断酒会もかれこれ二ヶ月になります。
改めて断酒会とはどういうところなのか紹介したいと思います。
酒害体験を聴く、そして話す
「一日断酒」「例会出席」この繰り返し
断酒会活動の基本は例会です。
この例会は、20名くらいで約2時間、酒害体験を話し、それを聴きます。家族も参加します。家族も酒害体験を話します。
家族は依存症本人ではないものの、酒害の影響をまともに受けています。体験談を話すことにより、家族も自己洞察が強まり、回復へと結びついていきます。
この家族の体験談を本人が聴くことにより、記憶から抜けていた飲酒時代の凄絶な真実を思い出させてくれます。体験談は自分がしたことの事実と、その時の気持ち・真情を語ることが大切です。なぜなら、真情を語ることで反省が生まれるのです。
「意志が弱いから酒が止められないのだ」と周りの人たちから責められ、また、「やめたいのにどうしても飲んでしまう」という言い分をまったく聞いてもらえないし、理解もしてもらえません。例会に出席してそれを話すと、みんなが分かってもらえ、認めてもらえます。
ここから、みんな仲間だという一体感が生まれます。
また、例会に出席し続けることにより、自分は酒をコントロールできない、自分だけが違うのではなく、みんなと同じ依存症なのだという自覚が心に生まれてきます。
この「一体感」と「自覚」が断酒継続の原動力なのです。
このように断酒会では体験談を最も重要視します。したがって、体験談を話し、これを聴く場である例会では、体験談に終始します。
体験談は「言いっぱなし」の「聴きっぱなし」。
この部屋で聞いたことはこの部屋に置いていきます。体験談の秘密を守ることも大切なのです。