ランチセットの本日のおすすめです。
ツナとミンチとポルチーニのスパゲッティですが、
せっかくですが、私には、そんなに美味しいとは思えませんでした。
不味くはないんですが、なんか微妙でした。
かなり細い麺で、あまりコシが無く、ソースは絡んでいたのですが、
ツナの味が私には合わなかったのかもしれません。
YouTubeの動画で現地イタリアの店でパスタを作っているのを見ていたら、
ブロッコリーのパスタを調理していて、
日本人は、ブロッコリーの形がはっきり有って、歯ごたえも有るのを好むが、
イタリア人は、それを嫌い、形が無くなるまで柔らかく煮込むそうです。
たぶん私が思うに、イタリア人は、
パスタの味を楽しむ為にソースが有るのでしょう。
日本人は、パスタは、お米と同じように、おかずを引き立てる為に、
あんまり主張してはいけない。
そういう考えが有るから、パスタにあまり期待していない。
だからイタリアではピザでも、上に乗せるトッピングは、
シンプルな場合が多く、生地の味が大事なんでしょう。
だから、アメリカや、日本みたいに、上にコテコテに乗せるのは、
邪道だと言って嫌います。
本場でカルボナーラを作っているのも見ましたが、
ソースは、卵の黄身と、粉チーズと、パスタのゆで汁だけで混ぜ、
ソースが冷めないようにしながら、
それがトロトロになるまで、かなり長い時間混ぜていました。
そして、そのソースができると、茹でたパスタを最後に絡めていました。
それを見ていても、ソースをトロトロにする為の工程に、
凄くこだわっているのが良く分かります。
イタリアでは、南部の方が乾麺で、北部が生麺だそうです。
北部の人は、南部の人間を、全く違う国のように見ているそうです。
あれだけ長く突き出た半島だから、仕方がないでしょうね。
映画のグラディエーターでも分かるように、
歴史上、いろんな国や民族が、攻めたり攻められたりして、
地中海を行ったり来たりしています。
日本の関東と関西どころの比じゃない。
イタリアには今でも、アフリカから、難民が押し寄せています。
その事も相まって、イタリアの南部は、貧しかったそうです。
乾麺は保存食ですから、日本でも、新鮮な食材が手に入らない地域は、
必然とそうなっています。
翻って現代の日本は、野菜も含め、食材が溢れ返っています。
それなのに、食料自給率が低い。
食材の品種改良を一生懸命やり過ぎて、
その為に肥料やエネルギーを使い過ぎ、そのほとんどを輸入している。
野菜や果物は、私には、全体に甘みが強すぎです。
何か、不自然な味に感じてしまいます。
そこまで、甘さに、こだわらなくてもいいんじゃないでしょうか。
最近は、機械で糖度が測れるので、それが一番分かりやすいからでしょう。
もっと、酸っぱさ、苦み、渋み、青臭さとか有った方が、
本当の自然感が有ると思うんですが、今の甘味だけ突出しているのは、
少女マンガに出て来る、目ん玉が顔の半分ぐらい有り、
キラキラした星が、いっぱい入っている女の子みたいで、
可愛いの押し売りのようです。
テレビのグルメ番組で、タレントが何を食べても、甘いと言っているのが、
見ている視聴者に対して、甘いと言っときゃ、納得しよるやろと、
捻くれた私には、バカにしているように思えます。
これは、それを作っている生産者にも失礼かもしれません。
シンプルな料理のイタリア料理だから、料理人にも、食事をする方も、
すぐにバレるからこそ、試されているように感じます。
本来のおいしいとは何ぞやです。