はっきり言って、無茶苦茶な映画です。
テキサス州とカリフォルニア州が手を組んで、政府と戦うという設定です。
何でだらけの設定で、映画が進んでいきます。
基本、その何での説明が、全く無い。
この映画は、アメリカでは人気が有ったんだから、
アメリカ人には、そんなものは要らないのでしょう。
軍用ヘリコプターが、いっぱい飛んでるシーンが有りましたが、
ベトナム戦争で、同じように米軍のヘリコプターが飛んでいるシーンを、
過去には、何度も見ました。
プラトーンが、その代表作品です。
それを彷彿とさせると、アメリカ人は、血沸き肉躍るのでしょう。
その原点は、騎兵隊から来ていると思います。
とにかく、最初から政府軍が、ほぼ負けていて、
後は、ワシントンの大統領だけという流れです。
主人公の女性記者は、スパイダーマンの時のお姉さんでした。
この映画は、今現在の大統領選挙で、トランプさんが勝つとこうなると、
暗示しているような感じです。
しかし、アメリカ人以外の国の人間が、この映画を見ると、
アメリカ人は、自分達の主義主張の為なら、誰であろうが、
人を殺してもいいと考えているように思えます。
それと、最後のシーンでは、戦場カメラマンで、人が目の前で死ぬ場面を
たくさんカメラで撮って、それをお金と名誉に変えてきた自分の、
無責任な不条理を、もう、辞めたかったと暗示し、
それを、後に続く、若い見習いのお姉さんにも伝えたかったと、感じます。
しかし、アメリカ大統領の居るホワイトハウスがコテンパンに、
攻撃されるのは、ちょっと解せません。
普通はそこまでになるまでに、インデペンスデイのように、
とっとと、逃げるはずですがね。
それと現代で、本当に南北戦争みたいな事をやったら、
あんなにあっさり、終わるはずはないでしょうから、
アメリカは、とことん疲弊してしまうでしょう。
現代で、いまだに、こんな映画を作るのは、テキサスなどの南部は、
今でも独立したいと思い、それを北部の人は、
怖がっているのかもしれない。
イギリスのような、はるかに小さい島国でも、過去には、
アイルランドの独立紛争が有り、スコットランドも独立を考えているように、
分離独立は、心情として、あっちこっちに有りますが、
経済の事を考えると、そう簡単な事ではしない。
もし、国として独立できたとしても、
形だけになっている国もたくさん有ります。
映画の中で、ちょっとだけ出てきますが、
大統領が、FBIを解散したと言っていましたのが、
これが、分離独立のきっかけになったのかもしれない。
連邦警察の組織ですから、警察がなくなると、
そりゃ好きなようにするでしょう。
このように、ロシア連邦が解体した結果が、
今のウクライナ紛争になっている訳ですから、
アメリカでも、十分起こりうるでしょう。
翻って、今の日本では、絶対に有り得ないでしょうね。
その代わり、他の国に、乗っ取られるかもしれませんが。