クリプトKです!
前回は統計データとは公表する側に都合の良い情報に作り替えることが可能だというお話をしました。今日は、失業率データに関する、からくりについてをお話をします。
下記のグラフはジョン・ウィリアムス氏の作成した失業率を示したデータです。詳しくはJohn Williams' Shadow Government Statisticsのサイト:
http://www.shadowstats.com/alternate_data
にありますので、興味のある方はご覧ください。
このグラフには3つの失業率が示されています。
1.一番下のグラフU3が一般的に知られている政府が公表している『失業率』で、失業をして、過去4週間、仕事を探し続けている人達に該当します。
2.真ん中のグラフは、U6と言われる失業率で、職探しをやめてしまった人達で4週間以上経ち、一年以内に当たる人達です。ちなみに失業して一年以上職探しをしていない人々は、なぜか失業者として数えられていません。
3.一番上のグラフは、U3,U6に加えて、失業者から外されてしまった、1年以上仕事を探していない人達も含めた『ShadowStats(シャドー・スタッツ)失業率』です。
1か月以上経っても、1年以上経っても、仕事が見つからないから『失業者』であるはずなのに、仕事が見つからなくて探すのを辞めてしまったら、『失業者』から削除されてしまうのです。おかしいですよね?明らかに、これはデータの偽造です。米国政府の発表では2019年7月の失業率は3.7%(U3)となっていますが、U6では7.5%程度、ShadowStats(シャドー・スタッツ)では、なんと 21%の失業率となっています。この失業率は1929年の世界大恐慌時の失業率25%に非常に近いのです。
ジョン・ウィリアム氏のインタビュー動画があるので興味のある方はご覧ください。
次回は物価の統計についてお話します。
クリプトK
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