・鮑Abalone あわび
ミミガイ科、あわびは、古くより日本で食用としており、熨斗(のし)のアワビにみられる。干して伸ばしたものを武士の祝いの食物としていたことから祝いに使われるようになり簡素化され現代の形となった。
貝の表面に穴(呼水孔)があいているがこの穴が4、5個と少ないことで、とこぶしとの相違点とし、またとこぶしに比べて大きい。太平洋側50m内外の浅瀬でワカメなどの褐藻類を餌とし生息する。
大きさが10cm程になるのに関東以南で4年、北海道では、7、8年を要するという。稚貝の養殖をオーストラリア、チリなどからの輸入するが、食感が似ているロコ貝、ラパス貝の輸入が増加している。
岩手県で日本での産出量の1/4を占め(H13)、5年物は、実が大きい。グルタミン酸などの呈味成分が季節的に変化していることがわかり、クロアワビでは旬とする夏に呈味成分のグルタミン酸量がもっとも多く産卵期前の8~11月を旬とする。
きも、ワカメと共にあわび丼としたり刺身、酢のもの、粕漬け、寿司だね、酒蒸し、椀だねとして高級料理に利用している。生きたものを薄く切ってワサビ醤油で食べるのがこりこりとした歯ごたえ旨みが感じられて最もうまいという。
干しアワビ(塩漬けした後煮たものを乾燥させる)は、中国料理で前菜、スープ、炒めに、よく用いられる。
生100g中でエネルギー73kcal,水分81.5g,蛋白質12.7g,脂質0.3g,炭水化物4.0g,灰分1.5gを含み、ロイシン、グルタミン酸、アルギニンのアミノ酸類を多く含み旨みを出している。
漢方ではタウリンを含み「肝」と「腎」を活性化させ、目に良いと古くから知られる。特にアワビの粉末は、中国で 青盲 (せいもう) といい、貝殻を 石決明 (せっけつめい)、貝殻粉末を千里光(せんりこう)と呼んでいる。
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