オマエは何を言ってるんだ
タイトルからしてオマエは何を言ってるんだ状態か思いますが、そうとしか言えないやべえヤツを実際触ってきましたのご報告します。
ラスベガスコンベンションセンターのサウスホール、さらにその脇に長大なテント村があります。「Design & Source」と名付けられていますが、平たい話がパーツ屋です。整然とした秋葉原という感じでしょうか。あまりにも長いのでもはや奥は肉眼では見えません。
▲サウスホール脇にある駐車場に登場した巨大テント村
▲地の果てまで続くパーツ屋
そんな秘境の真ん中あたりに、Yungnuoというカメラアクセサリーメーカーのブースがあります。「YN450」はまだ仮の名前ですが、いわゆる「ちゃんとしたカメラのついたAndroidスマホ」というジャンルに入るでしょうか。
▲EFレンズで撮れるスマホ、YM450
このアイデアは過去色々なメーカーがトライしています。パナソニックのDMC-CM1は記憶に新しいところですが、CESでは過去同様のカメラスマホをPoraroidも参考出展したことがあります。ですがそれらはちゃんとしたカメラとは言っても、コンパクトデジカメ程度の機能を載せたものでした。
一方YN450は、EFマウントそのものを載せました。ただしセンサーはフルサイズではなく、16Mピクセルのマイクロフォーサーズです。EFマウントにマイクロフォーサーズじゃどこかに怒られないのかというツッコミは当然かと思いますが、EFマウントに別センサーを載せた例は過去にもあります。パナソニックのシネマ用カメラAU-EVA1(https://pro-av.panasonic.net/jp/eva1/)、通称「エヴァワン」は、EFマウントにスーパー35mm(ほぼAPS-Cサイズ)のセンサーを載せた変態機です。
▲スマホです本当です
YN450がEFマウントなのは、メーカーのYungnuoがEFマウント互換レンズを沢山作っているからですね。ついでに自社レンズも買って貰おうというわけです。マウント部は一見マウントアダプタに見えますが、スマホ背面から直接生えています。
▲EFマウント直付けという大胆仕様
まだエンジニアリングサンプルだという事でしたが、ブースには実動モデルが置かれていたので、実際に撮影させてもらいました。付いていたのは50mmレンズですが、センサーがマイクロフォーサーズなので実質100mm相当となります。シャッターを押すとレンズがクイクイと動き、AFでの撮影が可能でした。
▲このレンズで撮影してみました
本体部は普通のスマホですので、メインカメラだけでなくセルフィー用のフロントカメラもあります。リアにこんな立派なレンズが付いているのに、それを無視して自撮りができるというわけです。
気になる価格は、レンズなしで350ドルと意外にリーズナブル。ただし、Yungnuoが直接ワールドワイドで販売するのは難しそうです。なぜならば、一応本体部は普通のスマホですので、各国の電波法の認証を受ける必要があるからです。
元々Yungnuoは写真用フラッシュや互換レンズのメーカーですので、過去技術認証が必要な製品がありません。したがって過去の例に倣えば、そういうことに慣れた中国ブランドと組むか、あるいは各国の輸入代理店が認可を取って別のブランド名で販売する形態になるでしょう。したがって認証や販売価格は、そうした代理店マターになるものと思われます。
しかし、EFレンズで撮影した映像をすぐさまコメント付きでシェアできるのは魅力です。日本での販売へ向けてどこか代理店の名乗りを上げる猛者は居ないか、超超期待したいところです。
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