dotRed Audio Designs

株式会社ドットレッドオーディオデザインズ公式ブログ(日本語版)

お客様の声(その1)

2018年07月15日 | モジュラーシンセ

ブログ担当の後藤です。

 

皆様は、知る人ぞ知るキャンペーン「2nd Anniversary Promo」はご存知でしょうか?

https://www.dotred-audio-designs.com/promo2018summer

締め切りまで、あと5日です。

発売当初から今までの間に購入いただいた方、全員が対象ですので、お急ぎくださいね。

 

さて、今回はタイトルに有りますように、お客様の声と題しまして、弊社にお問い合わせの有った話題をご紹介したいと思います。

その1は、某音楽プロデューサーの方からいただいたメールのやりとりをご紹介したいと思います。

メールの内容を公表することは、事前にお客様の承諾を得ていますので、ほぼ原文のまま、以下に記載していきます。

尚、お名前は「●●様」と伏せています。

 


 

●●様:

持っていた6Uのケースからワークフレーム84Bにオシレーターを入れ替えて音を聴くと、少し太くてしっかりした音になったようです。

これは大変良いですね、応援していますので今後ともお願いいたします。

(電源ケーブルはめっきされていたのであまり良くないと思い、手持ちの電源ケーブルを使っています)

 

dotRed:

手前味噌になりますが、弊社の電源は音のあるべき姿を感じていただける工夫が凝らされております。

基音と倍音の関係性が崩れていなければ、EQで補正したり、コンプで歪ませたりしなくても、

●●様が感じられたように、太い音になります。

 

<中略>

 

電源ケーブルについては、この価格帯の商品に附属されるものの中では、音質がまともな方ですが、

日本製の日立とか住友あたりの品質管理が行き届いた銅線を採用した電源ケーブルを使用されれば、

更に音質、音楽性の向上が望めると思います。

ただ、電気の通り道のどこかに問題があると、それ以外が良くなったときに、問題が表面化するので、

無闇にお金をかけない方が懸命なこともあります(笑)

 

●●様:

オシレーターのノコギリ波などをダイレクトに小型スピーカーに入力して比較して聴いたのですが、確かに倍音がより出ているように感じました。

御社が6Uのケース(電源ケーブルがひとつで済むもの)を作らないのは、あまり多くのモジュールをひとつの電源でまかなうと、音質が落ちるなどがあるのでしょうか?

システム全体の使い方としては、御社のケースにオシレーターなど音源系のものを入れて、他ケースにLFO等を入れるのがよいでしょうか。

 

音質についてはモジュラーシンセ界隈では、あまり気にされているひとが多くないという気がします。

パッチケーブルを高品質にしても(使った事はないですが)相当音が変わるように思えます。

 

電源についてもアドバイス有り難うございます。

 

dotRed:

倍音がより出ているように聴こえるのは、基音との時間関係が良好なためです。

それにより、例えば808のKickを4つ打ちで鳴らした場合、もたつかず、ビート感を感じられるなど、

音楽性にも良い効果(効果というよりは本来の音になる)が得られるはずですね。

 

弊社が6Uのケースを作らない理由は、いくつか有ります。

もちろん、必要な電力が1つの電源モジュールPOWERBASEで賄えるのであれば、

その仕様範囲であれば、音質はキープできます。

が、諸事情により、WORKFRAME168というモデルで対応しているのが実情です。

 

●●様:

個人的には横は今のサイズで、かなり薄型にして6Uにして頂くとよいかなと思っています。

(それであれば、転がせるキャリーバッグのスペースが、付属品などにも割けるので)

最近のモジュールメーカーのものですと、奥行きはあまり無いがHP数を取るというものが多いですよね。。

電源ケーブルなどは一本で済むのならそのほうがありがたいです。

 

ドットレッドのケースにオーディオ系といいますか、オシレーター→フィルター→VCA→ミキサーといったふうにして、別ケースに制御系ですね。

LFOの種類によって、モジュレーションされたオシレーターの音はだいぶ変わるように思うので、もしかしたらすべて御社ケースがよいのかもしれませんね。

 

私の場合、ソフトシンセと全く違うアナログオシレーターの強烈な音に惹かれてモジュラーシンセを始めたので、音質はとても重要に思っています。


<後日、別メールにて>


昨日モジュール入れ替えの途中、別ケースに入れたオシレーター→御社ケースに入れたフィルターとつないだとき、あまり好みの音でなかったので、

「このオシレーターはもう手放そう」と思ったのですが、そのオシレーターも御社ケースに入れてフィルターにつないだら問題が無く、売るのはやめました。

 

ところで、御社ケースともともと持っていたケース、両方に電源を入れた場合、モニターから「ブーン」という音がすることがあるのですが、

両方のケースに入っているモジュールをケーブルでつなぐと消えたりします。

なにかループ?のような状態になってしまっているのでしょうか。

これが起きた時、解決策はありますか。

 

dotRed:

壁コンセントの接地(アース)側を基準に、ケースの電源とモニターのアンプ部の間で、電位差というものが生じているのだと思います。

各々のケースのモジュールをケーブルでつなぐと、電位差が無くなって消えます。

各機器の電源部が、どのようになってるのかを把握できれば、未然に防ぐことができますが、なかなかそういうわけにはいきませんよね(^ ^;;;;

根本的な原因は、コンセントにつながっている電源のラインにノイズフィルタというものが有り、東日本なら50Hz、西日本なら60Hzのサイン波が

フィルタを通過して漏れていて、その漏れの重なり具合によって、音声信号ラインのアース側が変動するところにあります。

日本のコンセントは2ピンであることが多いので、電源プラグの向きが統一されにくく、解決するのが面倒なのですが、

「コンセントにつながっている電源コードのプラグを向きを変えてつなぎ直してみる」という行為を組み合わせを変えて、「ブーン」と言わない組み合わせを見つけるのが、

現実的な対処法になります。

また、可能であれば、他社のケース側の電源のACアダプターを別の物に換えてみるのも効果があると思います。

(おそらく、弊社のケースの電源アダプターよりは問題が有るはずなので)

以前、「ブーン」という音では無く、感電(これも原因は似たようなものです)ということが起こり、他社製品の(怪しい)ACアダプターを別のものに換えたところ、

解決した事例がありました。

 

厄介なのは、電位差を無くす方向に対処しようとして、各々の機器のアースが共通となるようにした(シャーシー間を銅線でつないだとか)としても、

完全に揃えるのは不可能で、微妙な差が残ってしまい、ある機器がシャーシーに漏らしている電源成分を他の機器経由で大地に流してしまう例です。

その場合は、「ブーン」よりも「チリチリ」という聴こえ方のノイズになることが多いのですが、対処方法が上記と正反対になります。

 

各機器がトランスで絶縁されるような接続なら、こういった問題は回避できるのですが、まったく現実的ではありません。


●●様:

音が薄いなと思っていた、また別のオシレーターも御社ケースに入れてみたく思います。

 

電源のこと、有り難うございます。

電源トランスの100Vに片方のケース、115Vに片方のケースの電源ケーブルを挿していました。

とりあえず両方115Vにいたしました。

これが原因かわかりませんが。。

 

御社ケースは日本製ということで、100Vに入れたほうがよいのでしょうか?


dotRed:

ACアダプターがワールドワイド仕様なので、100Vでも115Vでも問題ありません。


「ブーン」と言ったのは、両方同じ電源電圧でなかったからですね。


音質の観点からだと、115Vの方が100Vよりも良くなります。


音の立ち上がりのレスポンスが良くなって、なおかつ音が重なっても、団子になりにくくなる傾向です。

 

 


 

いかがだったでしょうか?

音質のこと、不要なノイズのトラブルの解決法、参考になれば幸いです。


“その2”が有ることを期待して、今回はこのへんで、おしまいです。