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レッドピルか?ブルーピルか?⑯ お金に関して目覚める時

2019-09-12 23:34:14 | レッドピル・お金に関する知識

クリプトKです!

前回は目に見えにくい形で起きている物価の上昇、シュリンクフレーションについてお話をしました。今日は現在アメリカで直面している、住宅バブルをZillowを使ってお話したいと思います。リーマンショックで暴落した住宅価格はこの10年で上昇してきました。ただ、今までお話してきましたように、リーマンショックは終わっておらず、実際には問題解決を先延ばしにして、バブルを大きくしただけなのです。それが近年騒がれている住宅バブルの第二弾、『住宅バブル2.0』です。


Silver Libertiesという上記ユーチューブサイトではコロラドで起きている住宅バブル2.0について:

  • 最近フェイスブックの友人たち数人が不動産エージェントになったこと(バブルがはじける前には簡単に金儲けができると考える人が増える)
  • Zillowで調べてみると、差し押さえの対象で売りに出される可能性が高い物件リストが増加していること、売り物件のでディスカウントが始まったこと
  • テレビなどで全く報道されていない、住宅会社の株価が暴落していること
  • この10年間、住宅価格が倍以上になっているにもかかわらず、年収がほとんど上がっていないこと

に触れてこのバブルがいずれ崩壊することを話しています。

では、実際にZillowで住宅物件を調べてみましょう。

これはアトランタの売り物件です。

こちらがアトランタの差し押さえの対象で売りに出される可能性が高い物件リストです。

こちらはサンフランシスコの売り物件です。

こちらはサンフランシスコの差し押さえの対象で売りに出される可能性が高い物件リストです。

以前ご紹介しました映画『マネーショート』では、住宅バブル崩壊について分かりやすく説明されていました。ご覧になられた方はお分かりでしょうが、ブッシュ政権が住宅を買いやすくする政策をを取ったことがきっかけとなり、住宅バブルが起こりました。銀行は住宅価格が上がり続けるという前提の下で、NINJAローンと呼ばれる無収入、無職、無資産の人達にまで住宅を抵当とした融資をしました。家の名義がペットの名前だったという話も映画の中ではありましたよね。最終的に支払いが滞って売れなくなった住宅の山が押し寄せてきて破綻したのがリーマンショックです。

上の写真を見ると、どちらも物凄い数の売り物件ですよね。確かになかなか売れないため、値下げをしている物件も出てきています。サンフランシスコはアトランタと比較すると、差し押さえの対象で売りに出される可能性が高い物件が低いので、それほど問題じゃないのでは?と思われるかもしれません。ただ、注目したいのはサンフランシスコの物件の価格です。サンフランシスコの住宅の価格はほとんどが億単位です。所有者はそれなりの収入を得ているはずです。その高給所得者の多い地域で、売りに出される家が多いだけではなく、支払いができなくなり、差し押さえになって売りに出される可能性が高い物件が出てきているという事です。

同じような状況が他の都市でも起きています。興味のある方はZillowで調べてみてください。

 https://www.zillow.com/

リーマンショック後、上がり続けた住宅価格も暴落する日が遠くないように思えます。次回は、アメリカの景気を支えてきたシェールオイルバブルについてお話しますね。

クリプトK


レッドピルか?ブルーピルか?⑮ お金に関して目覚める時

2019-09-07 21:01:08 | レッドピル・お金に関する知識

クリプトKです!

前回はリーマンショックを予言していたピーター・シフの調査した物価上昇と、ジョン・ウィリアムス氏のShadowstatsの示す物価上昇を参考に、現実はアメリカ政府公式発表より物価が大きく上がり続けているというお話をしました。今日は少し違った観点から物価の上昇についてお話ししようと思います。

みなさんは『シュリンク・フレーション(Shirinkflation)』という言葉を聞いたことがありますか? これはShrink(縮小する)とインフレを組み合わせた言葉で、お店で買う商品の値段は変わらないが、中身が縮小している(レストランなどでは質が縮小しているケースもある)という我々が気が付きにくいタイプのインフレの事を言っています。例えば、今まで100円で買えた360mlの缶ジュースが、値段は100円のままなのに、容量が300mlになっていた。今まで10個入だったチョコレートのお菓子が、値段は同じだが8個入になっていた。ポテトチップの袋を開けてみたら、空気の量が異常に多くなっていた。といった感じです。

この現象はアメリカだけでなく、ヨーロッパや日本でも起きています。

『ガールズアワー』というサイトに日本で起きているシュリンクフレーションを分かりやすく説明している、『不二家カントリーマアムの中身が減り続けてる!2040年頃には1枚に?実質値上げシュリンクフレーションについて』という記事を見つけましたので、興味のある方はぜひご覧ください。記事中にある、明治おいしい牛乳が1000mlから900mlに内容量を減らした際に「注ぐ際に筋肉への負担が1割軽減」といった説明をしていたという話には思わず笑ってしまいました。

https://girlshour.net/countrymaam-shrinkflation-25982/

いずれにしても、物価は目に見える形でも見えない形でも上昇している。というより、QE(量的緩和=紙幣を刷る事)という、合法的な偽札を大量に発行することによって、通貨の価値が落ち続けているということは、我々の生活で現在起きていると言う事です。次回は現在アメリカで直面している、土地バブルの崩壊をZillowを使ってお話したいと思います。

クリプトK


レッドピルか?ブルーピルか?⑭ お金に関して目覚める時

2019-09-07 18:17:10 | レッドピル・お金に関する知識

クリプトKです!

前回は失業率について、仕事を探すのを辞めてしまった人達が、失業者の統計から削除されるため、現在の失業率3.7%という数字が出ているが、ShadowStatsのデータで実際にそういった人たちを合わせると、現在の失業率は21%になるというお話をしました。今日は引き続き、統計についてですが、『物価』についてのお話をします。物価上昇率も、失業率と同じように一般調査データや過去の調査方法を基準にすると、現在発表されている情報を大きく食い違っているのです。

以前ご紹介しました、リーマンショックを予期していた一人、ピーター・シフ氏が、以下の動画で政府が公表しているデータと、自身で調べた物価に関するデータの大きなズレについて語っています。

この動画では政府が公表しているCPIインデックス(消費者物価指数)と同氏が選んだ生活品20品の価格の上昇率について比較しています。対象となっているのが、卵・新車・ミルク・ガソリン・パン・航空チケット・牛肉・ビール(お店で買う)・コーヒー・家賃・歯医者代・電気代・バスや電車など公共の交通料金・コーンフレーク・薬・リンゴ・ポテト・砂糖・バター・タイヤの20商品です。1970から80年までの政府発表のデータと比較したところ、誤差は5%ということで、ほぼ同じくらいとのことでしたが、2002年から2012年のデータを比較したところ、政府発表が27.5% の上昇に対して、シフ氏の選んだ20商品は44.3%上昇と誤差が大きくなっていることが分かりました。

さらに新聞の価格を同じように比較したところ、政府発表では37.1%の上昇に対して、シフ氏が選んだ有力誌の価格(Time Magazine, US NEws World Report, Wall St Journal, Washington Post, Newsweek, USA Today, LA Times, NY Times, Sports Illustrated, People)を調べたところ131.5%の上昇と、3倍近くの誤差があることが分かりました。

続いて、健康保険の料金比較では、政府の物価上昇率は4.3%の上昇に対して、Kaise Survey of Employer Health Insuranceの調査結果は24.2%と大きく差があります。

では、前回ご紹介しましたJohn Williams氏のShadowStatsサイトにある物価に関するデータをご覧ください。

同じものがこちらのリンクで見ることができます。

http://www.shadowstats.com/alternate_data/inflation-charts

上にあるデータが1990年を基準として比較した消費者物価上昇率です。政府の発表では2%弱くらいの上昇なのですが、Shadowstatsデータでは、5%以上の上昇となっています。

さらに1980年を基準とすると、現在の消費者物価上昇率はなんと10%!!!

となっているのです。このグラフを見るとアメリカの物価は毎年10%くらいづつ上昇している傾向にあるのです。

以前お話ししましたが、QE(量的緩和=紙幣を刷る事)は紙幣価値を下げることで、『金』がお金だった時代では、金貨に鉄クズを混ぜて大量に発行すると、価値が下がるのと同じことなのです。だから同じものを購入するためによりたくさんの紙幣が必要となるのです。歴史上の帝国は金貨に鉄クズを混ぜて、崩壊の道をたどりました。今、同じようにQE(量的緩和=紙幣を刷る事)という合法的な偽札を大量に発行することにより、世界の国々が同じ道をたどろうとしているのです。

次回は、見えない物価上昇『シュリンク・フレーション』についてお話しますね。

クリプトK

 

 


レッドピルか?ブルーピルか?⑬ お金に関して目覚める時

2019-09-04 19:46:55 | レッドピル・お金に関する知識

クリプトKです!

前回は統計データとは公表する側に都合の良い情報に作り替えることが可能だというお話をしました。今日は、失業率データに関する、からくりについてをお話をします。

下記のグラフはジョン・ウィリアムス氏の作成した失業率を示したデータです。詳しくはJohn Williams' Shadow Government Statisticsのサイト:

http://www.shadowstats.com/alternate_data

にありますので、興味のある方はご覧ください。

このグラフには3つの失業率が示されています。

1.一番下のグラフU3が一般的に知られている政府が公表している『失業率』で、失業をして、過去4週間、仕事を探し続けている人達に該当します。

2.真ん中のグラフは、U6と言われる失業率で、職探しをやめてしまった人達で4週間以上経ち、一年以内に当たる人達です。ちなみに失業して一年以上職探しをしていない人々は、なぜか失業者として数えられていません。

3.一番上のグラフは、U3,U6に加えて、失業者から外されてしまった、1年以上仕事を探していない人達も含めた『ShadowStats(シャドー・スタッツ)失業率』です。

1か月以上経っても、1年以上経っても、仕事が見つからないから『失業者』であるはずなのに、仕事が見つからなくて探すのを辞めてしまったら、『失業者』から削除されてしまうのです。おかしいですよね?明らかに、これはデータの偽造です。米国政府の発表では2019年7月の失業率は3.7%(U3)となっていますが、U6では7.5%程度、ShadowStats(シャドー・スタッツ)では、なんと 21%の失業率となっています。この失業率は1929年の世界大恐慌時の失業率25%に非常に近いのです。

ジョン・ウィリアム氏のインタビュー動画があるので興味のある方はご覧ください。

次回は物価の統計についてお話します。

クリプトK