昼過ぎには到着してるはずだったのに、着いたら1時半近くになっていた。秋葉原の駅の、前に泊った宿があった側の出口にキムタツが待っていてくれた。ごめんよ~、遅くなって・・・。彼も、この日は時間が比較的自由になるとのことで、手をあげてくれたのに、だいぶ待たせてしまったなあ。
JRの高架沿いに歩く。ただの高架ではなく、装飾が施されているというのが見るポイントだと。
下には店が入っているが、確かにアーチ型の装飾が見える。ところで、これは何線?と聞くと、総武線とのこと。降りたことはないが、娘が住んでいた市川へ行く時通る線だったんだ。
惜しい!なぜ読み仮名がドブロじゃないんだ?
浅草橋の駅に近づくにつれて、装飾はなくなる。
線路沿いの道には、皮革製品や皮の材料の店、ビーズなどのクラフトの店が並んでいたが、いやいや、ここで立ち止まったら歩けなくなる、と心を鬼にして通り過ぎた。皮のコードなど、楽器のストラップ用にできそうなものも色々売っていて、キムタツもこの周辺の店で調達して作ったことがあるそうだ。
浅草ではなく、ここは浅草橋。なんでこんな紛らわしい、間違いそうな地名なんだろうね。
テントにはヘアサロンとあるし、イラストもそうなんだけど、名前だけ見たら、食べ物屋さんみたい。
てくてく歩いて、ここがランチの第一候補だった。
三色ライス、一新亭。オムライス、カレーライス、ハヤシライスをひと皿に盛り合わせた名物があるらしい。残念ながら、ランチの時間が終わってしまったのか、閉まっていた。
これも看板建築かな。
では次の候補店に行くべく、ついでにおかず横丁を見学。ここもかつてはずらりとおかず屋さんが店を並べて、ご飯とお箸を持って歩いたら一通りのおかずが手に入ったらしいが、かなり寂れているように見えた。
いいなあ、味噌、漬物店。かつてキャシー・キアボラの東京観光にお付き合いさせてもらった時、確か浅草で、自分が調べてきた味噌屋さんに行きたい、と言い、そこで買い物をしてついでに私たちにもお味噌をお土産に持たせてくれた。なんていい人‼キャシー。そしてよく見たら、郡司さんというらしい。お友だちの姓とは関係ないけど、なんかいいシンクロ。
キムタツが自宅用にお豆を買うというので、前で待ってた佃煮屋さん
鳥越神社のお祭りの話を、店の大将としていた。久しぶりに開催されることになって、たいへんだとぼやいてはった。はぜの佃煮、とかちょっと食べてみたいな。
不思議な風景。路地はタイムスリップしたような家が並んでるのに、その向こうは高層ビル。こういう風景は大阪にも時々あるんだけど。
でもやっぱり古き良き東京なんだろうな。
次は、佐竹商店街を歩く。
アーケードのある商店街としては日本で二番目に古いらしい。
モスリン店、ってネーミングが美しいなあ。赤毛のアンとかにも出てくるモスリン、というのは布の種類。
ファミリースナック、ってどんな店?そして、カフェではなく、カアフェらしい。
側面には掛川綜合食品?とあるが、今は佐藤精肉店
いちばん古いのは?と聞くと、キムタツは「金沢です」と即答。すげえな。
次の目標店は、ここだったのに、ここもまた定休日だった。食べログ3.5の店だったのに残念。
てくてく歩くと、不思議な通路に遭遇。道を横切るのに、少し降りてくぐって少し上がる。
ランチ最後の砦、ここなら大丈夫だろう、と。
2時は過ぎてたと思うのに、なかなかの盛況っぷり。私がトイレに行ってる間に注文してくれていた。この、昔ながらの昭和風焼きそばが、キムタツに言わせると、「情けない焼きそばらしい。」
こちらは普通の塩焼きそば、味の比較のために注文してくれたので、食べ比べしてみた。
餃子は関東式に一人前5個。大き目で皮も分集めで、王将好きな人ならきっと好き。
今回もアテンドありがとうね!乾杯。
これがかの有名な『情けない焼きそば』麺がぶちぶちと切れていて、食感が独特。これを、来てすぐではなく、Uber等で届けてもらうことになると、本当の意味での情けない焼きそばになってしまう。なので、これは注文して来たらすぐに食べるべきものである。好みがあるだろうが、私は割と好き。次に来たとしたら、やっぱりまた食べると思う。
満腹して外に出た。キムタツ曰く、評判になって行列ができたりすることもあるそうだ。そんな店じゃないんですけどね、と。この日は月曜だったし、お昼を遥かに過ぎた時間だったので、すんなり入れたが、確かに後で入ってきた若い女性二人組は、店の雰囲気からはちょっと浮いた感じだった。頼んだのはビールと餃子だった。他のお客さまは、いかにも地元のおじいちゃん、おばあちゃんとか、ご近所のサラリーマン風。
浅草橋から歩いて歩いて、気づくともうそこはアメ横。上野じゃなくて御徒町だけど。
この数日前に、彼がSNSに投稿していた、今月末で閉店するという喫茶店に連れてきてもらった。
ネルドリップのコーヒー店、TAW
ひとつだけ残っていたシフォンケーキとコーヒーを注文する。
コーヒーはその都度粉に挽いて、丁寧にネルドリップ。美味しかった。マスターとキムタツは仲良しみたいで、色々お喋りしていたが、私とキムタツの出会いとか関係性について聞かれて、彼が答えたのが、もうずっと前になるけど、大阪に出張で来ていた彼を、みんなで出迎えたジャム会のことだった。その時が本当に楽しくて、嬉しくて、ありがたく思った、と言ってくれたのだ。私が仕切ったわけでも主催したわけでもないのに(言い出しっぺではあったかもしれんけど)、そんな風に思ってくれていたのか、と逆に私が嬉しくて泣きそうになった。
美味しいお店だったけど、最初私たちが入った時は他に誰もいなくて、しばらくしたら、3人組の男性客、その後女性一人のお客さまが入って来られたのでお店を後にした。ねいろかふぇで、私はお客さまを呼ぶと言われているのだが、もしかしてほんとにラッキーおばちゃんかも、って気になった。
彼と別れて、まっすぐ東京駅へ。お土産も弁当も買わず(ランチ遅かったし、到着予定は午後7時だったから)新幹線に乗った。往路は4時間、復路は2時間半、3列席の隣には、名古屋まで誰も来なかったからのんびりと、前夜のライブの録音を聴いて帰った。あっという間だった。
帰宅すると、後の家族はレタしゃぶをつついていた。それをいただきながら、出会った人のはなしやらライブの感想やら、街歩きのことやら熱量を持って話すも、相方はあまりちゃんと聞いてくれず、すぐ寝てしまった。最近、ほんまにおもしろくない。
午前中に行ったところのパンフレット。
さあ、次はいつ行けるかな、東京。