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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「きつねのはなし」森見登美彦

森見氏のデビュー当時の作品、確か2作目だったかな?
何とも雰囲気のあるカバーデザインの「きつねのはなし」を読み終えた。
森見ワールドと言えば、京都を舞台としたドタバタ&滑稽なお笑いというイメージが強いが、この「きつねのはなし」は対局に位置づけられる作品といえる。
怪談?プチオカルト?とにかく、京都の暗くて不気味な影のイメージをいかしたまさしく奇妙な短編4作の傑作。

とりあえず、京都の骨董屋を舞台としたやや背中がひやっとするようなストーリーで、これぞっ森見氏の実力かぁ~と唸らされるばかり。
なるほど、京都はこういった奇妙な話があう。

太陽の塔、四畳半神話体系、私は夜は短し歩けよ乙女と手にした方に、ぜひお勧めだ。
まるで別物だ。森見ワールドはたいへん面白いのだが、インパクトがあるだけに何となく後半あきてしまう・・・というパターンも少なくない。
笑える分だけ、好き嫌いもわかれるだろう。この作品も好みは明らかにわかれるはずだ。
まさしく「世にも奇妙な物語」って感じで、こんな森見ワールドは大歓迎だ。

ぜひ、もっと奇妙な怪談にトライして欲しいものだ。
森見氏はやはりすごい。

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