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日本で唯一のマクロライド系抗菌点眼薬 アジスロマイシン水和物点眼液(商品名アジマイシン点眼液1%)

2020-02-12 22:08:00 | 医療


2019年9月に販売開始された、日本で唯一のマクロライド系抗菌点眼薬アジスロマイシン水和物点眼液(商品名アジマイシン点眼液1%)




結膜や眼瞼への良好な移行性・滞留性を認める

結膜炎

眼球を覆う結膜(まぶたと眼球の間の薄い膜)、

眼瞼炎

眼瞼(まぶた)に

生じる炎症で、

細菌性のものには抗菌薬で治療を行います。



今までは

抗菌スペクトルが広く、

眼内移行性も比較的高い

キノロン系抗菌点眼薬がよく使われてきました。

しかし、

キノロン系を使い続けることによる

耐性化が懸念されていました。


アジスロマイシン水和物点眼液は、

国内唯一のマクロライド系抗菌点眼薬として

登場しました。


作用機序

細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し

細菌のタンパク合成を阻害し

バイオフィルムが作られるのを抑制することで

抗菌作用を発揮します。


添加物

両親媒性の合成高分子化合物ポリカルボフィルが

配合されたDDS(ドラッグデリバリーシステム)製剤。

➡︎結膜、角膜、眼瞼への移行性が良く、

 滞留性も良好✨※ウサギでの実験で


効能・効果

<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、コリネバクテリウム属、インフルエンザ菌、アクネ菌

<適応症>
・結膜炎
・眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎

用法・用量

<結膜炎>
通常、成人および7歳以上の小児には、

1回1滴、1日2回2日間

その後、1日1回5日間点眼する。

<眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎>
通常、成人には、

1回1滴、1日2回2日間

その後、1日1回12日間点眼する。

最初の2日間を過ぎた後は、

既存薬に比べて少ない点眼回数で治療可能


使用上の注意、副作用

本剤は粘性がやや高いため、普通の点眼液に比べたら点眼しにくさがあります。
そのため、添付文書にも

「キャップをしたまま点眼容器を下に向け

数回振ってからキャップを開けて点眼すること」

と書かれているの。


主な副作用としては

眼刺激や眼掻痒症(頻度1~5%未満)、

重大な副作用としては

角膜潰瘍などの角膜障害、

ショックやアナフィラキシー(頻度不明)が

報告されています。


ショックやアナフィラキシーの徴候である紅斑、発疹、呼吸困難、血圧低下、眼瞼浮腫などにも注意しておきましょう。



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