Armは11月2日(現地時間)、次世代のAlways-Onラップトップ向けCPU「Cortex-A78C」を発表した。
同社は5月にCortex-A78を発表したが、これはbigコアが4基、LITTLEコア(Cortex-A55)が4基というbig.LITTLEのヘテロジニアス構成だった。Cortex-A78Cはbigコアだけで6基または8基の構成を可能としたものであり、マルチスレッド性能を重視。モバイルゲーミングや生産性の向上といったニーズに応える。
また、L3キャッシュも最大8MBまで増量しており、性能向上を図るとともに、より大きなデータセットのワークロードに耐える構成とした。組み合わせるGPUとしてはMali-G78を挙げており、次世代デバイスではAAAゲーミングも可能になるとしている。
また、デバイスのセキュリティ性確保も重視しており、「Pointer Authentication(PAC)」と呼ばれる機能により、攻撃対象を最小限に抑える。現在、Return-Orientated-Programming(ROP)およびJump-Orientated-Programming(JOP)を悪用した攻撃が流行しているが、PACによりソフトウェア制御フローの変更を防げ、ROPとJOPによる攻撃機会を削減するという。
Armは明言こそしていないが、Windows on ArmデバイスやChromebookでの採用を見込んだ設計だと思われる。
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