ときは、バブル真っ盛りの博多。
このホテルの建設が始まったのは、、、日本が好景気だったころ。
百道海岸は埋め立てが進み、シーサイド百道へと変わる。
私は、この頃に博多に住んでいた。
その頃の気持ち、、、自分だけが貧乏で取り残されたように思えていた。
その後、バブルが弾けていたと本気で思っていない頃にこのホテルが開業。
1993年(平成5年)7月開業。
設計デザインは世界的著名建築家である米国人のマイケル・グレイヴスの手によるもの。
正面は、エジプトのスフィンクスをモチーフにしたデザインとなっている。
こんなホテルに泊まる人は、きっと凄い人なんだと思っていた。
その後、幾年か経ってのこと、、、、
私が博多へ出張へ行く時は、このホテルと決まっていた。
このホテルに泊まるだけで、、、あの若い頃に見ていたホテルに泊まる。
あの劣等感が、優越感に変わっていく気持ちがあったからだろう。
人は皆、、、何らかのカタチで、今の自分のポジションを確かめていると思う。