り掛かる前に農家の方やNPOの方から繰り返し説明がありました。また、刈り取った稲を束ねる作業についても、同様に実演入りで丁寧な説明がありました。やっと稲が始まると、自分の植えた稲の列にこだわって取り掛かる人の姿もありました。運悪く、この日は田植え体験を持った中学校の同期会に遅参で駆けつけるため、肝心の稲刈りの様子をほとんど撮影できずに、田圃を後にしたのが心残りでした。
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