クリプトKです!
前回はリーマンショックを予言していたピーター・シフの調査した物価上昇と、ジョン・ウィリアムス氏のShadowstatsの示す物価上昇を参考に、現実はアメリカ政府公式発表より物価が大きく上がり続けているというお話をしました。今日は少し違った観点から物価の上昇についてお話ししようと思います。
みなさんは『シュリンク・フレーション(Shirinkflation)』という言葉を聞いたことがありますか? これはShrink(縮小する)とインフレを組み合わせた言葉で、お店で買う商品の値段は変わらないが、中身が縮小している(レストランなどでは質が縮小しているケースもある)という我々が気が付きにくいタイプのインフレの事を言っています。例えば、今まで100円で買えた360mlの缶ジュースが、値段は100円のままなのに、容量が300mlになっていた。今まで10個入だったチョコレートのお菓子が、値段は同じだが8個入になっていた。ポテトチップの袋を開けてみたら、空気の量が異常に多くなっていた。といった感じです。
この現象はアメリカだけでなく、ヨーロッパや日本でも起きています。
『ガールズアワー』というサイトに日本で起きているシュリンクフレーションを分かりやすく説明している、『不二家カントリーマアムの中身が減り続けてる!2040年頃には1枚に?実質値上げシュリンクフレーションについて』という記事を見つけましたので、興味のある方はぜひご覧ください。記事中にある、明治おいしい牛乳が1000mlから900mlに内容量を減らした際に「注ぐ際に筋肉への負担が1割軽減」といった説明をしていたという話には思わず笑ってしまいました。
https://girlshour.net/countrymaam-shrinkflation-25982/
いずれにしても、物価は目に見える形でも見えない形でも上昇している。というより、QE(量的緩和=紙幣を刷る事)という、合法的な偽札を大量に発行することによって、通貨の価値が落ち続けているということは、我々の生活で現在起きていると言う事です。次回は現在アメリカで直面している、土地バブルの崩壊をZillowを使ってお話したいと思います。
クリプトK