風のいろは 何いろ?

緑を渡る時、空を吹き巡る時、風は何色なのだろう?
風には色はないけれど、私には………。

母のある異変・・・年を取るということの カ・ナ・シ・サ

2006-03-18 | 日記(旧サイト~移行分:未分類)
私自身、40歳を超える頃から 年々様々な分野での衰えを感じつつ
自信を失いつついる。 増して老年期の方々の思いはいかばかりか…。
普段は自分の体調や気持ちばかりに囚われ、
母達の年代の方に迄 思いを馳せることのない 冷たい私だが…。
先日 こんな事が起こった。

母は毎晩 20時ごろに一番風呂に入り 22時ごろ寝る。
それまで自室のベッドの上で編み物などしながら TVを見ている。
寒がりではないので、上着を着て暖房はつけず、入り口は空けたまま。

その後のお風呂に入る権利の争奪戦が激しい。
次女が…洗面所とお風呂を使うと、1時間半位占拠するので
下手をすると 次に入る人が23時とかになってしまう。
長女と私、二人がその後入るとなると 最後の人は…!

私は退院してからというもの、食事だけでなく、就寝時間にも
気を配っている。 で、お風呂の時間帯も変えた。
次女が入る前に 急いで入り、その分 就寝時間も早まる。
私のお風呂タイムが早まった事の刺激で、娘達も割と早めになった。

さて、その晩は仕事で遅くなり、次女がもう入っていた。
入浴中の次女に、お風呂を出たら教えてと声をかけておいた。
声がかかったので さっと身体を洗い(後でよ~く洗います^^;
うちの風呂、寒くて…) 湯船に浸かって2分位したころ
なんだか男の人のような声が近くでする。
うちには男はいないから 外から聞こえるのかと思ったが 母だった。
その晩は 30分に10回もトイレに行き、寒くなったので
次女が出たらもう一度お風呂で温まろうと思っていたそうだ。
しかし、私もまだ2分しか温まっていない!
まだ入ったばかりだからと 順番を待ってもらおうと思ったが
そのうち母が おいおい泣き出してしまった。。。

短い時間にくるくる考えを巡らし、真冬じゃないし、
洗髪も明日の朝するか…と 母に譲ることにした。
廊下に出ると 母は泣きじゃくって「どうしちゃったんだよ~。
どうなっちゃうんだよ~。」と 自分の体調の変化に戸惑いと
不安を強く感じてしまったらしい。 情けなさというか。
いつもは自信に満ち、強い母のイメージがあるのだが
こんな時、50の自分でもあんなに様々な衰えを感じているのだから
まもなく75歳の母の衰えの感じ方は 私の比ではないだろうなと思う。

ともかく私は私で風邪を引かないよう、部屋をヒーターで暖め、
早々と就寝した。 翌朝早く起きてもう一度朝風呂&朝シャンしないと…。
とろとろした頃、部屋の外で 母が声をかけてきた。
「ありがとうね。」 その声は 先ほどと打って変わって
落ち着き 安心した。 しかしその晩は寝る時
母を守ってくださるよう 神様に、イエス様に心からお祈りした。


この一件を通し、母に対して 前より少し優しい気持ちになっている。
(何度もいうが 私は基本的に冷たい娘です…)
私がこれから迎えるであろう 自分の老年期の姿を
母の今の姿に重ねつつ…。 お母さん、冷たい娘でごめんね。
これからは もう少し優しい娘になるからね。
少しだけしか優しくできなくてごめんね。
私も自分の事でせいいっぱいなので…。本当にごめんね。
神様に お母さんのこと、よ~く頼んでおくからね。




ところで もともと母は 22時に就寝しても
夜中に2~3度、必ずトイレに起きる。
起床も8時近いからまあ いいのだけれど…。
早々とお風呂を出ながらTVを見つつ いつまでも起きているのも
一因と私は思うが、なかなか頑固で 私の助言なんて無視されちゃうけど…。
あの晩は異常すぎただろうが あれからはいつも通りらしい。



若々しく年を取れたら素晴らしいけれど そういう人は一握りだろう。
母は 腰が弱く、すっかり曲がっている。4~50代の頃からだ。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)でもあるからだが。

今回の私の十二指腸潰瘍の引き金になったストレスの一つが
母を初めとする家族についての思いだった…。
(ストレス、5個くらい重なってしまった…)
でも 心配しても問題は解決しない。
今は すっきりした気持ちでいる。
ただ 私が出来る範囲で 母に幸せでいてもらいたいと思う。
(えへへ。我侭で弱い私には無理だから 神様にお願いするけど)


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