米EVGAは27日(現地時間)、同社のGeForce RTX 3080搭載ビデオカードについて、一部の製品が品質管理テストに合格しないため、発売を延期したと発表した。
発売を延期したのは、LED搭載の3ファンモデル「EVGA GeForce RTX 3080 FTW3」。同機は当初、6つの導電性高分子コンデンサ「POSCAP」(SP-Cap)を搭載していた。大量生産時の品質管理検査にこのPOSCAPソリューションが合格しなかったことを受け、急遽原因を突き止め、POSCAPを4つに減らし、代わりに20のMLCC(積層セラミックコンデンサ)を追加した構成のモデルを改めて生産しているという。POSCAPの問題解決に伴う追加の開発に1週間前後の時間を要するため、発売を延期した。
海外のユーザーコミュニティが伝えるところによれば、今回問題が発生した6 POSCAPモデルでGPUをブースト駆動した際に、動作クロックが2GHzを超えるとアプリケーションの動作安定性に問題が発生するとの報告がなされており、動作クロックを下げることで安定性の問題を解決できるしていた。
なお「5 POSCAP+10 MLCC」構成の「EVGA GeForce RTX 3080 XC3」については、とくに問題は発生していないという。
EVGAでは今回の問題解決に伴って製品写真を4つのPOSCAPが確認できるものに更新し、ユーザーの手元にある当該ビデオカードと比較できるようにしている。
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