んで、発作的に思い出したのだが、アタシが小学校の4~5年生ぐらいの時まで近隣の祭りの夜店には必ず「ゴリラ商会」なる風船(パンチングボール)売りが出ていたのだよ。直径40センチぐらいの風船の中に米粒状の物を入れ、その口元を輪ゴムで止め、その部分をゴム縄で結び端を輪にして手首に巻き風船をバンバンバンと手で叩いて遊ぶという他愛のないシロモノなのだ。(まあ、夜店で見かける水風船のヨーヨーのデカイ奴だな。)
で、何故その店がゴリラ商会つーと親父がゴリラの様な顔(いかりや長介をもっと下品にしたような顔)だからなのだよ、多分。で、そのゴリラ親父は件の風船を膨らます時はお経(観音経)を唱えながらフイゴを踏み、風船が出来上がるとそれをボクシングに見立ててシャドーボクシングをして「男の子は拳闘、ボクシング!」バレーボールに見立ててアタックのマネをして「女の子はバレーボール!楽しいわねッ!」等とデモンストレーションに打って出るのだ。それが子供ゴコロに見ていてけたたましく可笑しかったのだが、ボーっと見ているといきなり長い風船で首を絞められるつー暴挙に出られたりするのだ。そんなゴリラ商会はいつしか店は出していても件の親父の姿は見られずに代わりの者が商売をしていて(もちろん、デモンストレーションは無し)その後いつの間にか店も出なくなってしまった。
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