132.おみくじの話 ①
私はおみくじが大好きです。以前は神社に参拝した時にはよく引いていました。
お寺でも時々見かけますね。
おみくじは神様仏様との通信手段だと思っていたのです。言葉を受け取るようになっても、初めは一言二言でしたので、もっと受け取れないかとよく引いていました。
それに、とにかく面白いですよね。棒で数字を引いて、巫女様に紙をいただくのもありがたみが増す気がして。おまけ付きのものがあるとついついそっちにしてしまいます。
引く時には自分の名前を唱えて混ぜながら、手に乗った物を引くようにしています。
あるお寺では、引く時にご住職様がじっと見ていて、「違う、取り直して」「うん、それ」と教えて下さっていました。そしてその場で様子をうかがっていると、本当にその人の知りたいことが書かれているのが引き当るようでした。おもしろいですよね。
ところで、私は大凶を引いたことがあります。大凶って本当に入っているんだなあ、と思いました。
「大凶が入っていないと大吉の効力が無くなる(?)」というお話を聞いたことがありませんか?
大凶が入っていてこそ、大吉はその意味を成すのだそうです。
その日は兄とあるお寺に参拝しました。当時兄が良く通っていたようです。
とても強いので、私を連れて行ってくれたのです。確か受験前だったと思います。
地元では強すぎて願掛けは要注意だと言われているお寺です。
そこで自動販売機方式のおみくじを買うことになり、兄について行きました。
すると、機械の前に立っていた兄が私に先に引くように言いました。
譲ってくれることあるんだ・・と思いながら引くと「大凶」でした。
すると兄が「やっぱり。なんか嫌な感じしたもん」と上機嫌でした。
こっちだって「やっぱり」です。人生初の「大凶」にびっくりしつつ、いつも通りの兄にも腹を立て・・
そんなことがありました。
133.おみくじの話 ②
また、就職活動の時、なかなか内定をいただけませんでした。
そこであるお寺に通っていました。
そのお寺は学生の頃に親が連れて行ってくれたのが初めてで、何度か連れて行ってもらいました。
とにかく自然の中にあって、行くだけで気持ちいいのです。
そして、大きな十一面観音様がなんともありがたく、運転免許を取ってからもよく自分で行きました。
そして就職活動がなかなかうまくいかない時期も、時折気晴らしに行きました。とうとう卒業してしまい、アルバイトをしながら就職活動をするようになった頃、そこに行っておみくじを引くと、「凶」が出ました。
やっぱり・・・
しばらく決まらないまま、気晴らしにお参りしますとまた「凶」です。また別の日も「凶」。
やけくそで、一日に三回引きました。すると三回とも全て「凶」でした。
私の方も、もうわけがわからず。
そしてある日、参加者も火渡りをするというそのお寺の行事に母と一緒に参りました。
その行きがけにもおみくじを引くと言うと、母は「もうやめなさい」と止めました。
でも、引きました。「凶」でした。これで七回連続です。
受付の方もなぐさめてくださいます。
そして火祭りに参加しました。終わった後、列になって帰る一人一人の肩に、ご住職様が何かでちょんちょんと触れてくださいました。
帰りにもう一度引いてみました。すると「大吉」でした!
それから内定を三ついただきました。本当にびっくりしました。
あのご住職様の肩ちょんちょんが悪い巡りを絶ち切ってくださったのではないかと思いました。
そして後日談がありました。
134.おみくじの話 ③
後日談です。
無事就職して二年目のある日、どうしても会社に行きたくなくてずる休みをしました。
でも、眠たいわけでもない。なんだかもやもやして、ふいに「そうだ、あのお寺にお参りしよう」と思い立ち、久しぶりに参りました。
そのお寺は隣の県で、うちから車で行くと峠を越えて40分くらいかかったと記憶しています。
駐車場からお寺の方へ向かうと、黒白の布が張り巡らされていて・・・
道路にいらした方に「どうしたのですか?」とお聞きすると、なんとあのご住職様がお亡くなりになったということでした。
「え!?」びっくりしました。特に親しかったわけではありませんが、境内で時々お見掛けするといつもニコニコしていらしたのが印象深くて。
また就職の際にも勝手にお世話になった気がしていて。
そしてこうして最後にお礼を伝えられた気がして本当にありがたかったです。
これが虫の知らせでしょうか?
なんだか、とてもご縁があったのではないかと思えてしまいました。
それが25歳の頃のことでした。
そしてその十数年後、あることがきっかけでお参りすることになった、あるお寺のご住職様に言われて、びっくりしました。
「あんた、霊線がつながったのは生まれてからやな。ん~、24、5歳の頃、何してた?」まさにあの頃、おみくじ騒動からお葬式の頃です!
えー!!???
たまにこういうことがあるのです。具体的にはわからなくとも、その方の知らないことを言い当てられてしまう。また逆に入ってくることもあります。面白いですね。
いや本当に、精神世界とは奥深いものだなあと思いました。
135.おみくじの話 ④
全く同じおみくじが出る・・・これはどれくらいの確率なのでしょうか・・・
ある時、私が過去世で関わったことを解消するために、あるお寺にお参りするように友人に言われました。でも、引っ越したばかりで今度こそ普通の生活をしようと決めた頃だったので、初めはお断りしていました。
引っ越して初めのお正月、近所の神社に参拝しました。そのうちの一つに自販機式のおみくじがあり、家族3人で引いてみました。まず主人が引いて、次に私。そして子供の順番です。
すると、私は同じものが二つ出てきました。まあ、そんなこともあるだろうと。
そして主人と子供が同じおみくじで「宅墓に呪いがかかっている」といった内容でした。ガーン・・・!
びっくりポイントは二点です。まず、おみくじにそんな内容ってあるの?確か小吉だったと思います。
そして二点目は、主人と子供を同じものにするために、私に2つ出して調整したんかい!ということです。
いつもは持って帰ってじっくり読むのですが、その時は気味が悪くて結んできました。そしてその前後、いろんなことが起きて私はますます意地になって「絶対に行くもんか!」と思っていました。
結局は行ったんですけどね。
3度目の転勤で今の場所に住んで、しばらくして福子さんと出会って光のお仕事が始まりました。
そして再び人宛に作るようになり、一つがどなた宛なのかわからなかった頃、ある神社でおみくじを引きました。するとその内容は私宛ではなく、宛先の方宛だという気がしました。
お二人思い浮かんだのですが、その後のメッセージでどなたかがわかりました。
そこで、その方に打ち明けると会いに来てくださることになり、しばらくしてその神社にお連れしました。
そこで一通りご案内した後、その方がおみくじを引かれました。
すると、私が前に引いて宛先の方宛だと思ったものと同じおみくじだったのです。
宛先が分かった経緯もお話ししていましたので、その方も「これって・・・」とびっくしりて教えてくださり、思いがけずお互いに確認が取れて何だか不思議でした。
忘れられないおみくじのお話でした。