
客層もバラエティに富んでいる。お子さんはいつも以上に多かったし、知的障害者の方々が客席に大勢。逆に、常識に凝り固まった大人より、こういう自由なお芝居はむしろ彼らこそ理解できるはずだから、むしろ自然ですことに思える。
前半はおバカ系と言うか、いつも以上にパワフルで、あんなに体力使って最後まで体力持つのか?とこっちが心配してしまう(笑)。お子さんにはウケるね。
逆に言えば、後半のシュール度もいつも以上にエッジが効いていて、今年はさらにすごいことになっていた。
なんと言っても衝撃だったのは、ゲストの彩成学舎による合唱型朗読劇。こんな表現方法があるのか、と、まさに「度肝を抜かれる」経験となった。アンダーグラウンドの表現は奥が深い。
筋書きがないのはいつものことなのであらためて書かないが、なんかJean Luc Godard 辺りにインスパイアされてるのかな、とふと思った。もちろんゴダールのよう知的に斜に構えた感じはないし、明らかにどくんごの方がパワフルだが、ボディランゲージが中心の彼らの舞台は、少なくともこの表現はヨーロッパでは間違いなくウケると確信していて、彼らにその気があれば、絶対に海外進出すれば成功するだろうな。映像に残すこともしていないし、ちょっともったいないな、と思っている。
公演後の宴会も、外山さん以外特にご縁のある方もいないのだが、残って余韻を楽しむようにしている。地元のお客さんなんかと話すのも面白い。この、とてつもなく自由でオープンマインドな雰囲気は、1人でいてもとてもリラックスできる。