伊藤孝喜のイルサンタバンサ(日常茶飯事)

Drummer 伊藤孝喜 ( Ito Koki ) の日々、ライヴスケジュールなど、あれやこれやですわ。

to my best friend

2011年01月17日 19時45分39秒 | 日記
ホン ジョンス様

本名じゃなく、いつも通りジミヘンさんと呼ばせてください。

ジミヘンさん、

韓国でコプチャンチョンゴルのメンバーとして演奏するようになって間もなく知り合ったので、
かれこれ8年くらいのお付き合いだったでしょうか。

会うといつもいつも可愛がってくれて、
めいっぱいご馳走してくれて、
時にはバンドの運転手までしてくれましたね。

そうそう、ある時には打ち上げの席に女の子を連れて来て、
「おい、コーキ! このコは良いコだぞ! 付き合ってみんか!」
「いやあの.....僕このあいだ結婚したばっかりなんすけど......」
「あ~そうかワリイワリイ!」
なんて事もありましたね。
でもあのコって完璧にジミヘンさんの好きなタイプだったじゃないっすか。
小柄でショートカットで気が強そうで。
ホントは自分が付き合いたかったんじゃないっすか?





ジミヘンさん、

胃癌を患っていたとは知りませんでした。

病気の事、佐藤行衛さん以外誰にも内緒なんて、最後の最後までカッコつけ過ぎですよ。
少なくともあなたの癌が発覚してから、僕は5回も渡韓してたんですよ。
なのに結局会わずじまいでした。
ただただ忙しいものだと思ってましたから。
あなたに履いてもらおうと奮発して浅草で買った雪駄はまだ箱に入ったまんま、行き場を失ってしまいました。

あなたは本当に大切な、もう一人のコプチャンチョンゴルでした。
音楽と仲間を愛する、粋なアニキで厳しい父のようでもありました。

ウチにはあなたが好きな曲を編集して焼いてくれたCDが1枚あります。
今日は朝からずっとこれを聴いてましたよ。

さて、
今晩はキムチと日本式のチゲとマッコリにしました。

泣くなと叱られそうですが、ちょっとだけ泣いてしまいそうです。
今日くらい勘弁してください。

それじゃ、
そちらで柴藤耕一郎さんと楽しくやっててくださいな
これからのコプチャンチョンゴルも、二人でそっちから見守っててくださいね。



ジミヘンさん

さようなら

ありがとう
心から、ありがとう



伊藤孝喜 (コプチャンチョンゴル)