この日は本当は冬フェスをやるはずだった。日程だけ決まっていたが、デイジーヒルがいつもお世話になっている我楽遊人の15周年記念ライブに出演が先に決まっており、フェスなら時間を融通してもらえるから、早めの時間にお願いしてハシゴしよう、なんて思っていた。
ところが、フェス会場だったSUN HALLの料金がとんでもないことになっていて、開催はムリ、となってしまった。どういった裏事情かは不明だけど、ぽっかり空いたスケジュールに千日前BGABが若者バンドを呼んでライブをするということに。時間帯は重なっていないので、相方はそちらが終わり次第、我楽遊人に行くという。私は最初、パスするつもりだったけど、けっこうしっかり聴けるようだったし、リハから行ったら写真も撮れると思ったので、急遽行くことにしたのだった。その時点ではかなりの席が埋まってたけど、相方に言っておけばなんとかなるか、と甘く見てたら予想どおり忘れられてて、無理やり押し込んでもらった。ま、最悪本番は立ち見でもいいや。

対バンは中部地方で去年から活動している、The PONDZというバンド。
少し早めに甲子園口に着き、Sんが教えてくれた大阪寿司の店でお昼をいただき、(ここはお薦めだけある。リピート確定)お店の大将とダートマスのGoくんが仲良しということが判明、なんと差し入れの巻き寿司と稲荷まで貰って会場入り。

若者は既に到着していたが、千日前の方がそろうのが遅かったので、先にリハをやってもらおう、と。リハの写真をたっぷり撮ったのでそちらは写真集っぽく並べる。それにしてもカメラなのに、スマホよりいい写真が撮れないのは、これはやはり腕・・・か。


M岡くん、ここではフィドルだけどバンジョー弾きでもある。


4人コーラスの練習


ここからちょっとブレてるけどギター&リードヴォーカルのO田くん

後ろはベースのユッキーナ

バンジョーはT嶋くん



至近距離でたくさん撮れて満足してたが、もっといい画が撮れたはず、悔しい。









枚数の割には、あっという間にリハは終了。教授が出てきて、「ワルツの時にはな、こんな風にしたら単調にならへんで。」とユッキーナにレクチャー。

うどん屋が混んでたとかで来るのが遅れたOのちゃんも到着し、千日前のリハが始まったが、ここで問題が発覚する。

リードヴォーカルN口くんの高いところの声が・・・消えた!!!


色々とその場で打ち合わせし、コーラスの曲をやったりインストをやったり彼の負担を減らす形でリハも早々に終わる。ちょっと休んだら出るかもしれん、と。


ゲストでM岡くんに出てもらう曲、エルサレム・リッジも合わせとこか。




その様子を見る他のメンバー

なんかありましたか?

リハ無事終了。あとは本番を待つだけ。

ところが、壁に向かって何かブツブツと呟くユッキーナ、身振り手振りも付く。聞いてみたところ、途中でMCが回ってくる時間があるらしく、それもこの日言われたとかで、話す内容をなぞっているのだとか。「最初、ってどうやって始めたらいいですかね?」なんて質問もあり、なんて真面目なんだこの娘は!と感心してしまった。私なんて口から勝手に出てくることば喋ってるだけなのに。

こちらではバンジョー談義が行われていると思われる。

開場時間になり、続々お客さまが入店。若者の応援に来たと思しき中部地区のお方の姿もあった。

この後ろ姿はむーさん、久しぶりに会えて嬉しかったわ。

千日前メンバーと言えば、いる場所がないので外で飲む。


寒いので中に入った。むーさん、相変わらずスピード感溢れる飲みっぷり、だけど控えてよ。

客席はすでにぎっちり。ほどよいブレ感がいい、と自画自賛。

まずは露払いの千日前がちょっとだけやって

実は、ここでは言ってないけど、N口くん対策で、The PONDZに少し多くやってもらうお願いをしていた。さらに、当初のセットリストと少し変える相談もしていた。当初のを知らないのでどう変わったかは不明だが。


ゲストのThe PONDZ

まあ、みごとに知ってる曲ばっかりだったので嬉しくて仕方ない。
4人コーラスのHot Corn, Cold Cornから始まり、

Pain In My Heart, 'Tis Sweet To Be Remember

Down To The Road

最初からちょっと調子悪かったのだが、途中異音がしたり、音が鳴ったり鳴らなかったりのベースを見に来た教授

今日はほぼほぼF&Sです、との最初の説明通り、次はI'll Just Pretend

また来たよ、教授。ストレスフルでユッキーナかわいそうだったね。

メインのコーラスはこのおふたり、

ギターのO田くんは出身は中部だけど、大学は北海道大なので、北海道にお友だちがたくさんいるようだ。M岡くんは出身堺とのことで、大阪弁でのMCが嬉しい。


MCの順番が回ってきたT嶋くん、ここダートマスクラブへ来るのは二度目だそうだ。最初はM本さんのバンジョーイベント、その時のメンバーがたくさんいて緊張する、特にM片さん、って名指しされてたよ、さすがアールむーさん。

そして、大好きなスクラッグスの曲の中でも一番嫌いな曲を、とFlint Hill Specialを弾く。


O田くんの眼が優しい。

とうとう回ってきたユッキーナの番。「あけましておめでとうございます、から始めたらええんちゃう?」という私の提案をすんなり受け入れてくれた。そして、去年はあちこちでライブもしたし、聴きにも行った、今年は就職もすることだし、もっとあちこち行ってみたい、という話をしていた。

あとで聞くと、それでもまだ言い足りないことはあったようだった。

ご本人はブレてるんだけど、後ろのO田くんの笑顔がとっても良かったので採用した写真。この後はBefore I Met You

O田くんは、一番好きなギター弾きはクラレンスらしい。違うかも、だけど。でもここではゴリゴリとF&Sやっていた。Polka On A Banjo

唯一のビルモンソング、Blue Moon Of Kentuckyの後、M岡くんの番が来た。

彼は、出張で行ったドバイでの体験を語ってくれたが、ここに書くのはもったいないので興味のある方は直接彼に聞いてください。そして、Why Don't You Tell Me So, Why Did You Wonder

アンコールと言われて、I'll Go Stepping Tooで彼らの演奏は終了。たっぷりやってくれてありがとう。
休憩の後、千日前BGABの演奏が始まった。

Darling Nellie Across The Seaからやったかな?さて、N口くんの喉はどうか?

教授のMCはいつもどおり。

バンマスOのちゃんのバンジョーをフィーチャーして、オリジナルのNear Old Dixie、この間に喉を休めていたN口くんに、よっこが飴を配達していた。

キックオフの時は、何とかなりそう、と思ったけど、やはり厳しそうだ。休み休みの方がいいな、なのでしっかりしゃべってね、MC.

そうは言ってもリードヴォーカルなので、Lost To A StrangerとRoll On Bluesを続けて歌わねばならない。

がんばれN口くん


ステージの形状上、どうしてもちょっと引っ込む形になるSん

でもリード取る時は出てくるけどね。

さて、そろそろ出ないと次のイベントが始まるのに間に合わない。最後まで居られなくてごめんなさい、一緒にやったりせえへんのかな、と後ろ髪をひかれつつ私は会場を後にした。