小樽にも鮭が遡上するという話は聞いていましたが、こんなにたくさん川を上るのかと。今回見に行った勝納川は、小樽市の於古発山を源流とする二級河川で全長約10kmですが、真ん中辺りにある奥沢水源池というところの階段式溢流路(水すだれ)という水源池の水量調節流路が有名な川。
下流に累々と横たわる骸を眺めると、ここで断念するとは無念だろうな思うのと、さらに上流を目指して泳いでいくやつとの差は、なんなんだろうと。同じ時期に生まれているはずで、たぶん同じ海域で育ったと思うのでありますが、遡上の根性の問題は個体の体力差ではなく、子孫を残したいという気力の差ではないかと。
鮭も死を迎えるギリギリで帰ってくるわけで、実は老体ですわね。自分を鮭に重ねると、私は下流域で力尽きてるなぁと思う次第。前編は、下流域に近い中流域まで、河口から約1km弱のレポです。小樽のあまり知られていないスポットも”通りがかりついでレポ”してますので、御覧ください。