この映画は、主人公は当然ジョーカーなんですが、
本当の主人公は、ガガ様だと思います。
映画の流れは、基本ミュージカル仕立てで、二人が踊りながら歌っています。
派手なアクションとかは無く、ほとんどが、刑務所の中でのシーン。
ミュージカル仕立てで思い出したのが、「オール ザット ジャズ」です。
あの映画も、華やかなようで、ハリウッドの裏のドロドロした部分を、
見せていて、勘違いして見に来た、若いお姉さん方が、引いているのが、
可笑しかったのを覚えています。
このジョーカーを見ていても、現在のアメリカ大統領選でもそうですが、
アメリカ人は、自分の主義主張を通す為なら、
気に入らない人間を殺してもいいという考えが、根底に有る。
そりゃ、銃社会が無くならないのは当然です。
そして、差別主義も、無くならないでしょう。
ジョーカーが、子供の時のトラウマから、殺人を犯してしまうのも、
あれだけ、自由が有るのに、宗教的縛りがキツイ。
現代でもアメリカは、進化論を認めない、厳格なキリスト教の福音派が、
人口の1億人もいると言われています。
その上、徹底した資本主義から来る、激しい貧富の差。
あのように銃を許していたら、虐げられた人間が、
一発逆転できるのは、そりゃ、銃だけでしょう。
この映画をバットマンと同じ流れと思って見たら、がっかりします。
基本、シビルウォーと同じ流れで、
アメリカの闇、アメリカ人のトラウマが、描き出されています。
そしてそれが、日本人には無い、原動力となっているからこそ、
何であろうが、世界のトップを走り続けているのでしょう。
テスラのイーロンマスクさんが、トランプさんに付いたのも、
それを象徴しているように思えます。
そう言えば、最新のテスラが作ったロボットは、
ほぼ人間と変わらない動きをしています。
特に私が驚いたのは、足の膝が、ピンと伸びて立っている。
これは、本当は、凄い難しい。
何故なら、人間が普通に立って、身振り手振りをすると、
常に重心が移動するので、ずっと、バランスを取り続けなければいけない。
それを人間は無意識に、足だけでなく、
全身の筋肉を細かく動かして、やっている。
全身の筋肉が衰えてくると、背中が曲がり、その結果、重心が前に行くので、
バランスを取る為に、膝が曲がってくる。
お年寄りが、よく、そういう姿勢になっています。
このように人間の動きを真似するのは、
二足歩行が、恐ろしく難しいからです。
テスラのロボットは、ほぼ完璧にそれが出来ている。
この度のノーベル賞は遂に、AI関連の人が取りました。
経済学賞も含めて、やっぱり、アメリカが独占しています。
何だかんだ言っても、やっぱり凄い国です。