柳川さげもん
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応援、続き希望して下さって有難いことです。
大河ドラマ招致活動も兼ねて
さっそく柳川の織物、染物に関わることを書きます。
今日、知り合いの方が柳川まり・さげもんの展示会を
されてあるので行ってきました。
柳川さげもんは柳川の雛祭りにはかかせない
柳川まりが入った吊るし飾りです。
城下町である柳川のさげもんは江戸時代、奥女中が
着物のはぎれで琴の爪入れや子供のおもちゃなどを
作ったのが始まりと言われています。
柳川さげもんの飾りの数は1本に7個付いていて
それが7本あります。
7×7で49個。
人生50年といわれていた時代に1年でも
長生きしてもらいたいと中心に“柳川まり”を
二つ吊るして51個です。
伝承の柳川まり
現在、毬はリリアンの糸が使われていますが
伝承の柳川まりは本来、木綿の糸を
草木染めしたものを使います。
落ち着いた上品な色合いです。
まりの芯は松の木の糸状のかんな屑を丸めて
着物のしつけ糸を巻いてあります。
現代の建築材の事情ではかんな屑は
手に入り難くなりました。
飾りのさげ方は上に空中もの、中間に山のもの、
木に生るものや咲くもの
下に水の中のものが基本です。
飾りについて一部ですが。
うさぎ・・・おとなしく雪の中でも遊ぶ元気さ
海老 ・・・長寿
三番叟(さんばそう)・・・お目出度い演じもの
這い人形・・・ハイハイするようになった時の親の喜び
金色の三角形の紙はお金を表すそうです。
祝!!東京オリンピック
各国の国旗のまり
博多おきあげは福岡では押絵のことを
おきあげ(置上げ)と呼んでいます。
おきあげといえば職人さんによる羽子板等の工芸品を
イメージできると思いますが、
おきあげも奥女中や上流階級の女性がたしなみとして
小物や装飾品を手掛け、江戸時代の中期頃には
庶民の間でも盛んに作られるようになりました。
博多おきあげは幕末の頃、画家の妻が広めたとされています。
高杉晋作をかくまい島流しの刑にされた
福岡藩士の娘で幕末の女流歌人・野村望東尼(野村もと)も
京都滞在中、おきあげを作り
売っていたという話が残っています。
望東尼の作品は福岡市歴史資料館にあります。
残念ながら「博多おきあげ」は撮影の許可がおりませんでした。
柳川まり、博多おきあげは
福岡県知事指定特産民工芸品になっております。
アクロス福岡 匠ギャラリーにて 博多おきあげと柳川まり・さげもん展 1月12日(日)16時まで