食べ方が汚いって致命的にダサい……
数ある食事マナーのなかでもわかりやすく人の目を惹きがちなのが、焼き魚の食べ方なのではないでしょうか?
以下が秋刀魚の食べ方の手順です。
①中骨に沿って箸を入れる
②上半分を食べる
③下半分を食べる
④中骨を取る
⑤裏側の身を食べる
ひっくり返して食べるのはNGですよ!
ですって。
もともと、そこまで気を使わなくてはいけないのなら、
焼き魚なんか頼まなくてはいいと、思いますけどねー。
私は、家で食べるとか、人に気を使わなくていい時は、
頭と尻尾を持って、丸かぶりをします。
固い背骨以外、はらわたも、小骨も一緒に、全部丸ごと食べてしまいます。
それが、食べた気がして、一番おいしいからです。
ちまちま身だけを、せせって食べてたら、喰った気がしない。
そりゃ、気を使う相手がいる時は、ちまちま食べますけど、
お呼ばれになって、頂く場合は、好き嫌いなんて言ってられませんから、
どんなに不味くても、おいしそうに、全部食べます。
最近では、魚が食べられないとか言う人も増えましたが、
私のように、アレルギーでもない限り、ただ嫌いと言うだけでは、
はっきり言って、大人げないからこそ、
それがマナーに引っかかるんじゃないでしょうか。
食べたくなけれは、好き嫌いを口に出さず、
黙って食べなかったらいいだけです。
しかし、魚が好きでない人を見ていて思うのは、
つくづく、もったいない事をしているし、気の毒だなと思います。
そういう方は、子供の頃に生臭い経験が有ったのでしょう。
それを、大人になるまで引きづっている。
大人になれば、舌の感覚は変わってきます。
大人になっても、そのままの人は、チャレンジが出来ない人なんでしょう。
昔は、外人さんは、日本の寿司みたいに、生魚が臭くて食べれなかった。
今では、寿司は、世界中で食べられています。
日本人でも、納豆がいまだに食べれない人もいます。
昔、私は子供の頃に、関西では、存在さえ無かった納豆を、
私のオヤジが、どこかから買ってきた、藁で包んだ水戸納豆を、
無理矢理食べさせられました。
あの頃のは、強烈な匂いがしていました。
それに比べれば、現在スーパーなどで売っているのは、たいして匂いません。
昔のやつは、匂いだけでなく、はっきり言って、まずかった。
今のは、ちゃんと旨味が有ります。
魚にしても、昔より、鮮度が良くなっていて、そんなに生臭さは無い。
魚の旨味は、本当は、生きしめにして、数日経った方が旨味が出ます。
牛肉でも、最近では、何日か置いて熟成させた物も出てきています。
これは、肉のタンパク質が、酵素で分解されて、
旨味成分のグルタミン酸に変わるからです。
魚を強力に熟成させた食べ物が、各地に有る、なれ寿司です。
これまで私は、いろんな、なれた、食べ物を食べてきました。
よくあるのは、シュークリームのカスタードが、酸っぱくなったやつです。
あれを食べてしまった時は、せっかく大好きなシュークリームを食べるのに、
ワクワクしてる気持ちが、酸っぱかった時は、奈落の底に落ちます。
毎度の事ながら、途轍もなく、ガッカリします。
夏の暑い時には、買って来て、家まで10分ほどの間に、
酸っぱくなってしまい、エイリアンの凶酸性の血をかけたんちゃうかと、
疑いました。
現代は、逆に、食べ物が溢れかえっているせいで、
自分が好きな物だけ食べられるようになったからこそ、
我がままが効いてしまいます。
その分、しっかり、色んな知識が無いと、
自分にとって、都合のいい物だけ選んでしまう。
それが病気を作り、死ぬ原因になる。
そういう意味で、現代は、とっても依存症になりやすい。
それで死んでいった人を、いっぱい見てきました。
それを私は、緩い自殺だと思います。
自分が好きな物ばっかり食べると、病気になる。
人間は、雑食でないと、生きていけない。
日本では、自由が有りそうで無いから、
唯一自分で選べる簡単な自由が食べ物だから、
現代の日本では、食べる物が溢れ返っている。
それ自体が、毒になっているのが問題とは、誰も言わない。
そして、貧乏人ほど、手っ取り早い、
味の濃いものや、脂っこいものを選んでしまう。
そして、病気を作ってしまう。
やっぱり、本当に楽しい国になっていないからでしょうね。
物が溢れ返っているけど、心の幸福感は、満たされていないからでしょう。
結局、戦後の物がない時から、お金と物だけ有るだけの生活になっただけで、
心の貧乏は、解消されていないのでしょう。