めっちゃ今さら感あるけど。
ブライアン・ウィルソンのコンサートに行ってほんまに良かった。
数年前に行ったビーチボーイズのコンサートが、
生でブライアンに会えるラストチャンスと思っていたらまた会えた。
20年ほど前にはまっていたビーチボーイズのアルバム「ペットサウンズ」を
ライブで完全再現するって、そら行くよね。
オリックス劇場のまぁまぁ前方の席で今か今かと待ち構えていましたら
華々しい雰囲気を微塵も出さずにふらりと入ってきたレジェンドは
かわいいおじいちゃんでしたわ。
始まりの曲は「Smile」というアルバムの冒頭曲「Our Player」でした。
最初のコーラスを聴いただけでこのCDを買おうと決めたような、
そんな美しいコーラスで始まったコンサートが良くないわけがないし、
出だしからいきなり目頭が熱くなりましたよ。ええ、人知れず感涙。
コンサートの構成は2部制になっていて、
第1部がビーチボーイズのヒット曲(?)メドレーで
第2部がペットサウンズの完全再現でした。
アンコールまで入れて全38曲⁉ サービス精神がすごすぎやしませんか。
ブライアンはピアノ前で座りながらもほぼ演奏せずに
手をパタパタ動かしたりじっと座っていたり、なかなかのおじいちゃんやったけど
歌うところはしっかりと歌っておられて、その存在感たるやさすがでしたわ。
そう言えばこの時の自分の精神状態はあんまり良くなかったんやった。
だから余計に沁みたのか、幾度か目頭が熱くなっていましたよ、ええ、人知れず感涙。
ほんまにええ曲がいっぱいあるんよなぁ。
第1部でも第2部でも、最後の曲の時に自分のすることが終わるやいなや
曲の途中であっても急に立ち上がり、1人ひょこひょことステージ袖に退場するような、
そんなおじいちゃん感の否めない今回が、日本で最後のステージになるやも知れず、
レジェンドを肌で感じることが出来てほんまに観に行けて良かったと、
しみじみ思っております。
ありがとうブライアン!
Brian Wilson - Pet Sounds live, part 1/3