なんつーか、家で1人で見ている分には、「やっぱり若い女の子と遊びたいオッサンの妄想でウケてる作品だよね」と言う感覚は、「最近の女子高生の間で流行ってるコミック」と言われても完全には信用していなかった。しかし、実際劇場に行くと女子グループで見に来てるんだな。もちろん、自分と同類のオッサンもパラパラと。
やはりテレビでも見かける役者が演じる物語はアニメとはちょっと違う。でも、横浜が舞台の物語と言うことで、横浜のロケがあるから、その点は実写の方がリアリティがある。
重要なのは物語の経緯だ。安易に女子高生がオッサンに惚れても何の説得力も持たない。このお話は、「挫折を味わった女の子がちゃんと背中を押して立ち直らせる大人になってください」と言うオッサンへのメッセージだったんだ、と言うことを、アニメでは途中から見始めて気づいていなかったことを初めて気づかせてくれた。店長は「オレは夢も将来も何もない男だよ」と謙遜できるから、大人って偉いんだ、と思わせてくれるし、やっぱり若い人はそういう大人を求めてる、と言うことなんだろうな。店長の大泉洋はアニメ版CM のあの決めゼリフ※を言うかと思ったが、実写版はそういうロマンチックさより、もっとリアルでシビアなメッセージを投げかけていた。
やっぱりチームNACS すげーな。大泉洋と戸次重幸のやり取りが味わい深い。大泉は「まれ」の、戸次は「昼のセント酒」の芝居が個人的に馴染み深いが、二人さえない中年オヤジをやらせたらピカイチだ。彼ら自身がこの物語のロールモデルなんじゃないか、と思うほど。
もちろん清野菜名ちゃんもカワイかった。やはり彼女は体育会系があってる。
とにかく、今の時代をすごく反映してる話なんだな。そういう意味で、後世に残す価値のある作品じゃないかと。何よりも、「立派な大人って何?」と言う問いに対する今の社会の答えはこれなんだな、と実感する。どうぞオッサン観てください、こういう大人を若い人たちは求めているのです、と言うことが学べる映画。
※「何気ない自分の言葉が、誰かの心を揺らしている。こんなの、いつぶりだろう」
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