獨協大学 鉄道研究会通信

獨協大学 鉄道研究会がお送りする、活動報告のBlogです。

サイクルトレイン 「B.B.BASE」展示会レポート

2017-12-15 18:40:18 | その他イベント報告
ご無沙汰しております。伊太郎でございます。
朝晩の冷え込みが厳しい今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、先日JR両国駅で開催されました
サイクルトレイン「B.B.BASE」(=Boso. Bicycle. Base)の展示会に行ってきましたので、その模様をご紹介します。
(写真は少なめですのでご承知を…

サイクルトレインって?
通常、自転車を列車に持ち込むには前輪や後輪を外すなど解体をして、輪行袋という専用の袋に収納しなければなりません。
しかし、自転車をそのまま持ち込むことができる路線や車両もあります。
この車両の場合、サイクルラックを備えているため、そのまま積み込めるというわけです。

さて、場所は両国駅西口にある3番線ホーム
かつてはターミナル駅として賑わっていたこのホームも、現在は臨時列車の発着やイベント開催時以外では立ち入ることができません。

入口で車両の紹介とびゅう旅行商品のパンフレットを受け取り、ステーションギャラリーから列に並びます。
この時並んでいる方が80人ほどいたでしょうか。

10分ほど待ってからホームへ。今回は6両編成のうち、3号車と4号車が公開されました。
前部は写真が撮れないようなので、後部からパチリ。


側面から。
窓やドアは埋められている箇所もあります。
後から知ったのですが、南武線用の2200番台だったんですね。(そういえば幕張車両センターに留置されていたような…。)
 
(写真をクリックすることで拡大できます)

まず3号車
車内の様子。照明はフレームで囲われ、床は滑り止めのついた金属製で傷がつかないようなものに。
なんだか近未来を描いたSF映画に出てくる秘密基地…そんな印象です。


そして、ドア付近にはサイクルラックがあります。


個人的に気になっていたその固定方法。
溝に前後輪をはめ、ガイドフレームとベルトで自転車のフレームを固定…という形のようです。
24インチ以下の自転車にも対応しているようです。
また、「鉄道の揺れに耐え、緊急停止があっても自転車がスタンドから外れないような仕組みになっている」とのこと。
B.B.BASE担当者が語る車両開発のヤマ場とは-YouTube
 

これまでの一般車両を使用した臨時のサイクルトレインでは、
ロングシートの箇所に、つり革やポールから吊り下げたベルトと後輪スタンドで固定していたようですから、
通路の確保が容易となり、車内での移動も楽になったのではないでしょうか。

とは言うものの、他の方とすれ違う際にハンドルに頭をぶつけてしまうこともありました。
旅行商品としての発売のみで定員は99名ですから、展示会ほどの混雑はないとは思いますが、
気をつけることに越したことはありません。

座席は2+1の3列シート。ほとんどがボックス席となっています。一般車両のボックス席よりはゆったりとした印象です。
コンセントも備えており、携帯電話などの充電も可能。
ヘッドレストは最近の新幹線にも採用されているファスナー可動式…ですかね。
(座らずにそのまま進んでしまったので、あくまで推測ですが…。)


続いて4号車。こちらはフリースペースとなっています。
大型ディスプレイを各所に配置。黒を基調としたロングシートと、その向かいに寄りかかれるようにポールが設置されています。

また、両国寄りには広々とした洗面所も備え付けられています。


フリースペースにはカウンターもあるようでした。ここで物販や現地の観光案内が行われるのでしょうか?気になるところです。

車両から降りる時、ふと気になったホームとの段差。
そこまで気にするものではありませんが、もうひと回り高いといいなぁ…なんて思ったのは私だけでしょうか。



ということで、今回はJR東日本のサイクルトレインB.B.BASEをご紹介しました。
来月6日からの運転。ご利用はびゅう旅行商品のみとなっていますのでご注意を。
サイクリストの皆さん、千葉方面へ向かわれる際にはご利用になってみては?

詳しくはこちらまで…。BBBASE JR東日本旅客鉄道株式会社 千葉支社

そういえば、今年の雄飛祭の模様を掲載していませんでしたね。
年内には…ご紹介したいところですね。

新入生歓迎会を行いました

2017-07-22 22:29:22 | その他イベント報告
ご無沙汰しております。たにがわです。
さて、既に2カ月ほど前になってしまいましたが、5月14日に実施した新入生歓迎会の様子についてご紹介いたします。

午後1時に葛西駅に集合。地下鉄博物館を見学しました。



入館して、ジオラマや実車の展示など、会員が思い思いに見学しました。


日本最初の地下鉄電車1000形の公開日ということで、公開開始とともに車内を見学しました。現在の電車との構造の違いや、当時としてはモダンであった装飾を感じることができました。

地下鉄博物館を後にしていったん自由行動となった後、再び秋葉原に集合し、食事会を行いました。自己紹介を行うなど、会員間の交流が食事とともに進みました。

新入生歓迎会で、1年生を歓迎するとともに、会員同士の交友を深めることができました。また、2017年度の活動が本格的にスタートしました。

それではまた、次の機会にお会いしましょう。
御覧下さいまして、ありがとうございました。

東武鉄道 新型特急「リバティ」試乗会レポート

2017-04-17 12:03:48 | その他イベント報告
ご無沙汰しております!伊太郎でございます。

説明会の連絡をこちらでするつもりでしたが、いつの間にか4月中旬になってしまいました。
入会希望の方は、部室までお越しいただくか、鉄研のアドレスまでご連絡をお願いします。
(場所などの詳細については、以前のお知らせ又はTwitterをご覧ください。)


さて、去る4月14日、とあるご縁で東武鉄道新型特急「リバティ」の試乗会に参加させていただきました。
行程は北千住~春日部往復。およそ2時間を過ごしました。

北千住駅では南改札にて受付と記念品の配布が行われ、参加者の方々は、配布された缶バッジの色により乗車する車両が割り振られました。

普段、日光・鬼怒川方面へは「快速」を利用する私。特急車両に乗るのも、「りょうもう」で足利市へ行った以来。
新型車両がどんなものかワクワクしながらホームへ進みました。

ホームでは駅員の方々が横断幕を持ってお出迎え。


10時39分、500系「リバティ」が特急専用ホームに入線。


さっそく車内へ。すると「新車の香り」が。メトロ13000系もそうでしたが、やはりこの香りはいいですよねぇ
10時42分、北千住を出発。走行音も静かで快適です。

五反野を過ぎたあたりから、車内放送で車両についてのご説明がありました。

内装のコンセプトは、雄大な大地や川の流れと、江戸文化の趣を感じられるものとしています。とのこと。

天井は波のようなデザインが。
東京スカイツリーをイメージさせる「白」を基調とし、鬼怒川や隅田川の流れをイメージした造形だとか。

側面には「木目柄」を随所に配し、窓と窓の間には、江戸小紋の縁起物「トンボ」をモチーフとしたものが。
窓も大きく、景色を存分に楽しめるのではないでしょうか。

座席
 
シートのモケットは、伝統色である「江戸紫」に江戸小紋の「継小紋」柄。そして、肘掛けは江戸工芸である「印伝」をモチーフにしたものだとか。
座席のリクライニングは、背もたれを倒すと同時に座面も動く仕組み。

 
テーブルは前の座席の背面はもちろん、肘掛内部にも収納されています。
背面テーブルのロックは気持ち固め…また、窓側の収納テーブルを利用する際、窓枠との隙間に指を挟まないよう注意したほうがよいかもしれません…。

あ、あとすべての座席にコンセントを配置していることも特徴ですね!

空調は荷棚と窓の間に。
上方に向かって吹き出しているので、体に直接風が当たることはなさそうです。

化粧室(中間車にあります)
男性用、洋式、バリアフリー対応の3つがあるようです。
バリアフリー対応のトイレは広々としています。

洋式トイレの向かいには、AEDも設置されています。


車端部の自動ドア上には大型の車内表示器が。乗車口の上には防犯カメラもついていました。
 

また、車内放送では、
搭載機器のコンセプト
1.快適性の提供
リクライニングシート、全車両に車体動揺防止制御装置(フルアクティブサスペンション)
2.安定運行
万が一、不具合が発生しても運転を継続できるようなシステム
3.環境負荷の低減
最新のモーターや装置を採用、すべての照明にLEDを採用

とのご説明もありました。


車内を見ているうちに、「クレヨンしんちゃん」でおなじみ春日部に到着。
ここで30分ほど停車し、運転台の公開も含む車内の見学会が行われました。


貫通扉とホロ
格納されている貫通ホロは、車両同士をつなぐホロと通路となる「ホロBOX」と呼ばれるものからなっているとのこと。
貫通ホロの接続は手動であるものの、貫通扉とホロBOXは運転室からの操作で連動して動作するそう。
これなら、併結・解結するのに便利ですね。

TOBU FREE Wi-Fi

現在、東武鉄道の駅構内で提供されている無料のWi-Fiサービス(メアド登録制)。
リバティの車内でも利用可能なようで、気になったので、東武鉄道の方にお話を聞いてみると、

車両に設置のものでは、アーバンパークラインを走る60000系に「au Wi-Fi SPOT」が設置されており、au契約者のみ利用可能だった。
しかし、誰もが利用できる「TOBU FREE Wi-Fi」が車両に装備されたのは、おそらくリバティが初めてでは
」とのこと。
(なお、スペーシアなど既存の特急車両にも、今年の6月までに全車両導入予定

確かに、浅草から日光・鬼怒川方面へ向かう海外からのお客さまは多いでしょうし、
車内にネット環境があると、移動中にも現地の観光情報を調べることができるので重宝すると思います。

11時32分、春日部を出発。
下り線を跨いで上り線へ転線。それでもほとんど揺れなかったような…。
復路もやはり静かで快適。荒川を渡る際、スカイツリーも見えました!「ぼやけてるぞ、写真下手だな」とか言わないでくださいね


11時55分北千住に到着。
試乗会は終了となりました。

(4月19日 加筆)
運転室
運転台は貫通扉があるため非常にコンパクト。写真にはありませんが、運転台右上には列車前方を映す(?)モニターも装備されていました。
中央に貫通扉があるため、停止位置を見えやすくするためのもの…でしょうか。


銘板


(以上、加筆)


東武鉄道の特急車両としては26年ぶりの新車である「リバティ」。
個人的には、なんとも「やさしい」車両だと感じました。
運行開始前の車両に乗れることは滅多にありません。この機会をくださった方々に感謝いたします。

今回ご紹介した新型特急「リバティ」今週の金曜日4月21日から営業運転を開始し、
浅草から日光・鬼怒川方面へ向かう「リバティけごん」「リバティきぬ」、そして春日部・大宮・野田市方面へ向かう「スカイツリーライナー」「アーバンパークライナー」など、
観光から通勤まで幅広く利用できる列車として運転されます。

皆さんも是非ご利用になってみてはいかがでしょうか?

詳しくはこちらまで。
新型特急車両「リバティ」も登場!平成29年4月21日ダイヤ改正を実施|東武沿線の鉄道動画やエンタメ情報を発信するTOBU are GO!GO! アーカイブ
リバティのご紹介 特急列車・TJライナーのご案内 東武鉄道

以上、伊太郎でした。

伊豆箱根鉄道駿豆線で貸切列車を運行!

2017-03-12 20:50:32 | その他イベント報告
こんにちは。伊太郎です。
暖かな日差しで春を感じる今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回は2月に行われた伊豆箱根鉄道駿豆線での合同貸切列車の模様をご紹介します。

その前に、伊豆箱根鉄道駿豆線をちょっとご紹介…。
伊豆箱根鉄道駿豆線(通称:いずっぱこ)は静岡県の三島駅から修善寺駅までを結ぶ路線。
沿線には、伊豆長岡や修善寺などの温泉街や2015年に「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録された韮山反射炉があります。
また、「ごめんね青春!」や「逃げるは恥だが役に立つ」などドラマにも登場する路線で、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
 

一行は三島駅に集合しました。
お天気にも恵まれ、絶好の旅行日和。


乗車証などの配布と主催者からのあいさつを行い、いざ入場。
ホームには伊豆箱根鉄道1300系1301編成「イエローパラダイストレイン(YPT)」が待っていました!


もとは西武鉄道101系として活躍していた車両。
2008年に伊豆箱根鉄道が譲り受け、昨年12月から「黄色×ベージュ」となって運行されています。

車内の様子。2号車では各校のPRスペースが用意されました。
 

途中の三島田町駅で少々停車。
駿豆線は10~20分間隔で運転されており、通勤・通学で利用される方が多く、三島から新幹線で東京へ通勤する方もいるのだとか。
停車時間を利用し撮影タイム!今回もヘッドマークが装着されました。


三島田町駅を出発し、大場駅へ。
車庫の見学撮影会を行いました。

工場内では普段は見られない場所ということもあり、工場の方のお話を熱心に聞く方や質問をする方もいました。
集合写真を撮ったのち、撮影会が始まりました!

LEDの方向幕も「貸切 獨協大学」の他に「飯能」「武蔵丘」「西武新宿」「小手指」など、さまざまなバリエーションが。
 
工場の方によると、LEDをきれいに写すにはシャッタースピードを1/80にするのがオススメのこと…。
(私のコンデジではこれが限界です…)

そして、持参したお手製方向幕を入れさせていただき、西武101系時代を再現!
「快速急行 西武秩父」


「快速急行 西武新宿」 窓には「ちょっと待ってね。一生懸命準備なう」の文字が(笑)


「準急 西武新宿」


なんと!拝島快速まで!


撮影会を終え、大場駅に戻り、再びYPTに乗車し修善寺駅へ。
車内には方向幕を展示しました。


修善寺駅に到着。ここで2時間ほどお昼休憩。駅周辺を散策された方、静岡限定のパンを買いに行かれた方、バスで修善寺温泉まで足を伸ばした方もいたそう。
また、YPTの記念券を購入される方も多かったとか。


ここからは復路。
修善寺駅出発の直前、ひとりの会員があることに気づきました…。
「あ、ハートのつり革がある!」
「!?!?(一同)」



往路では気づかなかったのですが、なんとハートのつり革が設置されていたのです!すべてのつり革のうち1つだけ
しかも日によって場所も変わるというこのつり革…。貴重なものを見させていただきました。
現在では多くの鉄道会社で実施されている「ハートのつり革」、伊豆箱根鉄道はそれを先駆けて始めたそうです。

往路では恥ずかしがって顔を見せてくれなかった富士山も、復路ではその姿を見せてくれました!
伊豆箱根鉄道の担当者の方からは、「富士山が左に見えたり、右に見えたり、正面に見えたりと車窓に変化があるんです」と教えていただきました。

田京~伊豆長岡間にて(上り列車:進行方向左側)

三島田町駅にて(上り列車:進行方向右側)


途中の三島田町駅で往路と同様に停車したのち、終点・三島へ。
降車後には全員で電車を見送ったのち、解散となりました。

今回の企画では、OBの方々や他大の方との交流、そして会員同士が親睦を深めるなど、それぞれが有意義な時間を過ごすことができたと思います。

最後になりますが、運行にご協力いただいた伊豆箱根鉄道鉄道部の皆さま、ご参加下さった埼玉大学鐵道研究会、工学院大学鉄道研究部をはじめとする多くの皆さまに御礼申し上げます。






第4回武蔵浦和コミセン祭りに協力しました!

2017-02-09 14:18:09 | その他イベント報告
さて、雄飛祭の記事に続きまして、
昨年11月26、27日に開催されました「武蔵浦和コミセン祭り」の模様をお送りします。
以前こちらでお知らせしたように、今年は当会が協力させていただきました。

まずは準備の様子から。
モジュールレイアウトは学内展示会を行ったのちに搬出。(学内展示会の写真につきましては当会Twitterをご覧いただければと…汗)
祝日を利用しての搬出・設営となりました。


会場となった武蔵浦和コミュニティセンター。
窓の向こうには新幹線や埼京線が走るという鉄道好きには堪らない立地です。


今回は、プラレールあみだくじも展開。
配布した整理券の「改札」には、車掌さんが車内改札で使用する実物のスタンパーを使用するなど細かなこだわりが…。



雄飛祭ではおなじみのモジュールレイアウトや運転シミュレータも大盛況でした。
また、雄飛祭でも掲示された、2015年12月に行われた「富士急団臨」についての壁貼り特集も掲示されました。
(雄飛祭の記事では載せ忘れてしまいましたが…)



今回は、昨年度の雄飛祭の目玉でもあった秋葉原も出現。



金沢検車区を模した車両基地にも多くの車両が…。
 

もちろん部品の展示も…。


こちらは会員が撮影した写真の展示スペース…。力作が揃っていましたね!
また、担当者の方々のご厚意で駅弁(空箱)の展示も行いました!全国津々浦々の駅弁が勢揃い…。見ごたえがありました!


その他、会員による「駅員さんのお仕事紹介親子講座」も行われました。

初日は集計を忘れてしまいましたが、2日目には1242名のお客さまにご来場いただきました!
本当にありがとうございました!



そして、ご協力いただいた武蔵浦和コミセンの職員の方々、ボランティアの方々、埼大鉄研の皆さまにも感謝です!
ありがとうございました。