12月の中旬に、またあのヤな「人間ドック」なのです(-_-;)
およそ2年前に「人間ドックなんて、嫌いだぁ!」という文を冊子に書きました。
HPにUPしていないので、ここに書きます。
「人間ドックなんて、嫌いだぁ!」 2008年1月 記
去年の12月の初めに、主人の会社が毎年行なっている人間ドックに、その年から妻なる私も、無料で受けられるということなので、2年ぶりに私も検査するようにした。
無料で受けられるということは、悲しいことに、それだけの年齢に達したということであろう。
日にちを決めて、日帰りの検査にする。その日は、主人も休みをもらって、2人とも神妙な顔で挑んだ。そのH病院は、元々産婦人科なのだが、人間ドック専門の病院でもある。都心なので、著名人などもかかっていたりするようだ。
今は、本館が建て直しをしているようで、近くにある仮の病院で行なわれるという事だった。
仮の病院って、どんなぺらぺらな所なのだろうかと思っていたのだが、とんでもない、りっぱな病院で、あるビルの6階、7階があて代われていて、男性は6階、女性は7階での検査だった。
「Aさーん、次は7番の前でお待ちくださーい」
「Bさーん、これで終わりですので、お着替えになって受付でお待ちくださーい」
流れ作業のように、身長体重の検査から始まって、血液、尿の検査、胸部のレントゲン、骨密度、内臓をエコーで見る、聴力、眼底、子宮の内診、、マンモグラフィー(乳房のレントゲン)などなど、女性の検査は、みな、女性のスタッフで行なわれた。女性が相手だと、何故か安心で緊張も恥じらいもなく全てがスムーズに行くようだ。
ところが、ところがだ。最後の説明の面接はともかくとしても、胃の透視、肝心な胸の触診は、男性の医師によって検査されたのだ。そここそは女性でしょう。何故?と言われてもしょうがないと思いませんか?
文句を言うこともできないので従うだけ。多分、受けた人はみなそう思っていたと思う。
ロッカールームなどでも、誰もお互い話しなどしないので、されるがままだ。
そうそう、特に訴えたいのは、マンモグラフィーの痛さ、乳房を押し潰す行為を4回、頭の血管が破裂してしまいそうな痛さを4回も我慢しなければならない。
後3回…後2回…と、じっと我慢の子だった。
終ると、近くのホテルでの食事をサービスしてくれたので、2人で、昼間っから贅沢なイタリアンをいただいた。
その後の面接で、主人は肝臓に影があるので来年再検査するようにと言われ、私は脂肪肝の一歩手前でコレステロールの数値が少し高いから、調節するようにとだけですんだ。
ところが、その安心もつかの間で、2週間後マンモグラフィーの結果、乳房に微少石灰化があるとやらで再検査の通知が来る。
さあ、主人も私も再検査、もしかしたら癌なのでは?という不安な気持ちで年を越さなければならないのかと思うと相当気が滅入った。
主人は、大手のK大学病院で今年中にCTを撮り、エコーは来年の初めに撮る予約をし、結果はその後になるようで、いつもの年末とは少し違って暗い日常になっていた。
主人は冗談で、
「これが、最後の晩餐かー」
などと言うので、それにはなんの根拠もないことなのだが、
「禿げは、癌になり難いそうだから大丈夫だよ」
と、頭髪の寂しい主人に、慰めにもならないような言葉をかけるだけだった。私の方は、
「癌の人は、痩せているから」
と主人が、私のブタぶりを持って安心させているつもりのようだが、あまり慰めにはなっていない言葉をかけてくれた。
兎にも角にも、結果待ちの日々は、夢も悪夢だし普通の考え方ができなくなる。娘も、普段はぶっきら棒なのに、異常に優しくなり、それがまた不安感を助長する。
年が明けて、いよいよ結果が出た。
「ふたりとも、異常なし!」
ふぁ~ふぁ~ふぁ~ふぁ~ふぁふぁふぁふぁ~というBGMをかけたいほど。
なんなのよ、特に主人は、CTだけでも万の金額の検査料だし、検査で儲けるためのものか?と毒づきたくなるような結果だった。
まぁ、喜ぶべきなのだろうが、へなへなと調子抜け状態。あの心配した日々が、間抜けに見えてしまう。最初に検査したその時に、エコーなりCTなりすぐ行なえば、長い間心配することはないのにね。
主人なんか、安心してケーキを2個もペロッと食べている。
人間ドックって心配事の種しか作らない、人間ドックなんて、嫌いだぁ!
※恐怖のマンモグラフィー