兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

梅雨です。

2010年06月13日 | 日記

グミの実

日は一日中お出かけしてました。
晴れたり曇ったりで雨は降りませんでした。
店先に生けてあったグミの枝、お店の人に頼んで
撮らせていただきました。
近頃、グミもあまり見かけなくなりました。
詳しく調べたことはありませんが、
こちらでは梅雨明けの最初の土用の丑の日に
薬草を摘んだらよいといわれています。


松の葉。

2010年06月06日 | 日記

筥松の松葉


また、今日も違う神社に立ち寄りお出かけしました。



どこの神社も松がきれいにお手入れされています。
松の葉を見るといつも吉備真備公のことを思い出します。

4月にNHKで「大仏開眼」という吉備真備公の
ドラマがあったようですが、見逃してしまいました。

吉岡秀隆さんが吉備真備を演じてあったそうですが
どんな人であったのでしょう。

吉備真備公が自ら松葉に糸を通し、中国、唐のすぐれた技法を刺繍して
教え伝えたという伝説が語り継がれています。



なんとなく吉岡秀隆さんならやさしく教えてくれそうです。
イメージどおりかもしれませんね。




箱崎宮(福岡市東区)の筥松



平安遷都1100年(1895年)記念事業の一環として編集された
「平安通志(へいあんつうし)」。
編集に携わった湯本文彦(ゆもとふみひこ)氏が京都の刺繍業者を
一軒づつ尋ねてまわったところ、この真備公の話をもとにして
「小松屋」という刺繍の名家が京都に存在した事実があり、
刺繍百種が「平安通志」に掲載されています。

平安通志 http://www.pref.kyoto.jp/dezi/data/36.html
NHK古代史ドラマスペシャル「大仏開眼http://www.nhk.or.jp/osaka/daibutsukaigen/


おもてなしの心。

2010年05月30日 | 日記

久山(ひさやま)町(福岡県)の明太子屋さん

昨日、お昼から兄妹が醤油ソフトクリームを
おごってくれるということで
ついて行きました。

お店は元々、お醤油屋さんをされてあり
今は明太子やドレッシング、だしなども扱ってあります。

何より、おもてなしが行き届いているお店です。

おもてなしの心、さりげない気づかいが嬉しいですね。

「おもてなしの心」を大切にするものに茶道もあります。 お抹茶茶碗を拭く時に使う晒の茶巾

平城遷都1300年祭で沸く奈良は晒の産地です。
僧侶や神官の衣装から発達した奈良の晒、
現在では小物やテーブル敷きなど様々なものが作られています。

奈良晒
http://www.nmsc.or.jp/nmsc/kogei/sarashi.html
“しばわんこの和のこころ”の日中交流コミュニティサイト
http://www.chinacenter-c.cn/japanese/anime/


何度でも。

2010年05月28日 | 日記
下駄の鼻緒 昨日、夕方から下駄の鼻緒のすげかえに行ってきました。

デパートの催事で杵築市(大分県)の方から職人さんが来てあった。

よく時代劇の中で若い娘が鼻緒を切らし、
通りがかった若者が手ぬぐいなどで直して上げて
恋が芽ばえるなんてありますが、
職人さんの手際の良さに感動。

私の前にちょっとご年配のご婦人が
「母の形見です」と二足持ってきてありました。
もともとの品物もよろしい様で
とても綺麗になっていました。

鼻緒の布地は化繊、木綿、紬、値段によっていろいろでしたが、
端切れを上手に使ってあります。
鼻緒の中身もウレタン、綿、真綿など
これも値段によって色々です。

土台の下駄や草履を大事に使えば何度でも履けるエコな履き物ですね。
う~ん、でも流石にこれで会社には行けません。

足に合わせてもらうため
足袋を持参して履いたままでいると

ご婦人が
「いつも足袋をおはきになってあるの?
やはりスーツには靴下の方がよろしいようよ。」

「ゲゲゲの女房みたいですかね、アハハハっ。」

太子とかえる。

2010年05月23日 | 日記

どこからか蛙の鳴き声が・・・。


昨日の夕方から強い雨が降ったり止んだりしています。



どこからか蛙の鳴き声がきこえてきますが姿が見えません。



博多ではがま蛙のことを「わくろう」といいます。



わくろうをいじめるとオオゴトになります。
博多カルタの“わ”の札にもこう詠われています。

「わくろうのいじめたらいぼのでる」



二年前のちょうど今頃、「平成の玉虫厨子」を観に法隆寺に行きました。



ガイドさんが話してくれた、蛙のお話。



聖徳太子(うまやど皇子)が小さい頃、一生懸命勉強していると
傍らで蛙が鳴き出しました。

「うるさいぞ」と皇子が言われたかどうかわかりませんが
筆で蛙の片目をチョンとつついたそうです。

神童と謳われた皇子も普通の男の児の面もあったみたいです。



でも、皇子もできたのだろうか・・・。





太子広東という絹の絣の裂があります。
法隆寺伝来で法要をする時に用いられた旗の一部です。

赤地太子広東 東京国立博物館蔵 太子間道(たいしかんとう)
 参考  http://www17.ocn.ne.jp/~verdure/kireji/ta.html  
平成の玉虫厨子(平成版) 茶の湯美術館所蔵
 http://www.nakada-net.jp/chanoyu/tamamushi_zushi.htm  




宝尽し。

2010年05月09日 | 日記

熊本 島田美術館

「宝尽し」この言葉をきいただけでお金持ちになれそうなどと
自分勝手なことを考えます。



今日、用事があって熊本に行きました。



前から観たかった細川ガラシャ夫人所用の
「宝尽刺繍腰巻(たからづくしししゅうこしまき)」も観てきました。



腰巻は小袖の一種です。渋い茶色地の腰巻全体に
約2000個以上の文様が刺繍されています。



隠れ笠、隠れ蓑、丁子、筒守(つつもり)、
小槌、鶴、分銅・・・などなど。



一つ一つ形や色が異なり、桃山時代の名品です。



あの戦乱の世に



どんな女性だったのだろう・・・。
ガラシャとは「恵み」という意味があるそうです。



「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」  
                    細川ガラシャ




島田美術館の庭園に咲いていた山あじさい



腰巻は袖を通さずに腰のまわりにまとうようにしてつける
夏の礼装でもあります。
信長の妹「お市の方」の肖像画にも
腰巻をつけたものがみられます。


宝尽刺繍腰巻  財団法人 島田美術館所蔵 http://www.shimada-museum.net/




またやってしまった。

2010年05月07日 | 日記

金子みすゞ記念館と金子文英堂

5、6日で湯田温泉に行きました。
6日は湯田温泉から仙崎(長門市)へ向かいました。



訪れたのは金子みすゞ記念館。



金子家が営んでいた金子文英堂には
当時の書籍や懐かしい文具がきれいに陳列されています。

珍しいものばかりです。



売り物でないこともスッカリ忘れて「これはおいくらですか?」



あっ、また大ボケやってしまった。



みすゞさんを偲ばせる庭の大輪の薔薇



かつて金子家の庭にあった薔薇を親戚の方が分けて大切に育ててあり、
記念館の建設に伴い移植されました。



金子みすゞ記念館 http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/misuzu/




ちょっと一休み。

2010年05月06日 | 日記

呉服屋さんの招き白狐さん
反物を持って「いらしゃいませっ。」



5、6日でお祝い事をかねて湯田温泉(山口市)に行きました。



白狐がお湯で怪我を治したという伝説があり、街のいたるところに白狐の像があります。



私にピッタリの像を発見!!




ここは明治維新の志士たちも入った温泉です。



維新の時、白狐さんも応援していたのかなぁ。




旅館内にある西陣織の錦の御旗(複製) 部分


昭和42年、維新100年を記念し山口県立博物館より資料を得て、
旅館が制作されたもの。
※旅館の方の承諾を得て載せています。

明日も続きます。



湯田温泉 山口県山口市湯田温泉錦の御旗 東京国立博物館蔵






お迎えにきましたよー。

2010年04月29日 | 日記

高伝(こうでん)寺の奥ゆかしいビク尼!?猫ちゃん
なかなか顔を撮らせてくれません



SDのアタプターの調子が悪く、日記の日付けがズレてしまいましたが
この猫ちゃんのことは書いておこうと思いました。



日曜日に佐賀へ行きました。



佐賀藩鍋島家菩提寺、高伝寺というお寺があります。
寺務所の受付にはご住職をはじめ、ご家族の方が
交代で座っておられます。



私が拝観料を納めようとすると1匹の猫ちゃんが現れました。



猫ちゃんと遊んでいると、今まで受付に座ってあった男性が
交代で上がられました。
すると猫ちゃん人が変わった、イヤ、猫が変わったように
後ろも振り向かずとっとと庫裏の方へ帰ってしまいました。



アラッ、私が遊んでもらっていたのね・・・。




佐賀市内にある鍋島緞通の美術館
木綿の緞通、「鍋島緞通」も観ました。



吉島家・緞通ミュージアム http://www.nabeshimadantsu.jp/





うやうやしく。

2010年04月23日 | 日記
先月の初めに伊勢神宮で下賜していただいた神饌が
あと二つだけになりました。

今度はいつ伊勢に行けることやら。



伊勢木綿と一緒に写真を撮ってからいただきました。
中身は菊花紋章の紅白の落雁。

大きくパクッ。「いけない、いけない。もっと恭しくいただかなければ。」





先にお話しさせていただいたミキモトの創業者である御木本 幸吉翁は
晩年、絹織物に袖を通さなかったそうです。

私も見習わなければ。




縞柄が特長の伊勢木綿



神饌 伊勢神宮(内宮)(外宮) 藤屋窓月堂謹製
まちかど博物館(臼井織布内)