当日夜には全国ニュースになっており、翌日以降もワイドショーの格好のネタになっていたらしいが、その日、帰りに天王寺へ行くという同僚と物見高く現場近くまで行ってみた。
路地の中は通ったことのない場所だったのだが、半分壁がなくて中が見通せるアパート(たぶん取り壊しが決まっているのだろう)なんかを見ながら、一番近くの通りまで行こうとしたら、やはり規制線が張ってあった。そのすぐそばの明らかに私有地な駐車場では、奥まで入って見ようとしてる人がいたり、自転車でやってきて写真を撮って即座にSNSにあげているらしきおばちゃんがいたり。でも様子はわからないので、上に行ってみよう、と次の階段を上った。

こんな階段が、少しの間隔でいくつも並んでいる。そして、上から見た景色は、川べりの堤に上がったところから見渡せる景色に似ているが、ここに川はなくて、これだけの段差のある台地なのだった。

現場付近にはやはり規制線があり、警察官が立っている。下で見た時は、近所のおっちゃんが「お巡りさんもたいへんやなあ、今日徹夜やろ?」と声をかけたりしていたけど、ここの警官は「車が来ますので端へ寄ってください」としきりに声をかけていた。普通の住宅街の路地なので、生活道路として通行しているのだろうけど、明らかに見物の車もあったようだ。
物見高いお兄さんに話しかけられ、「室外機が垂れ下がってるのが良く見える場所があるけど一緒に行きますか?」と聞かれたが、さすがにお断りした。現場は車が行き会えないぐらいの幅の道路を挟んで両側に家が建っている場所だったが、片側が2棟(4棟と書いてある報道もあったので、ニコイチの家だったのではないか)崩れて残り1軒だけが建っている状態で、反対側は普通に生活されている様子がなんだかちぐはぐな感じがした。
下から見た映像(ネットで)では、この家の土台というか下側はかなりえぐれていて、なにもない空間に家が建っていると言ってもいい位だった。電信柱との角度を見ても、既に斜めになっている。

現場を確認した後は、その道を通って大通りまで出た。崖の上側が阿倍野区、段差の下は西成区。阿倍野区側は大きな霊園が続く場所だった。階段の下には、玄関前にたくさんの土嚢を積んだアパートがあり、仮に集中豪雨が降った時にはこの階段をすごい勢いで雨水が流れ落ちて行くのだろうなあ、それで土嚢が必要なのかな、などと想像してみた。
また、崖の下に建っていたマンションは、住所は天下茶屋だけど〇〇阿倍野、という名前が付いていて(それは良くある話。)メインの入り口は下側だけど、道路の方からも地上3階ぐらいに当たる入り口が付いていた。なんだか、上の街と下の町、みたいなくっきりした境界線がある気がした。
天王寺に向かう同僚と別れて元来た道を戻っていると、高速の下に、かつて上を、ずっとヘリが回っている。この辺りは救急車やパトカーの音はしょっちゅうなので、気にならなくなってきたが、換気のため窓を開けていると、ヘリの爆音はけっこううるさいし気になるのだ。これまでも何度かヘリは飛んでたけど、昼休憩までほとんど休みなく続くなんてことはなかった。途中、同僚が調べたところ、すぐ近くで住宅が崖から落ちたらしい。
当日夜には全国ニュースになっており、翌日以降もワイドショーの格好のネタになっていたらしいが、その日、帰りに天王寺へ行くという同僚と物見高く現場近くまで行ってみた。
路地の中は通ったことのない場所だったのだが、半分壁がなくて中が見通せるアパート(たぶん取り壊しが決まっているのだろう)なんかを見ながら、一番近くの通りまで行こうとしたら、やはり規制線が張ってあった。そのすぐそばの明らかに私有地な駐車場では、奥まで入って見ようとしてる人がいたり、自転車でやってきて写真を撮って即座にSNSにあげているらしきおばちゃんがいたり。でも様子はわからないので、上に行ってみよう、と次の階段を上った。

こんな階段が、少しの間隔でいくつも並んでいる。そして、上から見た景色は、川べりの堤に上がったところから見渡せる景色に似ているが、ここに川はなくて、これだけの段差のある台地なのだった。

現場付近にはやはり規制線があり、警察官が立っている。下で見た時は、近所のおっちゃんが「お巡りさんもたいへんやなあ、今日徹夜やろ?」と声をかけたりしていたけど、ここの警官は「車が来ますので端へ寄ってください」としきりに声をかけていた。普通の住宅街の路地なので、生活道路として通行しているのだろうけど、明らかに見物の車もあったようだ。
物見高いお兄さんに話しかけられ、「室外機が垂れ下がってるのが良く見える場所があるけど一緒に行きますか?」と聞かれたが、さすがにお断りした。現場は車が行き会えないぐらいの幅の道路を挟んで両側に家が建っている場所だったが、片側が2棟(4棟と書いてある報道もあったので、ニコイチの家だったのではないか)崩れて残り1軒だけが建っている状態で、反対側は普通に生活されている様子がなんだかちぐはぐな感じがした。
下から見た映像(ネットで)では、この家の土台というか下側はかなりえぐれていて、なにもない空間に家が建っていると言ってもいい位だった。電信柱との角度を見ても、既に斜めになっている。

現場を確認した後は、その道を通って大通りまで出た。崖の上側が阿倍野区、段差の下は西成区。阿倍野区側は大きな霊園が続く場所だった。階段の下には、玄関前にたくさんの土嚢を積んだアパートがあり、仮に集中豪雨が降った時にはこの階段をすごい勢いで雨水が流れ落ちて行くのだろうなあ、それで土嚢が必要なのかな、などと想像してみた。
また、崖の下に建っていたマンションは、住所は天下茶屋だけど〇〇阿倍野、という名前が付いていて(それは良くある話。)メインの入り口は下側だけど、道路の方からも地上3階ぐらいに当たる入り口が付いていた。なんだか、上の街と下の町、みたいなくっきりした境界線がある気がした。
天王寺に向かう同僚と別れて元来た道を戻っていると、高速の下に、かつての南海平野線(路面電車)の名残の鉄塔が立っていた。地下鉄谷町線の延伸で廃線になったらしい。

プチ旅行をしたみたいな気分になった。因みに、1軒だけ残ったおうちは、取り壊しが決まったらしい。