自分の中の異様な興奮を抑えることが出来ない程、みな追い山独特の気合いが入っている。
15日の未明3時頃、中洲大通りの舁き山の前に、各丁ごとに「オッショイ、オッショイ!」のかけ声とともに全員が集合する。こんな時間にも関わらず、「がんばれー!」と大歓声を送ってくれる。中洲はものすごい数の人でごたがっており異様な興奮度だ。歩道には山笠をひと目見ようという方でいっぱい。その方たちの拍手と声援の中、「オイッサ!オイッサ!」のかけ声と共に櫛田神社の山止めへ。
櫛田神社まわりはもっとすごい。前日の17時頃から歩道の位置を確保したという方々がいるほど、さすが土曜日の追い山すごい人。
会社の方々もこんな時間にも関わらず応援にきてくれた。感謝だ。
未明4時59分。1番山笠の恵比須流がスタート。
追い山とは、まず博多の鎮守様の櫛田神社の清道を1周するタイムを競う「櫛田入り」が行われる。そして山はそのまま博多の町の5kmコースのタイムレースに出て行く。7流が毎年順繰りで櫛田入りの順番が変わるが、その1番山だけが櫛田入りの際に、「博多祝い唄」を唄うことができる。その後5分間隔で7流+1流がスタートしていく。
5時20分いよいよ我が中洲流の櫛田入り。約1tの山は皆さんが想像する以上にすごく早いスピードで走って行く。正直並走するだけでもキツイ程。

沿道からの大声援も耳に入らない程、「オイッサ!オイッサ!」と叫びながら爆走する。山を舁くのは26人。そのまわりを約500人の中洲流のメンバーが大興奮の中並走し、舁くチャンスを待つ。山笠に喧嘩はつきものというくらい、荒々しい祭りだが、やはり皆「舁きたい!」のだ。激しいつばぜり合い(これを棒ぜりと言います)の中、何とかキュウリ(山の真ん中側面)で舁くこと成功。追い山で舁けると自分の中のアドレナリンがモロ大反応!!!異常な気合いが入る。あぁ~ものすごく痛くて、苦しくて・・・でも最高の一瞬だ!あぁ~最高。その後も見送り3番に2回成功。そのうちの1回はかなりの時間舁くことに成功。ホント息ができず苦しい。勢い水で全身ずぶ濡れになりながら(沿道の人も勢い水でずぶ濡れ)気合いで走る。34分台で無事廻り止めへ奉納成功。何と言う充実感だろうか?感動の追い山初体験はあっという間に終わった。全身が痛い。
詰め所に戻って、直会、撤収作業終え今年の山笠の〆をする頃は、偉い人、初心者関係なく全員号泣・・・自分もやり遂げた充実感から自然と号泣。こんなに思いっきり泣けたのって学生時代の部活の最後の日以来かもしれない。全員が讃え合い、号泣しながら握手してまわり、来年の再会を約す。これが山笠だ。なんて素晴らしいんだろう。毎年完全燃焼なのだ。もう終わってしまうのが悲しい。これぞ祭りの後だ・・・。
この感動は、ブログでは書ききれないが、とりあえず博多祇園山笠の初挑戦は無事終了しました。
ホント素晴らしい体験できたことに感謝しております。来年もがんばるぞ!
ぜひ下記のリンクで山笠の迫力味わってみてください。ご興味有る方は他にもいっぱい山笠サイト有りますのでぜひ検索してみてください。
FBS福岡放送 「博多祇園山笠2006」