新宿の紀伊国屋ホールにて、お芝居を観賞してきました。
小劇場でしかもミュージカル以外の舞台を観たのは久しぶりのことかもしれない。
さて、この「ポリフォニック」というタイトル。
音楽用語らしいのですが、意味を調べてみると複数の独立した声部(パート)からなる音楽のこと。ただ一つの声部(パート)しかないモノフォニーの対義語として、多声音楽を意味する。とある。
対義語のモノフォニーが1つの主旋律と和音伴奏に分かれる形態に対して、ポリフォニーは主旋律と伴奏の区分がなく、どのパートもほぼ同等の比重で絡み合う音楽ということなのだが。
このお芝居に当てはめてみると、主役がいない、出演者全員(30人くらい)が脇役という位置づけ。
舞台は団地にある公園で、軽妙に繰り広げられていく会話劇という感じだったんだけど、確かに興味深い展開でした。
配役は子どもや高校生、サラリーマンや主婦まで幅広い。
主役がいないといえばいないし、見方を変えれば全員が主役とも言える。
あえて主役を挙げるとすれば、観ている人それぞれが感情移入しやすい人物が主役と捉えることもできそう。
2時間以上の上映でしたが、お笑いを上手く織り交ぜていたので飽きることはありませんでした。
お笑いのネタも万人受けするものから、マニアックなものまで絶妙に仕込まれてたと思います。
やっぱりツチノコとかUFOなんていうものは舞台ならではのシチューエーション。
脚本による力が大きかったと思いますが、役者さんそれぞれのもつ個性と表現力がすばらしかったと思います。
劇中に流れる音楽もステキでした。
小劇団ならではですけど、観終わってみると、こうゆうお芝居もあるのだなぁと衝撃はけっこう大きかったです。