カラの罠はどこまで卑劣なのか?!里見をホテルのエレベーターに誘い込んだ時も恐ろしかったですが、第6話ではそれ以上の衝撃が走りました。結婚指輪を買いに行くはずだった里見と猪熊はまたもや仲違い。
直後、レナ(入山杏奈)に呼び出された里見はホテルに向かいますが、それはレナの携帯電話を盗んだカラの仕業。罠の幕開けだったのです。インタビューで菜々緒さんが予告していた“原作にないドラマオリジナルの衝撃”とは、このシーンのことでした!サイレーン 刑事×彼女×完全悪女 DVD
レナを呼んでも反応のない暗い部屋に入った里見に背後から襲い掛かる黒い影。カラです。不意を突かれ、刑事の本能で相手を制圧する里見。でも、カラは“わざと里見に制圧させた”…里見を暴行犯に仕立てるために!
この一連の動きを、まずはアクションチームが見本を見せます。カラは背後から里見を襲いますが、里見も刑事魂で反撃、得意の一本背負いで敵を床に叩きつける。敵がカラだと知り、衝撃を受ける里見。その一瞬の動揺をとらえてカラは里見を突き飛ばすと、これ見よがしに自らブラウスの胸元を引き裂き、自分で自分の頬を激しく殴ります。やめさせようと里見はカラを抑えつけ、ベッドになだれ込む形へ。そこでカラが悲鳴をあげ始めたため、里見はカラの口を押さえるしかなく…
ここで、「口を押さえる心理とは?」と、監督に問う松坂さん。襲ってきたはずのカラがまるで襲われているかのような悲鳴をあげたため、周囲に聞こえるのを阻止しようとした?あるいは、自分で自分を殴るカラに“落ち着け!”という心理から?話し合いの末、実際に演じてみることに。松坂さんは5回以上一本背負いをし、次第に息も上がってきます。
一方、菜々緒さんは、自分で自分を殴る時に「こぶしのどの部分が当たるの?」と細かく確認して、自主練。ブラウスの胸元を本当に裂くのは本番の一回だけなので、どんな裂け具合になるかは、神のみぞ知る!菜々緒さんは見事な引き裂きっぷりを実現。「すごい!」と監督は大絶賛、菜々緒さん自身も「いい感じに裂けたね~、成功!」と納得。但し、菜々緒さんは、裂けたままの格好で現場をウロウロし、男性スタッフ陣は困惑?!
ベッドで激しくもみ合う里見とカラ。松坂さんは「大丈夫?」と菜々緒さんをいたわりますが、答えは常に「ぜんぜん平気!」。
そして、菜々緒さん渾身の悲鳴を受け、松坂さんは躊躇なく口を押さえる行動に。現場の空気感でドラマの真実が出来上がる――、そうした本気の撮影になりました。
そこへ、速水(北山宏光)や猪熊が入ってきます。目の前の現実に思考が追いつかない猪熊。怪しく鋭い視線を里見に向けるカラ。乱れた黒髪の隙間からというのが、また恐ろしい!「久しぶりのホラー!」とモニターを見て声をあげた菜々緒さん。木村さんも、「カラのこんな顔はモニターでしか見れない!」と興奮気味。確かに、猪熊はカラを怪しんでいないのですから、猪熊として演じる間はカラの怪しい顔を見ることはないのです。
カラの悪意はますます止まらず、ここから先もドラマオリジナルの展開が待っています。もう目が離せません!サイレーン DVD