兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

京組紐

2015年09月02日 | 日記

京組紐の伝統工芸士の方が組まれた根付紐と北海道産 白瑪瑙

京都から帰ってきて4日が経ちました。
京都の次の日が大分行で身の周りを片づけていたらあっという間に
3、4日経っていました。
今回は新幹線に高速道路、移動移動で両足首がむくみ、
おまけに急いでいる時に何処かにぶつかった様で
アザが出来ているのにその事に気がつかないで
何日も経っていたことに年齢を感じています。


少し組紐の事を記録に残しておこうと思います。
本来、織や染物などの事を書こうと思い始めたブログです、
段々、売る方に追われ違う路線にいってしまっています。


京組紐の伝統工芸士の方に長さのある根付紐を頼んでおりましたので
引き取りにお店にお伺いさせて頂き、店主さんと少しお話しました。
閉店間際で上七軒の方にも立ち寄りたくて
私は少し気がせいていたのですが
京都の織物関係の方々はとても親切ですので
質問には詳しく教えて下さいます。
それだけ自分たちの仕事に自信とプライドを持ってあります。


坪に鈴を入れて下さってます 

根付紐はご存じの通り両端に坪(つぼ)という輪っかが付いています
これが、手がかかり作っても出ない為
あまり作られなくなったという事ですが
お話して下さった通り、身の回りには化学繊維を使って
坪のところを接着したもの
正絹の根付紐でも中国生産のもの
片方が金具にしてあり装着が簡単なものなど沢山ありますね。
私自身も正絹の根付紐は高いので5本で200円位のレーヨン製の
根付紐をつけていたくらいです。

機械で組んである正絹の紐も京都で作られているそうですが
これも安い化学繊維のものに押され時代の流れを感じます。
「機械が絹対応でレーヨンは楽ではない」と言われ、一瞬、さすが京都と
思いましたがすぐさま哀しさを覚えました。
技術的なことは訊きませんでしたが大切ものが
少しづつ失われていく気持ちでいっぱいでした。


京友禅染のがま口と正絹の根付紐
 
香典返しにアズユーライクのカタログを頂き、大切な人の香典返しなので
何か形に残るものをと友禅染のがま口を選びました。
今、皮にも染めてあるとは知っていましたが聞いた時は驚きました。

ですが、使ってみるととてもよいのです。皮が柔らかく肌触りもいい。
それに普通の長さの正絹の根付紐を付けると存在感があってこれまたよい。
太くてふっくらとしてはりがあり色も昔からある古代紫です。


北海道産の白めのう 白豆して帯飾りにしてみました

大分から戻って作りかけていた根付を仕上げました。
北海道産の白メノウを加工して白豆を炊いた感じを出し
伝統工芸士の方が組まれた紐に通して帯飾りにしました。

京都の高級そうな和装小物店には若狭瑪瑙細工が置いてあります。
昔は北海道から石を運んで作られていたそうですが
今は枯渇してブラジル産だそうです。

写真の白メノウは北海道の川を流れ、海に入り
波に晒され削られ海岸に打ち上げられ採取されたメノウです。
正絹にとてもよく合います。