先日加藤さんが自ら命を絶ったというニュースには、
大変驚きました。
少し前に、アルフィーの坂崎さんと、
お二人で活動している様子を拝見していたので。
鬱病で悩んでおられたようですね。
土屋昌巳さんがインタビューの中で、
「最近、CDって売れないよね」
と、加藤さんが言っておられたと話していました。
それを聞いて、なるほどなと思った私でした。
加藤さんほどの方がCDを出すことは、きっと比較的簡単なんだと思います。
ただ売れるかどうかは別です。
自分が頑張って作り上げたものを、
たくさんの人に受け取ってもらえないことは、
本当につらかったんだと思います。
CDを出せば出すほど、そう思う回数が増え、
つらさが増していったのではと、考えます。
毎週ランキング番組を見て思うのは、新曲の回転が速いなということ。
それはたくさんの曲が発売になるからとも言えますが、
実は売れている枚数が少ないので、
簡単にランキングが変動するんですよね。
そして、いままで音楽界を引っ張ってきた大御所の皆さんが、
最近ことごとく鳴りを潜めていることが、
この業界を寂しくさせているように思います。
もともとKinKiのシングル以外を買わない私が、
偉そうなことは言えないのですが、
CDが売れるのは人気者ばかり。(アルバムは例外ですが)
よい曲だから売れる時代ではないんですよね。
でもこの「よい曲」という定義自体も、
多様化する時代の中では、決めることが難しいです。
だから昔はよかった!
とはいわないですよ

わたし、過去をうらやむのはキライなので。
ただ、加藤さんと同世代になったとき、どう感じるかは分かりません。
子どもたちにおばさん扱いされる私も、
まだまだ若いのかも知れませんね。
加藤さんのお名前を聞いたとき、一番に思い出したのが、
竹内まりやさんのこと。
去年の30周年記念アルバム「Expressions」の中で、
加藤さんと奥様の安井かずみさんが作られた楽曲でデビューできたことを、
幸運に思うとおっしゃっていたので。
きょうは加藤さんの追悼の意味を込めて、
久しぶりにこのアルバムを聴きました。
加藤和彦さんのご冥福を、心よりお祈りします。