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日々是楽!(Enjoy it every day!)

「熱源」 川越宗一!

ステイホームで大雨・・・こう言う時は読書に限る。自分の読書タイムは基本就寝前なのだが、ここ数年毎晩の深酒がたたって全然進まない。ならばっとこう言う思いっきり梅雨空の日に一気に頁を進めるのもありだろう。
っということで、読み切ったのが第162回直木賞受賞作(2020年上期)の川越宗一氏の「熱源」だ。直木賞をほぼ独走状態で獲得した話題作だけに楽しみに読み進めたが、評価がホント難しい作品と言える。

直木賞受賞に値するスケールのデカさは認める。確かに樺太とアイヌを語った骨太歴史小説だ。北方4島どころか、近隣の樺太の歴史って知っているようで全く知らない。原住民のアイヌ人らの苦悩、日露戦争や太平洋戦争時の樺太、ロシア帝国の影など、実はこれが全て実話とくるからすごいものだ。まるでフィクションのドラマのようだ。実話だからこその迫力はガンガン伝わってくる・・・だけど、仕方ないのかもしれないが無理やり感が強い。突然の登場やえっ?なんでいきなりこんな話が出てくるの?っと言うケースがえらく多い。とにかく話も色々いきなり飛ぶので、ついていけなくなる?最後に各キャストたちのその後を追っていくのもバタバタ過ぎて残念ながら上手な描き方とはお世辞にも言えない。

う〜ん、自分の中ではまさに賛否両論・・・それでも迫力と勢いと興味で頁をガンガンめくらせるところは、テーマとも言える熱源そのもの。とりあえず、色々あるが面白かったので良しとしておこう!何より樺太について調べてみたい・・・っと思わせたのはこの作品の力だろうからね。

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