見出し画像

日々是楽!(Enjoy it every day!)

「学生街の殺人」東野圭吾

87年発刊のデビュー4作品目の「学生街の殺人」を手にした。第41回日本推理作家協会賞(長編部門)候補作でもある。最近になって東野氏の初期作品は改めて脚光を浴び始めている中、本作は地味ながら傑作に値する作品といえるのではないだろうか?それぐらい出来の良い作品だ。
作品名から放課後や卒業に続く学園ものかと思えば・・・予想に反して、今で言う何をしたいかはっきりとしないフリーターが主役だ。しかし、内容は濃い。バイト仲間、恋人が殺されいていく単なる連続殺人ものかと思いきや、彼らには各々知らない過去があった。主人公に知らされなかった、彼らの過去が少しづつパズルのようにつながっていくと、予想しない結末へと続いていく。ちょっと強引なところもあるがホント深い作品だ。あっという間に読ませてしまう。
東野初期作品を読み直すのは中々楽しい。荒削りながら、やはり直木賞作家の片鱗を伺える。悲しげな「魔球」「眠りの森」を抑えるほどのお薦めの作品だ。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Book」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事