ほいとぼのブラ街歩き:祝 駅開業120周年記念 函館本線小沢駅のちょっと昔と今
ワタシは毎年、母のお墓参りなどで小樽に行くのであるが、その途中や帰りなどで、函館本線の通称山線、小樽から余市、そして倶知安から長万部に至る山越えルートは年に一度は通っている。今やインバウンドや外国人の投資で有名なニセコ・倶知安の喧騒さとはまったく関係ない駅が、倶知安から一駅小樽寄りにある。小沢駅という今はもう無人駅となってすでに32年である。
しかし、この駅の開業は明治37年、1904年に北海道鉄道の小沢駅として誕生し、05年には岩内馬車鉄道が小沢から岩内まで開通し、その後国鉄化を経て、函館本線と岩内線とのターミナル駅として急行胆振・らいでん号の停車する駅として、結構、活気のある駅であったようだが、85年の岩内線廃線で役割が大きく減ったため、鉄路の駅としての存在価値は一気に減った。
また、ここらの有名お土産だった「小沢名物トンネル餅」の末次商店も2022年に廃業となり、駅前に宿が一軒あるだけで国道5号線で素通りするだけの町になっている。小沢駅の最新の1日平均乗降客数はもう10年前の数字で34人(2014年)とあるが、今はもっと少ないのではないかと推察される。
しかし、駅舎の佇まい、古びた跨線橋、岩内線のホーム跡や廃線跡、そして時折顔を出す、蝦夷富士こと羊蹄山の姿などなぜかワタシの心に残る駅であります。たぶん、小沢駅が120周年と言っても誰も祝わないだろうから、ワタシだけがお祝いムービーを作ってお祝いいたします。新幹線開通延期で山線は当分生き残れそうだ。まだまだ、頑張れ、小沢駅。今度は真冬に撮りに行こうと思います。
小沢名物トンネル餅についての過去の記事も御覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/delpin/e/28a2f719c652775d1fcfd572aa084e0c