今日は、時計の「おしどり」の話である。
パーツの名称でおしどりの鴛鴦(えんおう)とは関係ないが型は軽く3〜40種類と鳥分類目のようである。
setting leverというだけあって歯車ではなくレバー式据え板で、3時側のリューズを引き出すとスイッチのようにカチカチ動く様子が電池側から見れる。
このおしどり先端が2cmほど中心方向に刺さっている巻き芯を引き出せないように引っ掻けている。
巻き芯とは中心軸は複雑な面取り構成に
『setting lever jumper裏押さえ』
『setting leverオシドリ』『setting wheel小鉄車』はセットで据えられている棒状の部品である。
ある日、数分遅れを合わせよう…
3時側リューズをカチカチ…過剰に引き出すことで急に…
「リューズが棒状と一緒にすっぽり抜けてしまったまま」という現象…
…戻す…戻るわけない
「おしどり」折れたか曲がったという事だ…
…もう簡単には戻らない。
真っ直ぐさせれば良いが斜めに偶然刺さってしまった…
しかも回せてしまう…
ガリガリ…ガリ…あ
自動巻時計の場合に起こりやすい事例である。
頻繁に時刻操作やカレンダー操作を行うので、クォーツ時計と比べると不良を起こす可能性が高いのである。
3時側に出ているリューズの操作も雑にすると、破損などで不良を起こす。
試験でも重要な手順である事で挙げられている。「オシドリを押してリューズごと引き出す」事から分解が開始される。ネジタイプの「おしどり」の場合、ネジを回しながらリューズを抜けるギリギリ位置を見極めドライバーを止めて緩く閉めておく。
基礎知識をつけることで視覚的にも脳が判断できるようになる部品と言える。
これは時計の「おしどり」の話である。
最後まで見ていただき、ありがとうございました!
次回予定『あ行 多くの課題その1(1~4に分けて短く掲載)』
登場語録…時計、国家試験で重要度される作業、クォーツ編
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます