「陽気なギャングは三つ数えろ」伊坂幸太郎！

伊坂幸太郎氏の映画化もされた大人気シリーズの第3弾となる「陽気なギャングは三つ数えろ」。
9年ぶりの3作目だが、どうも前作２つがあまりにもドタバタしていて正直、大筋だけで細かいところを覚えていないほど？もちろん、個性豊かな登場人物たちや大まかなストーリーは頭に入っているのだが・・・ようは軽い作品だったのだ。確かに映画や2時間ドラマにはぴったりという内容。

その3弾も登場人物同じだけに雰囲気は同じ。テンポはいいんだけどあまりじっくり読ませるという感じではない。それでも、個人的には本作が1番面白かったかな？だって、最近ギャングって言葉使わないでしょう？国内にギャングを職業としている方っているのだろうか？更に陽気なギャングって？どうよっ？でも、今回は敵が現実的でイメージし易かったことが高評価につながったかなぁ〜？でも、このシリーズは必ず１〜３の順で読んでおきたいね。本作から入っても全然理解できないかも？

幸太郎氏は、デビュー早々からその才能を見込まれ若くして直木賞候補の常連となっていたが、2008年に「ゴールデンスランバー」で自ら直木賞候補からの拒否を宣言したというトラブルを起こしたけど、もちろんあれで今後の直木賞の可能性ってなくなったんだよねぇ〜。確かに作家はブランドではないので、直木賞とったとらないが全てではないが・・・惜しいような。まぁ〜今後これならば直木賞間違いなしだった！という圧倒的に面白い作品を世に出し続けて欲しいもんだねぇ〜。