えび燿子のひとりごと

日々のなにげない事柄を、いろんな角度でクローズアップして、ボソボソと「ひとりごと」を言っています。  

思わずハグ

2010年03月11日 17時40分17秒 | 日記
買い物から帰って、車にある荷物を玄関へ移していた時に、向こうから自転車を押しながらこちらに来る背の高い女性がいる。
あの飛び降り自殺の女子中学生Tさんのお母さんだと気づいた時には、お互い駆け寄って自然にハグしていた。
「お会いしたかったです」
とTさんのお母さんから泣きながら言われて
「私もお会いしたかった…。大変だったのね…。辛かったね…」
涙が止まらない…。
それから、学校の対応について聞くと、信じられない言葉がつづく。
いじめのために大事な命が消えてしまったのに、学校は、生徒たちにそれについて何の説明もしないし命の大切さも伝えない。
受験の子もいるし、早く普通の生活に戻したいと言うばかり。
他の先生の対応も「ことなかれ」で、自分は関係ないという顔顔顔。

Tさんのお兄さんは、みかるの同級生H君。
H君は、小学校の時にはよく家に他の友だちと来てくれて、愛犬きららと遊んでくれていた。
臆病でなかなか子どもたちの中に入れないきららなのに、H君には甘えていたこともお母さんに伝えたら、お母さんは、
「みかるちゃんはHと会うと、いつもにこって笑ってくれるんだよって、Hがよく嬉しそうに言っていました」
と、やっと笑顔になって話してくれた。
あのころは、クラスの8割は家に遊びに来ていたけれど、5年生くらいになるとやはり男子は来なくなったのを思い出す。

Tさんのお母さんはオープンな人なので、家庭の事情(私も再婚だけれど、事情はいろいろある)などもみなが知っているし、そんな事情があるのに本当に仲の良い家族で、今度も、外に出て独立している上のお姉ちゃんが、心配してずっと一緒にいてくれたことも話してくれて、なんだかほっとした。

Tさんのお母さんは
「これからです、妥協しないで戦います」
と、あんなに辛い思いをしたのに、力強く宣言され
「いつでも話しにきてね」
と、わたしも応援していることを告げた。

学年学年でカラーが違って、私たちの学年は(みかるの学年)子どもたちもお母さんたちも、気持ちの良い人ばかりなので、きっと力強い味方になってくれます。

最後にお母さんが言われた一言は、

「死ぬ前に、誰かと言い争いをしていたとありましたが(新聞にもスキー合宿で喧嘩のようなことがあり大きな声を出したり泣いたりしていたと書いてあり)あの子は、家でもそんなに激しく感情を出す子ではないので、よっぽど辛いことか許せないことがあったのではないかと思っています」

もう遅いけれど残念なのは、Tさんともっと話しをする関係でいたかったということ…。
やさしいTさんは、きっとお母さんが心配するだろうと思い言えなかったいじめのことを、言ってくれるような近所のおばさんでいたかったということ。



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