ずっと連載を見ていた私は、あれだけ長いストーリーは、
さすがに全部一本の映画には出来ないだろうと思っていましたが、
やっぱり、全体の序章部分でした。
それでも戦闘シーンがほとんどで、
退屈する説教くさい部分はほとんど無かったです。
主人公の海江田艦長を演ずる大沢たかおさんの、
渋い演技がイメージにぴったりハマっていてカッコ良かったです。
あの漫画は、25年前のものですが、
今の日本の世界事情にぴったりはまっています。
あの当時も、国会で話題に上がったぐらいの生々しい問題作です。
映画化をなかなかしなかったのも、政治的な問題になるからでしょう。
しかし、潜水艦を題材にした映画はめったにないですが、
当時にしては、荒唐無稽ではなく、とってもリアリティが有り、
凄い漫画を作ったなと驚きました。
自衛隊の全面協力で、実写部分もしっかり有るのも、
あの当時では出来なかったでしょう。
この話の肝心な部分は、核を搭載しているかもしれないという部分です。
持っているかもしれないというのが、一番怖い。
それだけに、潜水艦に対する攻撃に躊躇してしまう。
日本は、世界中から実際に、
こっそり持っているのではないかと思われています。
十分、その全ての能力が揃っているからです。
世界一を競っているスーパーコンピューターは、
アメリカと中国と日本が、並んでいて、日本以外の2国は、
核実験をコンピューターの中でする為に開発していると言われていて、
使用目的のほとんどは、軍事利用です。
それだけに日本が、民間利用の為と言っても、世界から見たら信用できない。
世界一のコンピューターなんていらないだろうです。
それに、米中は、国が莫大にお金をかけているが、
日本は、富士通、1社が米中に比べれば、微々たる金で作っている。
その上、民間利用だけに、誰でも使えるようなソフトにしている。
だから、言いようによっては、誰ても核を作れるみたいなもんです。
それを世界は知っていますから、日本を疑っている訳です。
そして最近は、韓国のお隣の、きたっちも、持っているのをひけらかしている
だから、ヤンキーさんも、日本が持つのは仕方ないと考え出しています。
神戸には、潜水艦を造っている会社が有り、とっても生々しい場所です。
この映画は、まだ序章ですが、
ここからのストーリーは、もっと香ばしくなるだけに、
次回作を作るのか、日本以外の国の方が関心を持つでしょう。
この映画を見て、気になったのが、米軍の偉いさんが、
なんか、未だに昭和の米軍っぽかったです。
その上、も一つ緊張感が緩いし、室内でもレイバンのサングラスって、
マッカーサーでも、しません。
それを差し引いても、日本の戦争映画にしては、
なかなか良くできていました、通好みの、お勧め作品です。