テレビ番組情報(9月6~13日)は前の記事です。
加賀見キャスターの司会で、1982~1990年に放送された豊かさの追求が招いた環境破壊を物語る4番組と、2005年放送の「環境革命が始まった」のそれぞれ一部を挟みながら進められました。環境問題に無関心ではなかったつもりでしたが、恥ずかしいながら1980年代初頭から地球の危なさを予告する番組が放送されていたことを知りませんでした。また、日本では四大公害を教訓に汚染対策が講じられましたが、日本企業の海外進出や廃棄されたハイテク製品の輸出が、汚染対策が不備な台湾やフィリピンで公害を撒き散らしている映像も流れ、「日本が公害から逃れるための犠牲になるのは御免だ」という現地の人の言葉に耳が痛みました。
温暖化が国家的関心事になる以前の1989年に、米国の真鍋淑郎博士が行った、温室効果ガス濃度の増加がもたらす未来予測も紹介されました。それによると2050年に地球気温は最大4.5度上昇し、想定される被害は、i)猛暑と旱魃による米国の主要農産物の大減産と、輸入飼料依存の日本の畜産・養鶏業の破綻、ii)巨大台風出現による大規模な風水害、土砂災害の発生、iii)海面上昇による沿岸地域が冠水などでした。日本のスーパーコンピューターを使った最近の解析でも、類似の予測が得られており、今世紀冒頭からの欧州の熱波、米国の巨大ハリケーン、日本の集中豪雨や土砂災害などは、コンピューターの予測を先取りしているような印象を与えます。
最後に紹介された1990年放送の「時間の戦争が始まった」には、ドイツのファンタジー作家ミヒャエル・エンデが登場し、今のように消費の増加を前提に存在・機能する経済システムで成長を続けて環境の破壊を選ぶか、失業や貧困を覚悟して豊かな生活を捨てるかの選択を迫ってきます。番組では直接的解答はありませんが、加賀美キャスターが「沈黙の春」を著したレイチェル・カーソンの言葉「私達は自然支配するのではなく、自らを律していかなければならない」を引用して締めくくっています。
付け加えるなら、スエーデンのように生態学的に持続可能な緑の福祉国家を目指して、国際的にも協調と共存を優先した路線を開拓して欲しいものです。
加賀見キャスターの司会で、1982~1990年に放送された豊かさの追求が招いた環境破壊を物語る4番組と、2005年放送の「環境革命が始まった」のそれぞれ一部を挟みながら進められました。環境問題に無関心ではなかったつもりでしたが、恥ずかしいながら1980年代初頭から地球の危なさを予告する番組が放送されていたことを知りませんでした。また、日本では四大公害を教訓に汚染対策が講じられましたが、日本企業の海外進出や廃棄されたハイテク製品の輸出が、汚染対策が不備な台湾やフィリピンで公害を撒き散らしている映像も流れ、「日本が公害から逃れるための犠牲になるのは御免だ」という現地の人の言葉に耳が痛みました。
温暖化が国家的関心事になる以前の1989年に、米国の真鍋淑郎博士が行った、温室効果ガス濃度の増加がもたらす未来予測も紹介されました。それによると2050年に地球気温は最大4.5度上昇し、想定される被害は、i)猛暑と旱魃による米国の主要農産物の大減産と、輸入飼料依存の日本の畜産・養鶏業の破綻、ii)巨大台風出現による大規模な風水害、土砂災害の発生、iii)海面上昇による沿岸地域が冠水などでした。日本のスーパーコンピューターを使った最近の解析でも、類似の予測が得られており、今世紀冒頭からの欧州の熱波、米国の巨大ハリケーン、日本の集中豪雨や土砂災害などは、コンピューターの予測を先取りしているような印象を与えます。
最後に紹介された1990年放送の「時間の戦争が始まった」には、ドイツのファンタジー作家ミヒャエル・エンデが登場し、今のように消費の増加を前提に存在・機能する経済システムで成長を続けて環境の破壊を選ぶか、失業や貧困を覚悟して豊かな生活を捨てるかの選択を迫ってきます。番組では直接的解答はありませんが、加賀美キャスターが「沈黙の春」を著したレイチェル・カーソンの言葉「私達は自然支配するのではなく、自らを律していかなければならない」を引用して締めくくっています。
付け加えるなら、スエーデンのように生態学的に持続可能な緑の福祉国家を目指して、国際的にも協調と共存を優先した路線を開拓して欲しいものです。
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