10月8日(土)
午前中の野内Y戦を特別延長で交わした、
その日の午後である。
オータムスカイ準決勝。
対戦相手は、午前中に造道BBBを下した小柳倶楽部。
小柳倶楽部とは、春にも、この蟹田一本松球場で、
エキサイティングの決勝を戦い、
EJは、通常延長の末に敗れている。
9月23日に浜館小グランドで行われた
ぐるめ杯予選では、
決勝トーナメント進出を賭けて戦ったが、
5-1で、やっぱり敗れている。
今年度、目下、2連敗中。
試合内容は、接戦のようにも見えるが、
EJが必死に食い下がっているというのが、
正しい見方かもしれない。
最近の戦績を伺うと、
小柳倶楽部は、そうとう充実しているようだ。
EJオーダー
1番ピッチャーKEIGO
2番サードTAKURO
3番ショートKAI
4番セカンドITUKI
5番キャッチャーSHOGO
6番ライトMITTU→3
7番センターRIKU
8番ファーストHYUMA→PH ISSEI→1 SHUTA
9番レフトKOSEI
イースト・ジュニア|3|0|0|0|0|0|5|| 8
小柳倶楽部|0|1|0|1|1|0|2|| 5
(6回3-3時間切れ、7回特別延長)
この日の午前中の野内Y戦もそうだったが、
先攻を取って、先取点を挙げて守って逃げ切るという戦い方が、
12期生には向いているのかもしれない。
EJは守備で流れを作るチームとして、
積極的に裏の攻撃を選択してきたが、
この2試合を見る限り、
先制して守って逃げ切りの勝ちパターンも
十分に成立しそうだ。
などと、そんな風に思わせるくらい、
この試合の先制攻撃は見事だった。
(自画自賛ですが・・・。)
1回の表(EJの攻撃)
トップのKEIGOが、
初球をいきなりレフト方向へライナーで引っ張り、
レフト線を破る。
ややフックがかかった打球は、芝生からファールラインへ転がる。
KEIGOはこれを見て、一気に本塁へ突入し、
先頭バッターによる初球ホームランとなる。
(1-0)
小柳倶楽部のエースは、長身の速球ピッチャーだけに、
このエースをいかに攻略するかが勝負の分かれ目だったが、
KEIGOの一発に、チーム全体が沸いたのは大きい。
このピッチャーに対し、
個人的に相性のよさを感じているTAKUROは、
KEIGOのホームランを見て、
完全に力が入ってのピッチャーゴロ。
そして、ワンアウトランナーなしから、
3番のKAIくんが内野安打で出塁。
KAIくんが盗塁を決めたところで、
4番ITUKIの転がした当たりが、
内野エラーを誘う。
1、2塁から、さらに、ワイルドピッチで、
ワンアウト2,3塁のチャンスとなる。
ここで、バッターSHOGO。
SHOGOは、カウント1-1からスクイズを決め、
KAIくんホームイン。
さらに、このバント処理で、
「ホームか?サードか?」と、迷った相手ピッチャーが、
結局どこへも投げられずに、
SHOGOは内野安打で出塁。
1、3塁から2、3塁と詰まったところで、
MITTUのサードゴロでITUKIが生還して、
この回、都合3点をGET。
見事に速攻が決まった。
(3-0)
1回の裏
1回の裏の小柳の攻撃を
セカンドゴロ、サードゴロ、ファーストゴロで、
三者凡退で切り抜ける。
しかし、3点を先制された
小柳ベンチは落ち着いていた。
「1点ずつ返していくから。」
「あせらない。あせらない。」
寺山監督は、
選手達に何度も「焦る必要はない。」旨を伝えていた。
2回の表(EJの攻撃)
ツーアウトからKEIGOが、四球を選ぶが、
TAKUROサードゴロで無得点。
2回の裏
相手4番に四球を与え、
要注意の5番に、深めに守っていたレフトの
さらに上を越される2塁打を浴びる。
しかし、このセカンドランナーを牽制で刺し、
6番に四球を与えるものの、
7番をサードファールフライ、8番をピッチャーゴロで、
最少失点できり抜ける。
(3-1)
3回の表(EJの攻撃)
KAIくんが外野フライエラーで出塁。
ノーアウトのランナーで期待を寄せたが、
セカンド盗塁を指される。
さらに、ITUKIサードゴロ、
SHOGOキャッチャーフライで無得点。
3回の裏
ワンアウトから、
レフト前ヒットを許し、二盗を許すが、
SHOGOは、三頭は許さなかった。
SHOGOからTAKUROにボールが渡って、
タッチアウトで、ツーアウト。
次のバッターをピッチャーフライで、
この回無失点。
(3-1)
4回の表(EJの攻撃)
そろそろ追加点が欲しい。
ここで、この回トップのMITTSUが、
センター前に痛烈なヒットを放って出塁。
(MITTSUの打球は、本当に速い。)
ノーアウトのランナーが出て、得点が期待されたが、
代打ISSEIも不発で、
ここから、三者三振・・・。
(3-1)
4回の裏
こうなれば、流れは小柳へ・・・。
3番バッターの一振りは、
センターオーバーの三塁打となる。
(どうやっても1点は返されそう・・・。)
続く、4番の当たりは、再度センターオーバー。
これで、サードランナーが悠々と生還。
(3-2)
なおも、ノーアウト2塁。
バッターは5番。
ここは、勝負はしているが、
甘くいけない。
結果は四球。
ノーアウト1、2の場面で、
小柳倶楽部の採った作戦は、送りバント。
この6番バッターの送りバントが、
シッカリと決まって、ワンアウト2、3塁。
そして点差は1点。
(やばいなー。)と、思ったところで、
KEIGOが踏ん張った。
後続を、ピッチャーフライ、ピッチャーゴロに打ち取る。
ピッチャーフライもゴロも、
KEIGOは、積極的に自分で処理に行った。
このシーンを見て、
「KEIGOは、完全に復調した。」と私は、
確信しました。
(3-2)
5回の表(EJの攻撃)
さて、ピンチはあったものの、
最少失点で抑えたEJにも流れは来そうな場面。
ワンアウトから、
TAKUROが、ライトの頭上を破る3塁打を放って、
追加点のチャンスをつくった。
ここで、色んな攻撃ベクトルを持つ
3番KAIくんをバッターボックスに迎え、
ベンチの作戦が注目された。
監督の採った作戦は、強攻。
これに、KAIくんが応え、
カウント2-3からレフト方向へ上手くライナーで弾き返した。
一瞬、「おー!」とスタンドが沸いたが、
残念ながらレフト正面。
TAKUROも一歩も動けずにツーアウトとなる。
4番のITUKIもショートゴロで、この回無得点。
(うーん・・・。)
と唸ったイニングだった。
(3-2)
5回の裏
トップバッターに四球を与えてしまう。
前のイニングで流れを掴めなかっただけに、
トップバッターへの四球は、
非常にいやな雰囲気となった。
小柳はキッチリ送りバント。
これが、ライン際に転がるナイスバントとなり、
ファールかフェアか微妙な転がりを見せながら、
結局、内野安打となる。
このバント処理で、ファーストランナーは一気に三塁まで進み、
塁が詰まって2、3塁となる。
ノーアウト2、3塁・・・。
一打同点、いや、逆転もあるか・・・。
などと、不吉なことを考えていたら、
ここで、バッテリーエラー(パスボールかな?)。
打たれずして同点にされる。
(3-3)
ここで、監督はピッチャー交代。
マウンドにSHUTAを送る。
迎えるバッターは2番バッター。
後ろには、重量級のクリーンアップが控えている。
(SHUTAの投球が通用するだろうか・・・?)
そんな、失礼なことを考えた観客がいたら、
SHUTAくんに謝りましょう。
なんと、この場面をSHUTAは、
三振、サードフライ、ピッチャーフライで、
三者凡退、無失点で切り抜けてしまう。
全盛期の大魔神佐々木だって、
こんなに綺麗に抑えたろうか。
あまり誉めすぎると、
それこそ木に登ってしまいそうですが、
この場面のSHUTAのピッチングは、
非常に落ち着いていて、
貫禄のようなものを感じられました。
6回の表(EJの攻撃)
こんなに素晴らしいリリーフを見たら、
流れが、こっちに来るかなと思ったら、
SHOGO三振、
MITTSUファーストファールフライ、
RIKUセンターフライで無得点。
6回の裏
トップは、要注意の5番。
レフトKOSEIも十分に距離をとった守備位置。
バッターの2球目・フルスイングは、
まさしくKOSEIの読みどおりのところへ、
大飛球となって飛んでいった。
大飛球でもキャッチすれば、ただのレフトフライ。
しかし、試合開始16:30のこの試合は、
既にこの時点で、ナイター照明をつけながらの試合となっていた。
KOSEIが落下点に入ったら、
ホームからレフト方向を照らす照明が目に入った。
(多分・・・。)
ということで、グラブに当てながらもエラーで、
ノーアウト2塁のピンチを招く。
小柳倶楽部は、6番に送りバントを命じ、
ワンアウト3塁の万事休すパターン。
(ここまでか・・・。)と思ったが、
ここから、7番をピッチャーゴロ。
8番に死球を与えるが、9番をサードゴロに打ち取って、
ナント!SHUTAは、2度のピンチを無失点で切り抜ける。
(3-3)
ここで、主審が呼ばれ、大会主催者と協議をして、
6回で時間切れが確認される。
そして、この日2度目となる特別延長へ・・・。
流れは、「1点ずつ返す。」と、
言ったとおりの試合展開となった小柳倶楽部かな・・・?
と思っていた。
7回の表(EJの攻撃)
塁上に、SHOGO、MITTSU、RIKUを置いて、
ノーアウト満塁で、バッターボックスには、
途中からマウンドに立ったSHUTA。
まず、SHUTAがサードゴロ。
この処理の間にSHOGO生還。
(4-3)
ここで、バッターはKOSEI。
よく、KOSEIは、
「三振しても、バッターボックスでガックリうなだれるな!」と、
監督から叫ばれる。
結構、三振のショックを引きずるタイプなのかもしれない。
この日のKOSEIは、レフトフライをエラー。
さらに、バッティングでもこの日は2三振の不調。
どうやら、球速に、押されているようだ。
しかし、小柳倶楽部の速球ピッチャーは、
既に交代している。
ネクストバッターズサークルに向かう前のKOSEIに、
カメラを向けながら、NET越しに声をかけてみた。
「KOSEI!打てるぞ。」
「打てば、ヒーローになっちゃうよ!」
KOSEIは、緊張した表情を見せつつも、
少し、笑顔を見せてくれたように見えた。
ワンボールからのファーストストライク。
KOSEIのジャストミートは、
センターへのライナー性の打球となって、
左中間を転がる。
これを見て、MITTSUとRIKUが生還。
KOSEIの2点タイムリーとなる2塁打が飛び出した。
貴重な2得点に、応援スタンドでは、
「いいゾKOSEI!」の言葉が、何度も連呼された。
(6-3)
さて、ノーアウト満塁の特別延長で3点をGETして、
なおもワンアウト2塁のチャンス。
このランナー(KOSEI)を帰せば、
勝利の可能性はグッと増加する。
トップに帰って、バッターはKEIGO。
KEIGOのショートゴロで、KOSEIはサードベースに進む。
そして2番TAKURO。
ここで、相手のバッテリーエラーが出る。
これでKOSEIが生還。
(7-3)
TAKUROは、
1-3からファール、ファールと粘っての四球。
さらに3番KAIくん。
3球目のところでTAKUROが2盗成功。
KAIくんは、ストレートの四球を選ぶ。
ツーアウト1、2塁で、4番ITUKIへ繋がった・・・。
セカンドのTAKUROを返せば、
裏のノーアウト満塁の守備を、5点差で迎えられる。
この1点も欲しい。
ここでITUKIの打球はライトへ転がり、
相手ライトが捕球するが1塁は間に合わず。
この間に、TAKUROが2塁から生還するナイス走塁で、
1点を追加した。
(8-3)
EJの特別延長の攻撃は、
ランナーに立った選手も含め、
ちょうど9人全員で、5点を取る形となった。
全員がそれぞれの役割を果たしたような格好となったので、
沈滞していたチームの雰囲気が、一気に吹き飛んだ。
7回の裏
イニング開始前の監督の指示は、
「ボール、ファースト!」
無理にホームゲッツーなどを狙わず、
ランナーを返してもいいから、
バッターを1人ずつファーストでアウトにとろうという作戦。
3人のバッターに3回転がされても、
失点は3点。
点差が5点あるから、いえるセリフだ。
バッターはトップバッター。
前の打席で、上手いバントを見せていたバッターだが、
ここは、当然ヒッティング。
これが、セカンドゴロとなる。
しかし、この打球を処理にいったITUKIが、
一瞬、欲を出した。
(4-6-3のダブルプレーもある・・・。)
ITUKIは、一瞬、セカンドベースを見た。
KAIくんが、ベースカバーに来ている。
「(ボール)ファースト!」
誰かが叫ぶ。
(そういえば、監督が、
「ボールファースト!」と、
さっき言ってたっけ・・・。)とITUKIが思い直したときには、
バッターランナーは、随分、一塁方向へ走っている。
ITUKIのあわてて投げたファーストへの送球は、幾分逸れて、
MITTSUのグラブを弾いた。
スコアブックで見ると、MITTSUにエラーが付いているが、
これは、ITUKI、MITTSUの両成敗といったプレーだった。
この間に、勿論、相手のサードランナーは生還を果たす。
予定どおり、1点は献上した(相手に与えた)が、
予定どおり、ワンアウトはもらえなかった。
(8-4)
ならば、ピッチャーが踏ん張る。
SHUTAは、続くバッターを三振にとる。
ワンアウト満塁で、向かえたバッターは3番。
このバッターが思い切りよく初球を引っ張ると、
打球は、高々とレフト方向へ飛んだ。
レフトは、もちろんKOSEI。
これまで、何度もファインプレーを見てきた選手だ。
KOSEIは、しっかりと落下点に入って、
グラブを構え捕球体勢に入った。
(あわてた風もなく、エラーなんかあり得ない様子だ。)
相手ベンチからの「タッチアップ!」の声で、
相手サードランナーは、ベースにリタッチした。
(レフトが捕球してGOの体勢。)
KOSEIが捕球したのを見て、各ランナーがスタート・・・。
のところで、
KOSEIのグローブからボールがこぼれる。
結局、各ランナーはこれを見てGO。
再度、ナイター照明が目に入ってのエラーだが、
シッカリと落下点に入っての俗に言う「ぽろり!」というエラーだけに、
このプレーでの失点は、
タッチアップと変わらなかった・・・。
(8-5)
予定どおり、1点は献上した(相手に与えた)が、
予定どおり、ワンアウトはもらえなかった。
ならば、ピッチャーが踏ん張る。
SHUTAは、続くバッターを三振にとる。
ツーアウト満塁で、要注意の5番。
ここでベンチが動いた。
「レフトとセンター交代。」
レフトにはRIKU、センターにKOSEI。
SHUTAは、
カウントノースリーから、ストライクを一つ。
ファールを2つ続けられた後の7球目を
「ガツン!」と打たれた。
打球は、三度(みたび)レフトへ・・・。
KOSEIとのやり取りで、
打球が落ちてくるところにRIKUは既にいた。
やはりライトは眩しそうだったが、
RIKUはこの大飛球をキャッチ。
RIKUの茶色の外野手用のグローブが、
この日はやけに大きく見えた。
(8-5)
ゲームセット。
小柳倶楽部を相手にしての勝利は、金星といっていいと思う。
全員で、勝ち取った今シーズン1,2を争うナイスゲームだった。
さーて、チャンピオンフラッグをとりに行くぞ!
と、全員で誓って、蟹田から帰路に着いた。
辺りは、すでに暗く。
月がきれいに輝いていた。
決勝の対戦相手は・・・!
ご存知、港ファルコンズ。
TAKURO曰く。
「決勝は、やるなら、SORAくんのいる港Fとやりたい。」
だって・・・。
翌日行われるこの試合も、ナイスゲームになりました。
By mino
午前中の野内Y戦を特別延長で交わした、
その日の午後である。
オータムスカイ準決勝。
対戦相手は、午前中に造道BBBを下した小柳倶楽部。
小柳倶楽部とは、春にも、この蟹田一本松球場で、
エキサイティングの決勝を戦い、
EJは、通常延長の末に敗れている。
9月23日に浜館小グランドで行われた
ぐるめ杯予選では、
決勝トーナメント進出を賭けて戦ったが、
5-1で、やっぱり敗れている。
今年度、目下、2連敗中。
試合内容は、接戦のようにも見えるが、
EJが必死に食い下がっているというのが、
正しい見方かもしれない。
最近の戦績を伺うと、
小柳倶楽部は、そうとう充実しているようだ。
EJオーダー
1番ピッチャーKEIGO
2番サードTAKURO
3番ショートKAI
4番セカンドITUKI
5番キャッチャーSHOGO
6番ライトMITTU→3
7番センターRIKU
8番ファーストHYUMA→PH ISSEI→1 SHUTA
9番レフトKOSEI
イースト・ジュニア|3|0|0|0|0|0|5|| 8
小柳倶楽部|0|1|0|1|1|0|2|| 5
(6回3-3時間切れ、7回特別延長)
この日の午前中の野内Y戦もそうだったが、
先攻を取って、先取点を挙げて守って逃げ切るという戦い方が、
12期生には向いているのかもしれない。
EJは守備で流れを作るチームとして、
積極的に裏の攻撃を選択してきたが、
この2試合を見る限り、
先制して守って逃げ切りの勝ちパターンも
十分に成立しそうだ。
などと、そんな風に思わせるくらい、
この試合の先制攻撃は見事だった。
(自画自賛ですが・・・。)
1回の表(EJの攻撃)
トップのKEIGOが、
初球をいきなりレフト方向へライナーで引っ張り、
レフト線を破る。
ややフックがかかった打球は、芝生からファールラインへ転がる。
KEIGOはこれを見て、一気に本塁へ突入し、
先頭バッターによる初球ホームランとなる。
(1-0)
小柳倶楽部のエースは、長身の速球ピッチャーだけに、
このエースをいかに攻略するかが勝負の分かれ目だったが、
KEIGOの一発に、チーム全体が沸いたのは大きい。
このピッチャーに対し、
個人的に相性のよさを感じているTAKUROは、
KEIGOのホームランを見て、
完全に力が入ってのピッチャーゴロ。
そして、ワンアウトランナーなしから、
3番のKAIくんが内野安打で出塁。
KAIくんが盗塁を決めたところで、
4番ITUKIの転がした当たりが、
内野エラーを誘う。
1、2塁から、さらに、ワイルドピッチで、
ワンアウト2,3塁のチャンスとなる。
ここで、バッターSHOGO。
SHOGOは、カウント1-1からスクイズを決め、
KAIくんホームイン。
さらに、このバント処理で、
「ホームか?サードか?」と、迷った相手ピッチャーが、
結局どこへも投げられずに、
SHOGOは内野安打で出塁。
1、3塁から2、3塁と詰まったところで、
MITTUのサードゴロでITUKIが生還して、
この回、都合3点をGET。
見事に速攻が決まった。
(3-0)
1回の裏
1回の裏の小柳の攻撃を
セカンドゴロ、サードゴロ、ファーストゴロで、
三者凡退で切り抜ける。
しかし、3点を先制された
小柳ベンチは落ち着いていた。
「1点ずつ返していくから。」
「あせらない。あせらない。」
寺山監督は、
選手達に何度も「焦る必要はない。」旨を伝えていた。
2回の表(EJの攻撃)
ツーアウトからKEIGOが、四球を選ぶが、
TAKUROサードゴロで無得点。
2回の裏
相手4番に四球を与え、
要注意の5番に、深めに守っていたレフトの
さらに上を越される2塁打を浴びる。
しかし、このセカンドランナーを牽制で刺し、
6番に四球を与えるものの、
7番をサードファールフライ、8番をピッチャーゴロで、
最少失点できり抜ける。
(3-1)
3回の表(EJの攻撃)
KAIくんが外野フライエラーで出塁。
ノーアウトのランナーで期待を寄せたが、
セカンド盗塁を指される。
さらに、ITUKIサードゴロ、
SHOGOキャッチャーフライで無得点。
3回の裏
ワンアウトから、
レフト前ヒットを許し、二盗を許すが、
SHOGOは、三頭は許さなかった。
SHOGOからTAKUROにボールが渡って、
タッチアウトで、ツーアウト。
次のバッターをピッチャーフライで、
この回無失点。
(3-1)
4回の表(EJの攻撃)
そろそろ追加点が欲しい。
ここで、この回トップのMITTSUが、
センター前に痛烈なヒットを放って出塁。
(MITTSUの打球は、本当に速い。)
ノーアウトのランナーが出て、得点が期待されたが、
代打ISSEIも不発で、
ここから、三者三振・・・。
(3-1)
4回の裏
こうなれば、流れは小柳へ・・・。
3番バッターの一振りは、
センターオーバーの三塁打となる。
(どうやっても1点は返されそう・・・。)
続く、4番の当たりは、再度センターオーバー。
これで、サードランナーが悠々と生還。
(3-2)
なおも、ノーアウト2塁。
バッターは5番。
ここは、勝負はしているが、
甘くいけない。
結果は四球。
ノーアウト1、2の場面で、
小柳倶楽部の採った作戦は、送りバント。
この6番バッターの送りバントが、
シッカリと決まって、ワンアウト2、3塁。
そして点差は1点。
(やばいなー。)と、思ったところで、
KEIGOが踏ん張った。
後続を、ピッチャーフライ、ピッチャーゴロに打ち取る。
ピッチャーフライもゴロも、
KEIGOは、積極的に自分で処理に行った。
このシーンを見て、
「KEIGOは、完全に復調した。」と私は、
確信しました。
(3-2)
5回の表(EJの攻撃)
さて、ピンチはあったものの、
最少失点で抑えたEJにも流れは来そうな場面。
ワンアウトから、
TAKUROが、ライトの頭上を破る3塁打を放って、
追加点のチャンスをつくった。
ここで、色んな攻撃ベクトルを持つ
3番KAIくんをバッターボックスに迎え、
ベンチの作戦が注目された。
監督の採った作戦は、強攻。
これに、KAIくんが応え、
カウント2-3からレフト方向へ上手くライナーで弾き返した。
一瞬、「おー!」とスタンドが沸いたが、
残念ながらレフト正面。
TAKUROも一歩も動けずにツーアウトとなる。
4番のITUKIもショートゴロで、この回無得点。
(うーん・・・。)
と唸ったイニングだった。
(3-2)
5回の裏
トップバッターに四球を与えてしまう。
前のイニングで流れを掴めなかっただけに、
トップバッターへの四球は、
非常にいやな雰囲気となった。
小柳はキッチリ送りバント。
これが、ライン際に転がるナイスバントとなり、
ファールかフェアか微妙な転がりを見せながら、
結局、内野安打となる。
このバント処理で、ファーストランナーは一気に三塁まで進み、
塁が詰まって2、3塁となる。
ノーアウト2、3塁・・・。
一打同点、いや、逆転もあるか・・・。
などと、不吉なことを考えていたら、
ここで、バッテリーエラー(パスボールかな?)。
打たれずして同点にされる。
(3-3)
ここで、監督はピッチャー交代。
マウンドにSHUTAを送る。
迎えるバッターは2番バッター。
後ろには、重量級のクリーンアップが控えている。
(SHUTAの投球が通用するだろうか・・・?)
そんな、失礼なことを考えた観客がいたら、
SHUTAくんに謝りましょう。
なんと、この場面をSHUTAは、
三振、サードフライ、ピッチャーフライで、
三者凡退、無失点で切り抜けてしまう。
全盛期の大魔神佐々木だって、
こんなに綺麗に抑えたろうか。
あまり誉めすぎると、
それこそ木に登ってしまいそうですが、
この場面のSHUTAのピッチングは、
非常に落ち着いていて、
貫禄のようなものを感じられました。
6回の表(EJの攻撃)
こんなに素晴らしいリリーフを見たら、
流れが、こっちに来るかなと思ったら、
SHOGO三振、
MITTSUファーストファールフライ、
RIKUセンターフライで無得点。
6回の裏
トップは、要注意の5番。
レフトKOSEIも十分に距離をとった守備位置。
バッターの2球目・フルスイングは、
まさしくKOSEIの読みどおりのところへ、
大飛球となって飛んでいった。
大飛球でもキャッチすれば、ただのレフトフライ。
しかし、試合開始16:30のこの試合は、
既にこの時点で、ナイター照明をつけながらの試合となっていた。
KOSEIが落下点に入ったら、
ホームからレフト方向を照らす照明が目に入った。
(多分・・・。)
ということで、グラブに当てながらもエラーで、
ノーアウト2塁のピンチを招く。
小柳倶楽部は、6番に送りバントを命じ、
ワンアウト3塁の万事休すパターン。
(ここまでか・・・。)と思ったが、
ここから、7番をピッチャーゴロ。
8番に死球を与えるが、9番をサードゴロに打ち取って、
ナント!SHUTAは、2度のピンチを無失点で切り抜ける。
(3-3)
ここで、主審が呼ばれ、大会主催者と協議をして、
6回で時間切れが確認される。
そして、この日2度目となる特別延長へ・・・。
流れは、「1点ずつ返す。」と、
言ったとおりの試合展開となった小柳倶楽部かな・・・?
と思っていた。
7回の表(EJの攻撃)
塁上に、SHOGO、MITTSU、RIKUを置いて、
ノーアウト満塁で、バッターボックスには、
途中からマウンドに立ったSHUTA。
まず、SHUTAがサードゴロ。
この処理の間にSHOGO生還。
(4-3)
ここで、バッターはKOSEI。
よく、KOSEIは、
「三振しても、バッターボックスでガックリうなだれるな!」と、
監督から叫ばれる。
結構、三振のショックを引きずるタイプなのかもしれない。
この日のKOSEIは、レフトフライをエラー。
さらに、バッティングでもこの日は2三振の不調。
どうやら、球速に、押されているようだ。
しかし、小柳倶楽部の速球ピッチャーは、
既に交代している。
ネクストバッターズサークルに向かう前のKOSEIに、
カメラを向けながら、NET越しに声をかけてみた。
「KOSEI!打てるぞ。」
「打てば、ヒーローになっちゃうよ!」
KOSEIは、緊張した表情を見せつつも、
少し、笑顔を見せてくれたように見えた。
ワンボールからのファーストストライク。
KOSEIのジャストミートは、
センターへのライナー性の打球となって、
左中間を転がる。
これを見て、MITTSUとRIKUが生還。
KOSEIの2点タイムリーとなる2塁打が飛び出した。
貴重な2得点に、応援スタンドでは、
「いいゾKOSEI!」の言葉が、何度も連呼された。
(6-3)
さて、ノーアウト満塁の特別延長で3点をGETして、
なおもワンアウト2塁のチャンス。
このランナー(KOSEI)を帰せば、
勝利の可能性はグッと増加する。
トップに帰って、バッターはKEIGO。
KEIGOのショートゴロで、KOSEIはサードベースに進む。
そして2番TAKURO。
ここで、相手のバッテリーエラーが出る。
これでKOSEIが生還。
(7-3)
TAKUROは、
1-3からファール、ファールと粘っての四球。
さらに3番KAIくん。
3球目のところでTAKUROが2盗成功。
KAIくんは、ストレートの四球を選ぶ。
ツーアウト1、2塁で、4番ITUKIへ繋がった・・・。
セカンドのTAKUROを返せば、
裏のノーアウト満塁の守備を、5点差で迎えられる。
この1点も欲しい。
ここでITUKIの打球はライトへ転がり、
相手ライトが捕球するが1塁は間に合わず。
この間に、TAKUROが2塁から生還するナイス走塁で、
1点を追加した。
(8-3)
EJの特別延長の攻撃は、
ランナーに立った選手も含め、
ちょうど9人全員で、5点を取る形となった。
全員がそれぞれの役割を果たしたような格好となったので、
沈滞していたチームの雰囲気が、一気に吹き飛んだ。
7回の裏
イニング開始前の監督の指示は、
「ボール、ファースト!」
無理にホームゲッツーなどを狙わず、
ランナーを返してもいいから、
バッターを1人ずつファーストでアウトにとろうという作戦。
3人のバッターに3回転がされても、
失点は3点。
点差が5点あるから、いえるセリフだ。
バッターはトップバッター。
前の打席で、上手いバントを見せていたバッターだが、
ここは、当然ヒッティング。
これが、セカンドゴロとなる。
しかし、この打球を処理にいったITUKIが、
一瞬、欲を出した。
(4-6-3のダブルプレーもある・・・。)
ITUKIは、一瞬、セカンドベースを見た。
KAIくんが、ベースカバーに来ている。
「(ボール)ファースト!」
誰かが叫ぶ。
(そういえば、監督が、
「ボールファースト!」と、
さっき言ってたっけ・・・。)とITUKIが思い直したときには、
バッターランナーは、随分、一塁方向へ走っている。
ITUKIのあわてて投げたファーストへの送球は、幾分逸れて、
MITTSUのグラブを弾いた。
スコアブックで見ると、MITTSUにエラーが付いているが、
これは、ITUKI、MITTSUの両成敗といったプレーだった。
この間に、勿論、相手のサードランナーは生還を果たす。
予定どおり、1点は献上した(相手に与えた)が、
予定どおり、ワンアウトはもらえなかった。
(8-4)
ならば、ピッチャーが踏ん張る。
SHUTAは、続くバッターを三振にとる。
ワンアウト満塁で、向かえたバッターは3番。
このバッターが思い切りよく初球を引っ張ると、
打球は、高々とレフト方向へ飛んだ。
レフトは、もちろんKOSEI。
これまで、何度もファインプレーを見てきた選手だ。
KOSEIは、しっかりと落下点に入って、
グラブを構え捕球体勢に入った。
(あわてた風もなく、エラーなんかあり得ない様子だ。)
相手ベンチからの「タッチアップ!」の声で、
相手サードランナーは、ベースにリタッチした。
(レフトが捕球してGOの体勢。)
KOSEIが捕球したのを見て、各ランナーがスタート・・・。
のところで、
KOSEIのグローブからボールがこぼれる。
結局、各ランナーはこれを見てGO。
再度、ナイター照明が目に入ってのエラーだが、
シッカリと落下点に入っての俗に言う「ぽろり!」というエラーだけに、
このプレーでの失点は、
タッチアップと変わらなかった・・・。
(8-5)
予定どおり、1点は献上した(相手に与えた)が、
予定どおり、ワンアウトはもらえなかった。
ならば、ピッチャーが踏ん張る。
SHUTAは、続くバッターを三振にとる。
ツーアウト満塁で、要注意の5番。
ここでベンチが動いた。
「レフトとセンター交代。」
レフトにはRIKU、センターにKOSEI。
SHUTAは、
カウントノースリーから、ストライクを一つ。
ファールを2つ続けられた後の7球目を
「ガツン!」と打たれた。
打球は、三度(みたび)レフトへ・・・。
KOSEIとのやり取りで、
打球が落ちてくるところにRIKUは既にいた。
やはりライトは眩しそうだったが、
RIKUはこの大飛球をキャッチ。
RIKUの茶色の外野手用のグローブが、
この日はやけに大きく見えた。
(8-5)
ゲームセット。
小柳倶楽部を相手にしての勝利は、金星といっていいと思う。
全員で、勝ち取った今シーズン1,2を争うナイスゲームだった。
さーて、チャンピオンフラッグをとりに行くぞ!
と、全員で誓って、蟹田から帰路に着いた。
辺りは、すでに暗く。
月がきれいに輝いていた。
決勝の対戦相手は・・・!
ご存知、港ファルコンズ。
TAKURO曰く。
「決勝は、やるなら、SORAくんのいる港Fとやりたい。」
だって・・・。
翌日行われるこの試合も、ナイスゲームになりました。
By mino
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます