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健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[ヨーグルトの日]食生活について語ろう

2022年05月15日 | 保存食品

・ヨーグルトYoghurt よーぐると

15日はヨーグルトの日です。 ヨーグルトを研究したロシアのメチニコフの誕生日であり 明治乳業が制定した。ブルガリアに長寿者が多いのはヨーグルトであることを紹介している。
特にヨーグルトとの関連はないが彼は微生物学者で免疫に関する研究により ノーベル生理学・医学賞を受賞。2007年に家森幸男氏とフジッコで、11月18日を「カスピ海ヨーグルトの日」を制定した。


   バルカン半島、中近東で紀元前より保存食品として作られ牛、やぎ、羊の乳を発酵させた発酵乳をいう。ヨーグルトを常用していたブルガリアBulgariaに長寿の人が多いことからソ連のメチニコフMechnikovによって20世紀初頭に論じられ世界中でヨーグルトの有用性が認められていった。

日本国内でも1915年チチヤス乳業が日本初のヨーグルトを発売しているが一般に普及したのは戦後になってから。日本では、ブルガリア菌、ラクチス菌、クレモリス菌の乳酸菌による製造が多く、脱脂粉乳を使った口当たりのよいヨーグルトは柔らかく、寒天、ゼラチンが硬化のために用いられる。乳固形分(牛乳のかたまり、凝乳)を多くすることによって硬さの調節をしている。

日本人のヨーグルト摂取量は1日に平均 20~27g(1人あたりの年間消費量は約8~10L)と欧米諸国では平均 100gでありプレーンヨーグルト、フルーツヨーグルト、飲むヨーグルト(液体タイプ)がある。

レタス、果物と合わせてサラダ、デザートに利用している。発酵によって乳蛋白質、カルシュウムが吸収されやすい状態となり、乳酸菌がビタミンB群を作りだす。

全脂無糖100g中でエネルギー62kcal、水分87.7g、タンパク質3.6g、脂質3.0g、炭水化物4.9g、灰分0.8g、ナトリウム48mg、カリウム170mg、カルシウム120mg、マグネシウム12mg、リン100mg、鉄Trmg、亜鉛0.4mg、銅0.01mg、マンガンTrmg、ビタミンA効力:33μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.1mg、ビタミンK:1μg、ビタミンB1:0.04mg、ビタミンB2:0.14mg、ナイアシン0.1mg、ビタミンB6:0.04mg、ビタミンB12:0.1μg、葉酸11μg、パントテン酸0.49mg、ビタミンC1mg、コレステロール12mg、食塩相当量0.1gを含む。

ヨーグルトは牛乳を飲むと下痢しやすい乳糖不耐症の人に利用できる。乳酸菌が腸内の腐敗菌を抑制、整腸作用があることが認められ腸の粘膜を強くし、免疫力を高め花粉症の症状を和らげる。胃潰瘍の原因とされるピロリ菌を減少させ、感染症の予防に役立っている。

 

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[メンマ]食生活について語ろう

2022年02月13日 | 保存食品

・麺麻 めんま
  メンマは主に中国の南部、台湾で栽培する品種で麻竹(まだけ・まちく)、もうそう竹が使われる。

主に7月下旬~11月に収穫する麻竹の太いところの直径10cm、長さ60~70cmのものを茹であげて皮を剥(む)き適当な長さに切って主に塩漬け、乳酸発酵させ天日乾燥して作られる。それを塩漬け保存食とし、調理は、塩抜きした後に味付けラーメンには欠かせない。

中国語で乾筍(かんすーん)といい華南産が多く出まわる。もともと中国では豚肉を煮るときに脂を吸収させるために入れたものといわれる。

メンマと呼ばれるようになったのは中国との国交正常化した昭和50年代頃。それ以前はシナチク(支那竹)といわれていたが、支那の言葉が差別語として嫌われ麺にのせる麻竹ということで麺麻(メンマ)と呼ばれるようになったという。

 

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[宇宙食]食生活について語ろう

2022年01月26日 | 保存食品

・宇宙食Space food うちゅうしょく 
 平成25年7月24日~平成25年12月2日に宇宙日本食の食品候補の募集を行っていました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙飛行士の栄養バランスの向上、精神的ストレスの軽減、パフォーマンスの向上に寄与することを目的とし、宇宙日本食の更なる充実を図るため、新たな宇宙日本食の認証に向けた食品候補の募集を行いました。
 応募された108品目の食品を審査した結果、33品目(21社)を選定し公表しています。
募集時に提示した宇宙日本食の「食品候補リスト」に該当することの条件を提示していました。 
宇宙食としての適性があること。[調理方法(加水、加温、そのまま喫食の何れかであること)、水分やカスが飛び散らないこと]。 
保存期間が常温で1.5年以上であること。 
ナトリウム量が1,000mg(食塩換算で2.54g)以下であること。 
宇宙食分科会委員の試食による官能評価(評価項目:色合い、におい、風味[味]、食感、食べ易さ、総合評価)。 
の条件に適合していることとしています。
 選定された食品候補については、今後、JAXAが定める宇宙日本食認証基準に則(のっと)り、必要な各種試験・検査を実施し、宇宙日本食としての認証に向けた手続きに入る予定です。
宇宙日本食の食品候補の選定結果
☆ご飯
白ご飯 :白いごはん ホリカフーズ 株式会社 新潟県魚沼市
かやくご飯 :五穀玄米ごはん 株式会社 味きっこう兵庫県洲本市
☆パン
菓子パン: スペースブレットRオレンジ味 株式会社 パン・アキモト 栃木県那須塩原市
☆肉料理
煮物 :黒毛和牛キーマカレー(鳥取県産の梨「新甘泉」入り) 株式会社 鶴太屋  鳥取県倉吉市
        種子島バナナとインギー鶏のカレー富士興産 株式会社東京都稲城市
        牛肉大和煮ホリカフーズ 株式会社新潟県魚沼市
焼き物: 北海道十勝牛のカルビ焼き肉 株式会社 極食 北海道札幌市
           K&K 缶つま 国産鶏ぼんじり ソラチたれ焼き国分 株式会社東京都中央区
炒め物: 細切り牛肉とピーマン 株式会社 極食 北海道札幌市
☆魚(魚介)料理
煮物:伊勢エビのチリソース株式会社 極食北海道札幌市
       サバ醤油味付け缶詰福井県立 若狭高等学校福井県小浜市
        ちりめん山椒宝食品 株式会社香川県小豆郡小豆島町
焼き物:すずきの塩焼き株式会社 極食北海道札幌市
          鯛の塩焼き株式会社 極食北海道札幌市
          紅梅味附海苔袋入株式会社 山本海苔店東京都中央区
炒め物:キャベツと海鮮炒め(ほたてとキャベツの炒め)株式会社 極食北海道札幌市
練り物:FDカニ風味かまぼこ(大)八水蒲鉾 株式会社愛媛県八幡浜市
☆野菜料理
サラダ:ひじきサラダ株式会社 極食北海道札幌市
煮物:とり野菜煮(里芋の煮物)株式会社 武蔵富装東京都千代田区
       防災食 さつま芋のレモン煮アルファフーズ 株式会社東京都港区
      カロリーコントロール食品 かぼちゃ煮アルファフーズ 株式会社東京都港区
      なすの揚げ煮株式会社 極食北海道札幌市
焼き物:焼き芋株式会社 フーズサプライダイソー鹿児島県鹿児島市
和え物:ほうれん草のごま和え株式会社 極食北海道札幌市
☆汁物
汁(和風):つくねと野菜のスープホリカフーズ 株式会社新潟県魚沼市
           みそ汁(FD京懐石 とん汁)マルコメ 株式会社長野県長野市
☆デザート
フルーツ:宇宙おろしりんご(ダイス入り)キッコーマン食品 株式会社東京都港区
         おいしくせんい ももハウス食品 株式会社東京都千代田区
ビスケット:カロリーメイトブロック(チーズ味)大塚製薬 株式会社東京都千代田区
餅:切り餅越後製菓 株式会社新潟県長岡市
羊羹:薄墨羊羹(抹茶)株式会社 中野本舗愛媛県松山市
☆飲み物
飲み物:ゼリー飲料(ウイダーinゼリー エネルギーイン)森永製菓 株式会社東京都港区
☆調味料
調味料:いつでも新鮮 塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆキッコーマン食品 株式会社東京都港区


宇宙食ですから、手軽に食べられて、栄養バランスのよい調理済み食品であることと思います。日常で忙しいときに長期常温保存できるものばかりですので保存食として利用価値があります。

宇宙食の歴史について以前に掲載しています。

 

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[保存食] 食生活について語ろう

2021年09月01日 | 保存食品

・保存食Preserved food ほぞんしょく
  今日で、レトルト食品の登場などで美味しく保存食を食べられますが、昔の人は、現代のように便利なものがありませんでした。各家庭で、特に冬を越すための蓄えの保存食をどのようにしていたのでしょう。

内陸まで食材を運んだり、冬期に備えたりするために肉や魚を長期保存するためにどのような方法があったのでしょうか。

古くより行われている保存食として、現在でも馴染みのあるものとして
米、米菓子、餅、うどん、蕎麦、穀類、切干大根、干ぴょう、干し柿、ジャッキー、 凍り豆腐、凍みこんにゃく、ホシナ、干し菊、漬物(塩漬け・味噌漬け・醤油漬け・粕漬けなど)、梅干、レーズン、発酵食品(酒、酢、醤油、味噌など)、魚の干物、へしこ、鰹節、寒天、佃煮、燻製、するめ、ジャム、なれ寿司などがあります。

保存方法として食品の保存・運搬方法として、さまざまに考えられた方法としては、1)水分の乾燥、2)塩、糖による浸透圧の調整、3)酢によるPH調整、4)燻煙が主なものでした。時間が経過しても、変質、変敗することなく微生物の繁殖が抑えられ食中毒を起こすことなく食べられるようにしたものです。 
保存食は、ある期間保存しても変質、変敗することなく食べられる食物のことで微生物を減菌、殺菌させることによって微生物の繁殖しにくい環境としているのです。
今回は、特に昔から作られてきた保存食について紹介します。
◇保存性は、水分12%以下となると殆どの微生物が増殖できなるといわれ高まります。
80~40%(米飯60%、モチ44.5%、赤飯53%、いも類85-66%、くり45-60%、ぎんなん53.6%、むかご75.1%、糸引き納豆60%、魚類85-59%、鯵の開き干67.9%、しらす干46.0%-69.9%、鮭の燻製64%、蓄肉類60%、佃煮類26.9-56.5%、卵75%、ピータン66.7%、チーズ45%、ソース60%、醤油65%)、

40~20%(パン38%、するめ20.2%、塩昆布24.1%、干しあわび27.9%、蓄肉類脂身32-15.6%、ビーフジャッキー22.4%、甘納豆26.2%、練り羊羹26.0%、ホシイモ22.2%、蜂蜜20%)、


20-12%(穀類12.5-15%、豆類12-15%、水飴15%、種実10.4-15.5%、切干大根15.5%、干ぴょう19.9%、干しブドウ14.5%、干し杏16.8%、素干し藻類2.3-16.9%、素干さくらえび19.4%、煮干15.7%、乾かずのこ16.5%、削り節17.2%、乾麺12.5-14%、パルメザンチーズ15.4%、粉類14%、焼麩・マカロニ・スパゲティ12%、マーガリン15.5-29.7%、バター16%)



12%以下(黒砂糖5%、上白糖0.8%、即席中華麺2-10%、アルファ化米8%、ビーフン11.1%、ホップコーン4.0%、きなこ5%、凍り豆腐8.1%、干し湯葉6.5%、アーモンド・カシューナッツ・くるみ・ごま3-5%、落花生6%、干し菊11.6%、干しぜんまい8.5%、乾燥キノコ類9.7-13%、畳鰯10.7%、植物性油0%)
をおおよそ含みます。


現代でも最も多く利用している切干大根は、大根を細長く切って、すのこで天日干し乾燥させ太さによって1~7日ぐらいかかり歩留まり8~10%、水分は、15%内外に干され寒気であるほど甘味、旨みのあるよいものが仕上がります。
炒め煮、味噌汁の実、酢のもの、きり漬けなどにしています。
可食量切干大根10g(カリウム320mg、カルシウム54mg、鉄1.0mg、食物繊維2.1g)、生大根100g(カリウム230mg、カルシウム24mg、鉄0.2mg、食物繊維1.6g)でありミネラルのカリウムがナトリウムの排泄を促し高血圧予防、カルシウムの骨粗鬆症を防ぎ、鉄の疲労回復、食物繊維に整腸作用があり、生大根に比較し多く取る事が出来ます。


◇砂糖の防腐効果は、糖度50%で期待できます。


◇食塩では15~25%もの食塩量が長期保存で使われていました。
おいしい塩漬をつくるには、材料の選定、食塩、重石(材料と同程度から3倍の重量)、手入れが加減が必要です。
過度に乳酸菌を発酵させないように酸味を作らないようにすることから微生物(酵母、カビ、細菌)の至適温度25~30℃、発生を抑えられる気温5℃以下、45℃以上となっています。冬場の蓄え、気候からもこの晩秋が漬物に取りかかるのによい時期だったのです。


◇10%前後のアルコールに酢酸菌Acetobacter が加わることによって5~8%の酢酸が得られます。食酢の主成分で酢酸は3~5%です。 実験で、酸度4~5%の食酢の中ではO-157は30分で10万分の1に減少し、 酸度10%の酢酸濃度では1分で同じ効果が得られたといいます。
酒のアルコール度数は、清酒15%ほどで、アルコールの殺菌力は、10~20%では10分間以上作用させないと殺菌効果がなく、最適殺菌濃度は70~80%です。微生物の膜の変化を起こす前に浸透して通過してタンパク質を損傷させることによるとしています。80%以上になると逆に殺菌力が低下するようです。


◇燻煙成分にはフェノール化合物を含むが防腐効果もありますが、燻煙 による脂質の酸化防止が期待されます。防腐は、主に食品の乾燥によるものといわれます。蓄肉、魚介類、チーズでおこなわれています。
秋田県の「いぶりがっこ」は、大根を囲炉裏(いろり)の天井につるしてけむりでいぶし干しにしたものを、ぬか漬けにしたもので独特の歯ごたえと香りがあります。


主食としての穀類、蛋白源の大豆、寒い冬を越すには、魚の塩辛い干物、漬物、乾燥野菜、根菜類の大根、人参、じゃが芋、玉葱も比較的長期に保存できます。緑黄色の野菜が不足がちになりますが、冬至かぼちゃとして保存していました。
もしもの時には、流通網がストップしてしまったら各家庭で工夫して作ることが必要になってくるかもしれません。どのようにして作られていたのかを知っておくこともよいでしょう。

 
 

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[氷温貯蔵] 食生活について語ろう

2021年05月22日 | 保存食品

・氷温貯蔵Controlled freezing point storage ひょうおんちょぞう

  チルド貯蔵Chilled storageともいい食品を0℃前後の温度(水の氷結点以下)、不凍液で鮮度よく貯蔵する方法です。糖分、塩分を含んだシャーベット状の氷をつくり水が凍る直前の氷温で果実、野菜などの食品を一定期間貯蔵すると、食品のうまみを向上させる効果があります。
冷凍保存ほどではありませんが一ヶ月から半年の保存ができます。

凍る温度は食品によって差があり多くは零下1度から零下5度くらいの温度では凍らず、冬眠状態になります。チルド温度帯として5℃~-5℃で酵素反応、呼吸、微生物の繁殖を抑制し貯蔵性が増すのです。
氷をシャーベット状に削り、塩分濃度を1~2%の冷却した塩水に混ぜ、一般の食品の氷結点の温度を-0.5度から-2.5度のシャーベット状の氷がつくられます。
 
 昭和42年(1967年)に二十世紀梨のみずみずしさが保たれていることを偶然発見した鳥取大学の山根昭美(やまねあきよし)農学博士(当時)が生物によって異なる氷結点を調査・研究し、氷点下でありながら未凍結の温度領域を見い出し「氷温」と命名しています。
 「氷温域」ともいい生物は凍らないように生体防御反応を働かし、その物質が糖類で、さらに熟成、アミノ酸でグルタミン酸などでは旨味となっています。
 この氷温の状態を人工的に作って熟成させ旨み引き出したのが氷温技術です。
食品を氷温域で貯蔵すると、クーリング(10~5℃)に比較し、さらに鮮度の保持期間を延ばせるのです。
野菜のトマト・レタスなどでは-0.4℃~-0.9℃、サラダ菜は-0.3度、
果実類のリンゴ・バナナなどでは-2.0℃~-3.4℃、梨0℃
肉類は-0.6℃~-1.7℃、
魚介類は-1℃~-2℃、カニ-2度で新鮮さが保てるというのです。
 「氷温貯蔵」を応用したは米、大豆などにも見られ多くの野菜類や、日本ナシ、イチゴ、メロン、リンゴ、オレンジ、ブドウ、イチジクなどといった果実類、畜肉、魚介類まで、冷蔵と比較して冷凍ほどではないですが特に野菜、果物類の長期間の貯蔵が可能となっています。

チルドとかパーシャルPartial 、氷温保存とかもよく聞かれます。食品の低温流通は、クーリングCooling、チルド、フローズンFrozenの温度帯に大別しています。

クーリングCoolingというのは、クーリングシステムCooling systmであり冷却システムことで10~5℃で冷蔵庫での保存です。

チルドChilledは5~-5℃の半凍結温度です。

フローズンFrozenは、冷凍のことで-18℃以下の凍結した温度です。

パーシャルフリージングPartial freezingは、部分凍結で-2~-8℃の部分的に凍結した状態の温度ということになります。

 氷温保存とは、これは0℃以下でかつ凍結しない状態です。水に砂糖とか食塩とかの混ぜ物が入ると、0℃では凍結しなくなりる温度帯です。
 温度帯で言えば、パーシャルPartialも氷温もチルドChilledの一部分ということになります。

 
食品は、5~-5℃ないし2~-2℃前後の温度帯で保存され、冷凍品より新鮮さがありますが温度管理が難しい、日持ちが冷凍品より短いですが品質の安定性があることから需要が増大しています。

「氷温域」といって食物の糖、アミノ酸の変化により旨みを増してくるのです。


  保存食は、ある期間ちょうり保存しても変質、変敗することなく食べられる食物のことをいいます。変敗・変質をさせる微生物を減菌、殺菌させることによって微生物の繁殖しにくい環境とします。
その方法として脱水、乾燥、CA貯蔵、冷蔵、冷凍、塩蔵、糖蔵、酢漬け、燻煙、缶詰、瓶詰め、レトルトパウチ食品、防腐剤により加工食品が作られています。漬物(塩漬け・味噌漬け・醤油漬け・粕漬けなど)、佃煮、ジャム、なれ寿司、干物、菓子類などがあります。

下処理や味付けなどが施されたものが多いため、忙しい家庭での伸びが大きく重宝されているようです。メニューの幅も広がります。
氷温貯蔵は、チルド(5~-5度)であると共にパーシャル・フリージング(-2~-8度)の一部を含みます。新鮮さをそのままに、美味しさが増しているのが氷温貯蔵です。
さまざまの保存方法のひとつ「氷温貯蔵」によっても、美味しさが異なり、私たちの味覚を存分に満足させ楽しませています。
 

時間はたっぷり - こんにちは  クマん家に ようこそ~ で氷温熟成鮭を😋美味しく調理・保存方法を紹介しています。市販品は、美味しいところの血合い・皮が除かれ綺麗ですが、栄養分も除かれている?味付けにも好みが有り。



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(初版2020、10/6)


[各地の漬物〕食生活について語ろう

2020年11月28日 | 保存食品

・各地の漬物 かくちのつけもの

 これからの寒い、野菜の少ない季節のために、昔は保存食として日本全国各地でさまざまの種類の漬物が作られていました。
塩漬けのほかに醤油漬け、福神漬け、味噌漬け、甘酢漬け、粕漬け、桜漬け〔しば漬け〕と調味料もいろいろあります。

そこで今回は、全国各地でどんな漬物が作られていたのが調べてみました。
日本の三大菜漬けといわれるものには、野沢菜漬け、高菜漬け、広島菜漬けといわれています。

京都は漬物で有名ですね。中でも千枚漬け、柴漬け、酸茎菜(すぐきな)漬けはよく知られます。

世界中にも、美味しい漬物があるようです。世界三大漬物としてザーサイ、胡瓜のピクルス、オリーブの実、またはキムチ、ザーサイ、ザワークラフトといわれます。

そのほかにも日本全国には、三大漬物に劣らず、おいしい各地方色豊かな漬物が残っています。
北から、
北海道の「松前漬け」
 北海道の道南で松前と呼んでその地域で保存食として食べていたことから命名したものです。コンブと干しスルメを細く切り、数の子をミリンと醤油で調味した液に漬けます。


秋田県の「いぶりがっこ」
 大根を囲炉裏(いろり)の天井につるしてけむりでいぶし干しにしたものを、ぬか漬けにしたもので独特の歯ごたえと香りがあります。


岩手県の「金婚漬け」
 岩手県ではウリのワタをくり抜き、その中にコンブで巻いた大根や人参を詰て味噌漬けにしたのが「金婚(きんこ)漬け」です。「きんこ」とは陸中海岸の浅瀬にすむナマコのことで漬け物形状がナマコに似ていることから呼ばれています。


栃木県の「たまり漬け」
 東照宮のある日光で名産の漬け物が「たまり漬け」です。熟成したもろみの液に大根やキュウリ、ナス、らっきょうなどの野菜をベッコウ色になるまで漬け込みます。


東京都の「べったら漬け」
 毎年10月19日に日本橋小伝馬町(こでんまちょう)にたつ「べったら市」が開かれています。こうじで漬けた、たくあんのことで市では漬け物業者の「べったら,べったら」と景気のいいかけ声が響きます。


長野県の「野沢菜漬け」
 江戸時代中期に京都から持ちかえり導入したと伝えられます。根となる小さな蕪よりもその葉を主に利用します。

 
静岡県の「ワサビ漬け」
伊豆、天城は古くからワサビの産地として知られます。昔はぬか漬けのワサビ漬けだったようですが江戸時代の中期になって駿河(今の静岡市)のワサビ商人が,かす漬けに改良して好評をえたとことから今日のワサビ漬けになったと言われています。


石川県の「かぶらずし」
 海の幸が豊富な石川県で魚を使いカブを厚手に輪切りにして、その間にブリをはさみ塩とコウジとコンブで漬け込む「かぶらずし」です。ブリは高級魚なので庶民の間では大根とニシンで漬けた「大根ずし」が一般的だったと言われています。


大阪府「水茄子の漬物」
 泉州水茄子は皮が柔らかく水分たっぷりで、アクが少なく、ほとんどぬか漬け、液漬けなどの漬物にしています。
 奈良時代末期にインドより渡来し、江戸時代初期から大阪泉州地方の気候や風土があい水なすが育てられました。


京都府の「千枚漬け」
 温暖な関西で栽培されているカブは、白色系統で聖護院は蕪が最も大きく、すが入りにくく千枚漬けにしています。カブを千枚にも切るように薄く切って酢漬けにして、そこにコンブなどを加え今日の千枚漬けとなります。
京都府の「しば漬け」
 京都の大原で古くから漬けられナス、ミョウガ、しそなどをきざんで塩漬けにした「しば漬け」です。名前の由来は壇ノ浦で滅亡した平家の中で1人生き延びた建礼門院が、しその葉の色から「紫葉漬け」と呼んだことから命名されたと言われています。
京都府の「酢茎菜漬け」
京都、賀茂(かも)地域の特産で別名「かもな」ともいい繊維質で主に葉つきのまま塩漬け後乳酸発酵させた漬物です。


奈良県の「奈良漬け」
 酒粕に塩分、糖分を加え野菜を漬け込んだものですが、一般には白瓜の粕漬けを「奈良漬け」といい高級な漬け物として全国的に有名です。その始まりは、江戸時代の初期、慶長年間に奈良の漢方医糸屋宗仙が奈良漬をつくりはじめたという説が最も有力です。家康にも献上しています。


岐阜県の「守口漬け」
 古くは大阪の守口地区で栽培されていたのが起源となっています。
江戸時代からすでに「ホソリ大根」や「美濃干大根」などといわれる細長い大根を栽培していました。 長良川沿いの砂質の土地で栽培している直径3cm、長さ1.8mにもなる守口大根を粕漬けにしています。
現在、愛知北管内扶桑(ふそう)木曽川流域地区では全国生産の約7割のシェアを占めているようです。 


広島県の「広島菜漬け」
 麹やコンブを使って塩漬けにします。江戸時代に京都からこの菜の種を持ち帰って栽培したのが始まりと言われています。


鳥取県の「らっきょう」
鳥取砂丘で栽培されほとんど漬物として用いられ歯ざわりがよく甘酢漬け、醤油漬け、塩漬けとしています。
江戸の小石川薬園(現在の小石川植物園)より参勤交代時に持ち帰ったことが始まりと伝えられています。


山口県の「寒漬け」
 武士の携帯食として作られてきた瀬戸内の宇部地方に古くから伝わる干し大根の漬け物です。
古くは1ヶ月ほど半干しにした大根を海水につけ軒下につるし寒風の中で叩いて延ばす作業を繰り返し完全に干しあげられます。12月から1月の厳冬の頃に漬けられることからこの名がついたと言われています。


愛媛県の「緋の蕪漬け(ひのかぶらづけ)」
 愛媛県松山地方に古くから伝わる塩で下漬けした赤カブをダイダイの漬け汁で漬け直すもので果汁の酸味から緋色に染まることから呼ばれています。
原種は、近江国(現在の滋賀県)の日野菜(ひのな)カブです。


和歌山県の「梅干」
 明治時代に和歌山県の旧・上南部村(現・みなべ町)で高田貞楠(さだぐす)が大粒の梅を見つけ、高田梅と名付けて栽培し、1950年に高田梅を最優良品種と認定しています。
調査に尽力した南部高校の教諭であったことから、高田の「高」と「南高」をとって南高梅と名付けられ現在に至るといわれます。
梅は8~10世紀ごろ中国の唐、宗の時代に持ち込まれたとされることから、塩作りができるようになった時期とあわせ8~10世紀の間と考えられます。
直径3cmにもなる大粒(南高:なんこう)梅が有名です。


福岡県の「高菜漬け」
 九州地方で栽培し漬物として有名な「高菜漬け」です。繊維が硬いことから漬物としていますが、漬物の炒め煮もよく知られます。


鹿児島県の「壺漬け」
 南九州の山川町福元(現:指宿市)に伝わるで古くは大きな壺に海水を使ってよく洗い干した大根を塩だけで漬け込み半年以上発酵熟成させることからこの名がついた褐色のたくわんです。別名は「山川漬け」とも呼ばれます。

 

沖縄県の「パパイヤ漬け」
 沖縄県の栽培で生育が緩慢で、甘味が少なく温度管理が難しく9月下旬頃の未熟果をピクルス、塩漬け、黒糖と酢で調味した漬け汁漬けとしています。


韓国の「キムチ」
野菜を漬ける時に唐辛子やニンニク、生姜、果物、アミ、小魚の塩辛、魚醤油など多くの材料と一緒に漬け込んで乳酸発酵させて独特の深い風味を醸し出し旨みを増しています。


中国の「搾菜(ザーツァイ)」
 カラシナの肥大した塊茎(かいけい)を一度干してから,塩と香辛料で漬け込んでいます。中国、四川(しせん)省で多く作られ主に漬物とし肥大茎を割って干し、塩で2度漬けし香辛料(生姜、実山椒、唐辛子粉、にんにく、ウイキョウ、シナモンなど)で漬け込み、1ヶ月ほど熟成させます。


西欧の「ピクルス」
西洋で主に製造される酢(ワイン、アップル、モルト[麦芽]ビネガー)漬けで発酵させた野菜、果物の漬物をいいます。小型の胡瓜、オリーブの他、赤ビート、カリフラワー、トマトなどもつかわれます。塩漬け(塩水)した野菜の調味液に香辛料、砂糖を加えたり、酢を加えないで発酵だけのもあります。

 

時折、スパーでは、漬物ならぬ、生鮮大根、きゅうりそのままのつけ汁に浸してあるだけの物がみられます。
各地を旅行した際には、その土地の美味しい漬物をおみやげとするのもいいですね。

 

 

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(初版2020,11,28)


[芋茎:ずいき] 食生活について語ろう

2020年11月12日 | 保存食品

芋茎Zuiki ずいき

 highdy さま掲載の芋茎作りの様子が見られます。

  サトイモ科、里芋系(唐芋・ハスイモ・八つ頭)の茎(ずいき)の皮をむいたものを、芋がらともいい干して乾燥させたもの。保存食として用いられ里芋の秋の収穫と同じにして採取する。白と、赤いのとがあり一般に赤い品種唐芋、八つ頭の葉柄(ようへい)を柔らかくして栽培したものが赤ずいきと呼ばれ出荷している。

ハスイモ(リュウキュウ)がずいきの専用種としえぐみが殆どなく南九州、高知県、関西で主に栽培される。高温多湿を好み3~4月に種芋が植えられ白い花を咲かせ、7月上旬から夏を告げる旬の作物としこの頃より薄緑色の茎が外側の大きくなった茎より順に刈り取られる。芋の形成が少なく、葉柄(はがら)が薄緑で青ズイキとも呼ばれ一方に寄ったハスに見られるような穴が開いていることからハスイモとも言われる。

皮をむいて生で細く切り少し水にさらしシャキシャキとした食感がよく刺し身のつま、なます、押し寿司、お浸し、蒸し物に利用する。乾燥させた芋がらは水で戻して適当な長さに切り和え物、漬け物、汁の実、油揚げとの炒め煮にするとよい。

赤紫色は、アントシアニン系色素による。ミネラルのカルシュウム(生ずいき茹で95mg/100g・干しずいき茹で130mg/100g:イライラ解消)、鉄分(生ずいき茹で0.1mg/100g・干しずいき茹で0.7mg/100g:貧血予防)を多く含む。食物繊維が多く腸の動きを活発にして便秘によい。干しずいき茹で可食量50g(干し5g)で食物繊維(整腸作用)1.6gを含む。

 

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[グラノーラ] 食生活について語ろう

2020年10月21日 | 保存食品

・グラノーラGranola ぐらのーら 

  近年、手軽な朝食としてグラノーラの人気がでているようです。
シリアルSerial食品の一種です。
   とうもろこし・小麦・玄米・大麦、燕麦等の穀類を圧扁、成型、膨張、焙焼(ばいしょう)等により加工したものを主原料としています。
必要に応じてビタミン類・野菜・果実・ナッツ等を加えて製造したもので、最初はシリアルとして「コーンフレーク」をアメリカのケロッグによって1906年に製品開発しています。

◇コーンフレークCorn frakesはトウモロコシをつぶして煎ってα化させたものを加圧、又は、粉末とし調味し押し伸ばしたりして乾燥させたもので軽食として主に朝食に牛乳をかけて利用しています。
100g中でエネルギー381kcal、水分4.5g、たんぱく質7.8g、脂質1.7g、炭水化物83.6g、灰分2.4g、食物繊維2.4gを含みます。

主に朝食用に牛乳等を加えて加熱、又はそのままで食事としています。シリアルとしては他に「オートミール」、「ミューズリー」、「グラノーラ」などがありミネラル、食物繊維の摂取に優れてます。

◇オートミールOatmealは欧米での消費が多くえん麦(オーツ)を精白し乾燥させ粉砕したもので押し麦としたものは、ロールドオーツといわます。欧米では主に牛乳で煮て粥状にして食べられています。


◇ミューズリーMuesliは、1900年頃、生の果物と野菜が療養に必須であると考えたスイスのビルヒャー-ベンナーBircher-Bennerが、自身の経営するサナトリウムSanatorium:療養所の患者のためにミューズリーを考案しています。
アルプス山脈を登山した折りに食べた、山岳放牧の羊飼いの間に伝わる伝統的な携帯食の食事から発想を得たといわれます。
 ミューズリーとは、スイス語で「つぶした」という意味といいます。この伝統食をヒントに、サナトリウムの療養食として考案したのです。
シリアルとしてスイスとアメリカ、場所は違えど、「サナトリウムSanatorium:療養所」という同じ場所から生まれています。
オートミールの他、単に複数の穀物をブレンドし、ドライフルーツやナッツなどを混ぜたものです。


◇グラノーラGranola ぐらのーら
  グラノーラの発祥はアメリカで発明は、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士で、サナトリウムで療養中の菜食主義者のための病院食がそもそもの発端(ほったん)としています。 ロールドオーツRolled oats(押麦)を主とした、麦や、玄米、とうもろこしなどの穀物加工品と、ココナッツ、ナッツ類に、植物性油脂や、はちみつ、メープルシロップなどの甘味料を混ぜて、オーブンで焼きあげたものです。ドライフルーツを混ぜ主に朝食に用い食べ方は牛乳やヨーグルトの他、そのまま食べる場合もあります。


若干生っぽい感じがあるミューズリーは、最近のものではローストしたカリカリタイプもあります。グラノーラとの境目がわかりにくくなっているようです。
基本的にはミューズリー自体に甘味はなくそれでハチミツや黒砂糖などは入れていないものが多いようです。糖分が少なくカロリーが控えめということで健康食としています。
これらは日本では主に牛乳やヨーグルトをかけて食べられています。
乾燥果実としてパパイヤ、レーズン、りんご、いちごなど、さらにナッツ類のアーモンド、ピーナツ、胡桃などを加えています。

ドライフルーツのみならず、最近では野菜を乾燥させた、人参、牛蒡、インゲンなどさまざまの野菜チップの入ったもの、好みで自由にトッピングできるようにもなっているようです。

グラノーラでは、手軽に食べやすく、現代の食生活に不足しがちなミネラル、食物繊維をさらにドライフルーツが入ることによって抗酸化物(色素成分:カロテノイド、ポリフェノール)を効率よくとることができます。
少し味気ない気もしますが、保存食としてもよいでしょう。

 



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[◎佃煮] 食生活について語ろう

2020年05月23日 | 保存食品

・佃煮boiled in sweetened soy sauce つくだに
  魚貝、海藻、野菜、肉類を長期保存がきくように煮詰めて作った惣菜です。
言い伝えで家康が大阪の陣で移動に漁民から船、小魚の塩煮した携行食が差し出され、無事に帰城でき、その見かえりとして江戸幕府が開かれた折に家康は江戸に漁民が移り住み漁業を営むよう呼び寄せています。摂津国の佃村(現在の大阪市西淀川区佃)の漁師森孫右衛門らを江戸に呼び寄せるよう言い、隅田川河口・石川島南側の干潟(現在の東京都中央区佃島)を埋め立てて住まわせました。
佃島の漁民たちは悪天候時の食料や出漁時の船内食用として雑魚がたくさん獲れると、小魚や貝類を塩や醤油で煮詰めて常備菜・保存食としていました。
江戸では、佃煮を大量に作り多く売り出すようになり、保存性の高さと価格の安さから江戸庶民に普及し、さらには参勤交代の武士が江戸の名物・土産物として各地に持ち帰ったため全国に広まっていきました。最初は故郷で作られていた塩煮でしたが千葉で作られていた醤油を知り、小魚を醤油で煮詰めて売りに出して好評を得て全国的な広がりを見せていったのです。

江戸末期になると海の幸、山の幸と様々のものが保存食として佃煮として作られるようになるに至っています。故郷の佃村(現在の大阪市西淀川区佃町)の地名から佃煮の名前の由来としています。名前の由来、創業者についてはほかにも諸説存在しています。その後にも軍用食として多量に作られ食べられています。
時雨煮は三重県桑名の、小アユの飴煮は滋賀県の、ゴリの佃煮は石川県の、それぞれ名産として名高く小豆島の昆布の佃煮、広島の漬物の佃煮、焼津市のカツオの佃煮がよく知られます。現在一般に市販の佃煮は、うす味、甘口で常温での保存性は以前ほど高くはなく真空包装の物や、要冷蔵の佃煮が多く出回っています。
古くの江戸前佃煮は、常温で夏でもおにぎりや弁当に入れても傷まない辛口のもので現在も数軒ですが、職人の技により手造りの旧来の味付けの佃煮も受け継がれているようです。
しぐれ煮(あさり、牛肉)、甘露煮(ふな、あゆなど)、あめ煮(切りいか)、塩昆布、田麩・おぼろ(魚肉・畜肉)、鉄火味噌・鯛味噌・シソ巻き・昆布巻きなどがありお茶漬けなどにも用いています。
 主な原材料
魚介類:穴子・アミ・あゆ・イカナゴ・コエビ・カツオ・かに・オキアミ・シラウオ・ちりめんじゃこ・ハゼ・フナ・マグロ・モロコ・ワカサギ
赤貝・アサリ・カキ・シジミ・ハマグリ
海藻類:昆布・海苔・ひじき
牛肉・イナゴ・蜂の子・ざざむし・カイコ(さなぎ)
野菜類: ゴボウ・ゴーヤ・ 山椒・ツクシ・唐辛子・フキ・めんま・わらび・シイタケ・マツタケ・湯葉・クルミなどがあります。
 ちょっと珍しい中国・東南アジアでの肉田麩、台湾語で肉酥(バァソー)または「肉脯」(バァフー)と呼び豚肉から作った肉の繊維をほぐして甘辛く味付けし、ふんわりさせたものであることから、肉鬆(ロウソン)が普及しています。甘辛い味付けで薄切りした肉片を乾燥させた、そのままにしたものもあります。台湾でも一般的に豚肉製肉鬆は淡い茶色に着色、牛肉製の肉鬆は濃い茶色に着色してあり外観で見分けられます。それ以外にも鶏肉や素食(ベジタリアン)のために大豆製品から作られた素肉鬆などがあります。 
台湾ではおにぎりや「蛋餠(ダンビン)」と呼ばれるクレープのように卵焼きと共に包んで朝食料理に入れたり、朝粥に乗せて食べられているようです。おやつ感覚でも食べられ豚肉や牛肉の肉鬆は惣菜パンの定番の具材です。東南アジアでは豚肉のほかに牛肉、鶏肉、魚肉製品の田麩があります。
 
平成16年1月1日日付で、日本記念日協会に登録認定により 6月29日は全国調理食品工業協同組合が『佃煮の日』として制定しています。正保3年(1646年)6月29日は、佃煮と縁のある東京の佃島に住吉神社が造営された日です。6月29日の、この日の「二九」を「ツク」と語呂あわせで、2003年(平成15年)に「佃煮の日」と命名しこの日にちなんでの制定です。佃島(現在の東京都中央区)にある住吉神社を訪れる参拝客に振舞ったのが始まりで、江戸の回船問屋の主人の供で訪れた賢い奉公人が、これを佃煮の名称で売り出したのが始まりとも言われています。
余り物利用の保存用食品であったことから、物が有り余って、もて余すさまを「佃煮にするほど」などと表現したりします。
佃煮は、ご飯のお供として、お茶漬けにしてもよし、現在でも重宝し大活躍ですね。 
 
 

 

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[乾燥野菜、果物] 食生活について語ろう

2020年05月12日 | 保存食品

・乾燥野菜・果物の変化
  日本で古くから切干大根、干し菜、干ぴょう、干しいも、芋がら、ぜんまい、干し菊、ホシシイタケに見られるように主に冬場の保存食として、また乾燥させることによって味の変化を楽しむものとして作られてきました。
最近では、人工乾燥法(凍結、加熱、真空、乾燥剤)により香辛料、ブロッコリーなど、粉末にしたり、戻して殆ど生鮮野菜の状態にできるように技術が発達しています。ブランチング(湯通し:大根、食用菊)、アルカリ処理、褐変防止(酸化酵素オキシダーゼの不活性化)、ブランチングしない(長葱、セロリー、トマト)ものは、害虫駆除ためにイオウ燻蒸(くんじょう)することもあり天日、人工乾燥がおこなわれています。
生鮮野菜の水分が85~95%前後ですが天日乾燥状態で10~15%、真空、凍結乾燥で2~10%(吸湿性が高い)の水分量にあります。

生鮮食品に比較し食物繊維、ミネラル、抗酸化物(色素成分:カロチノイド、フラボノイド)を効率よくとることができます。しかしながら、つい最近までの乾燥法では、
100g中でレーズン(エネルギー301kcal、水分14.5g、タンパク質2.7g、脂質0.2g、炭水化物80.7g、灰分1.9g、ナトリウム12mg、カリウム740mg、カルシウム65mg、マグネシウム31mg、リン90mg、鉄2.3mg、亜鉛0.3mg、銅0.39mg、マンガン0.20mg、ビタミンA:2μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.6mg、ビタミンK:0μg、ビタミンB1:0.12mg、ビタミンB2:0.03mg、ナイアシン0.6mg、ビタミンB6:0.23mg、ビタミンB12:0μg、葉酸9μg、パントテン酸0.17mg、ビタミンCTr、 食物繊維4.1g)、 

生ぶどう100g中で(エネルギー59kcal、水分83.5g、タンパク質0.4g、脂質0.1g、炭水化物15.7g、灰分0.3g、ナトリウム1mg、カリウム130mg、カルシウム6mg、マグネシウム6mg、リン15mg、鉄0.1mg、亜鉛0.1mg、銅0.05mg、マンガン0.12mg、ビタミンA:3μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.1mg、ビタミンK:0μg、ビタミンB1:0.04mg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン0.1mg、ビタミンB6:0.06mg、ビタミンB12:0μg、葉酸4μg、パントテン酸0.10mg、ビタミンC2mg 食物繊維0.5g)
天日干しとしておよそ1/5程度の重量となったものと考えられます。

特殊乾燥製法によりビタミンCも増加という記事がありました。
可食量を考慮する必要がありますが独自の乾燥法により、ビタミンCがほとんど分解しません。その結果、生鮮物に比べ乾燥後の食材はビタミンCが濃縮しています。 乾燥トマトのビタミンC含有量は生トマトの約12倍、乾燥柿のビタミンCは約4倍にもなるというのです。
果物・野菜本来の色調と栄養価、機能性を保持するためには「減圧平衡発熱乾燥法」が有効だというのです。富士山の山頂では、気圧が低く100℃未満でお湯が沸くという、減圧下で水の沸点が低くなる自然の法則です。
真空状態にして圧力を減圧し気圧が下がると水は低い温度でも蒸発する性質なので水蒸気にして、30~40度の温度領域で、10時間から20時間庫内で水分を蒸発させます。
低温で乾燥することによって色合いはあまり変わらず、アミノ酸が増す温度帯であり、旨み成分を引き出し、ビタミン類の破壊が少なく濃縮できます。

規格外品を利用して、ドライフルーツなどに、さらに機能性は有しているが、通常は廃棄されている農産物の未利用部位、未成熟資源など粉末にして、菓子・カレーのトッピングなどに用いることが出来ます。野菜嫌いな子供、消費者が無理なく野菜を摂取するひとつの手段として、乾燥野菜粉末を加えることによって、栄養補給ができます。
「減圧平衡発熱乾燥法」により、以前は廃棄処分としていたものを高品質を保持した商品に仕立て上げられるのです。
フリーズドライなどとはひと味異なるドライ野菜・果物です。
減圧により沸点が下がり、低温30度~40度でも水分が蒸発し食物を乾燥させることができるため、高温にさらすと壊れてしまうような栄養素や酵素を生かすことができます。
減圧平衡発熱乾燥法は、岐阜県美濃加茂市の八尋(やひろ)産業株式会社大矢正昭社長と株式会社エフ・ジー前島専務の、日本の「農」の再生を目指す取り組みから生まれました。

素材の風味や栄養を保持したまま凝縮乾燥しているので、震災後4日目頃からは野菜や果物のニーズが出てくることも統計的にわかっています。生鮮の果物や野菜の代用として大いなる活躍が期待できます。 
フレッシュ・ドライフルーツ☆だものリンゴ(岩手・青森)、みかん(韓国)、キウイ(国産・ニュージーランド)
15g×10袋入り 税込価格 2,000 円 程度としています。

ドライベジタブル☆ヤーコン(北海道)、タマネギ(国産)、ニンジン(愛知)、ダイコン(国産)、ブロッコリー(国産)、トマト(北海道・岩手) 
 10g×10袋 税込価格 3,000 円 程度としています。

抹茶100gで600円、昆布茶(食塩60%)100gで400円(40g:¥1000/100g)からすると割高のように思えます。

 野菜や果実以外にも薬草、魚類、海草類、肉類の乾燥はもとより、廃棄物の減少による環境貢献に、これらの食材を活用したニュービジネス構築にはさらなる期待が高まります。
添加物不使用の安全・安心な食品の提供、農業と産業、ハードとソフトの農産物とその活用方法の両輪を駆使した社会貢献が望まれているのです。


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〔宇宙食の歴史〕 食生活について語ろう

2019年12月25日 | 保存食品
・宇宙食の歴史 History of space food うちゅうしょくのれきし
宇宙に人間が飛び出していく時代、長期滞在が当たり前の時代です。食事が常に付いて回ることになるのですが、飛行士はいったいどんな食事をしているのでしょか。
宇宙食の移り変わりについてご紹介することと致しましょう。

1958年に設立された政府機関アメリカ航空宇宙局NASA(National Aeronautics and Space Administration)のApollo計画Apollo Projectにより1961年から1972年に有人宇宙船により地球以外の天体に到達した事業より始まります。月周回飛行までに3日間の飛行を必要とします。1969年7月にアポロ11号アームストロング船長による有人で月面着陸に成功しています。

◇NASAのマーキュリーMercury計画(1959~1963年)・ジェミニ Gemini 計画(1961-66)
初期の宇宙食は喉に食べ物がつまるのではないかとの不安から、一口サイズの固形食とチューブに入ったペースト状の食品が中心で味気なく、食事というより栄養補給だけの側面が強いものでした。飛行士からの評判も悪かったようです。

宇宙滞在で、連続で宇宙食を摂らざるを得ない状況で不満をもった飛行士ジョン・ヤングは、船内に勝手にターキー・サンドイッチを持ち込んでいます。機器の汚損、食中毒などにより宇宙船を危機に陥れる可能性があるこの行為は問題となりました。食事の重要性は認められ、以後の宇宙食の改善につながって行ったとの経緯があります。
1960年代に宇宙食で飛行士が栄養や食事を安全に摂れるようにNASAはさらにHACCP(ハサップ:Hazard Analysis Critical Control Point危害分析重要管理点監視方式)を考案しています。

◇アポロApollo計画(1961~72)
この時期には、無重力状態での人間の食事に対する知識も蓄積し無重力下でも、人間は普通に嚥下(飲み込み)できることが分かってきました。
種類も少しずつ増えてきました。その後、食品の乾燥など食品加工技術が少しずつ発展しています。長期保存・軽量化(スペースシャトルで1kgあたり約8,800ドル程度の経費)・飛散しないことが求められ、フリーズドライ製法・レトルト食品の開発が進みました。
宇宙の無重力空間では、水の取り扱いはやっかいとなります。
 スペースシャトルでは燃料電池を用いられていることから発電の際に副生成物として水が発生します。この水を加温して調理に用いることができます。そのため加水調理に適しており保存性・栄養・食感の面でも優れたフリーズドライ食品は、多くの宇宙食に採用しています。

さらにNASAは、注入口付きの容器の開発と、給湯器を開発しお湯が使用できるようになり、食品を水で戻して暖かい食事が可能となっています。食事のメニューも一気に増えました。

当時の宇宙飛行士に必要なカロリーは、1日1人あたり2800kcalで、チューブ入りの宇宙食では重さ一日分で加水食品で2kgもあったものが、600gと約3分の1の重量です。

◇スカイラブ計画Skylab Project1973年~1979年 
 医療・太陽観測・地球資源探査その他の分野で生医学実験なども行い食事内容も綿密なコントロールのもとに進化しています。半数は加水食品で、他に温度安定化食品、自然形態食品、フリーズドライ食品、放射線照射食品の提供がありました。

ナイフ、フォーク、スプーンを使えるようにしています。テーブルに各食品のパックやトレイ・食器などはマジックテープで貼り付けておくことができるようになっています。
 現在の宇宙食の基本が出てきていますが、大半は加水食品でした。

温度安定化食品、自然形態食品なども登場し、食器を使った食事も行われるようになったため、食器が浮遊を防ぐ為の、さまざまな工夫がなされています。

◇スペースシャトル計画Space Shuttle program(1981年~2011年)
NASA(米国航空宇宙局)の有人宇宙往復機として人工衛星の軌道投入や惑星探査機の放出、国際宇宙ステーションISSへの人員・資材輸送などに利用していました。宇宙輸送システムSpace Transportation System:STS)とも呼ばれます。
市販食品や自然形態食が登場し、地上の生活に少し近づいてきました。

◇国際宇宙ステーションInternational Space Station(ISS)の宇宙食
  地上から約400km上空に建設した米国・ロシア・欧州諸国・日本・カナダの15か国が共同運用する巨大な有人実験 施設です。1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら、実験・研究、地球や天体の観測などを行っています。

国際協力により運営していることから、各国の宇宙機関で開発した宇宙食が持ち込まれるようになりました。
宇宙食を実際にISSへ持って行くには、NASAジョンソン宇宙センター内の「フード・ラボ」で審査を受け、検査に合格するとで宇宙食をISSまで持って行くことができます。

 地球で使用しているものと同様の食品と調味料で現在ではより地上の食事に近いものとなり、メニューの種類も増えました。一般に売られている食品をそのまま利用するものや、レトルト食品、加水食品、半乾燥食品、自然形態食、新鮮食品(果物や野菜)などがあります。

飲み物は粉末の状態で宇宙に持って行き、水を加えて飲みます。
調味料も塩、ケチャップ、マスタード、マヨネーズなどがそろっていますが、塩とこしょうは飛び散らないように液状になっています。
中国の宇宙食では、一口づつオブラートに包まれ細切り豚肉の辛味炒め、鶏肉とナッツの唐辛子炒め、八宝飯等の中華料理と、漢方薬、食後の栄養ドリンクが用意されていました。
無重力状態で体調をととのえ栄養の確保をすることから、骨内カルシュウム消耗、筋肉萎縮、赤血球減少などに対応できる宇宙食が考えられ調整が加えられています。
2007年以降には、日本の食品は特別食として開発し多数宇宙で摂食しています。たこ焼きや赤飯、餅、みそ汁などがあります。宇宙飛行士は、宇宙空間でも、ほぼ普段と変わらない食事を楽しんでいるようです。
宇宙日本食として多くの宇宙飛行士を支えています。また、美味しいだけでなく、メニューが豊富で珍しいため、他国の宇宙飛行士とのコミュニケーションのツールにもなっています。

 NASAが開発した宇宙食の食品加工技術の凍結乾燥技術(フリーズドライ)、レトルトパウチ技術(レトルト殺菌技術)により、宇宙食は豊富なメニューを揃えることが可能となりました。

それに留(とど)まらず、宇宙食を製造するための新しい衛生管理手法としての総合衛生管理(HACCP)の手法も開発され、宇宙食は大きく進歩することになりました。
 宇宙食の開発は私たち日常の食生活をも便利にして向上に役立っています。手軽に食べられ、栄養バランスのよい調理済み食品です。日常で忙しいときに長期常温保存できるものばかりですので非常食・保存食として利用価値があります。

 

宇宙日本食の動画がありましたので貼り付けました。




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〔2019・12・25〕

[切干大根] 食生活について語ろう

2019年11月29日 | 保存食品
・切干大根Dried strips of radish きりぼしだいこん
いまが大根のの時期です。冬に備え保存食品として古くは、家庭で切干大根づくりが行われていました。切干大根を戻すと4~5倍になるとネット検索で多くのホームページで記載しています。
私は、10倍ぐらいにはなるのではと不信感を抱きましたそして25g程度(実測~30g)の切干大根を購入して実際に、食べやすくなるまでどのぐらい加水できるかやってみました。
25g程度の切干大根、説明での記載通り5分で115g(4.6倍)で漬物程度の硬さでした。6時間経過での170g(6.8倍)でやはり漬物のような食感でした。煮ることによってさらに含水量は増加するように思います。
 
神奈川県の農業技術センター生産環境部からの引用です。ダイコンの種類は問いません。どんなダイコンも利用できます。農家では概(おおむ)ね市場へ出荷できない割れたダイコン、傷の有るダイコン、形の悪いダイコンなどを切り干しダイコンの原料としています。ただし、曲がったダイコン、形の悪いダイコン、大きなダイコンはちょっと整形してから切り干し突きにかけて、うどんの様にして下ろしています。
でも、切り干し突きはふつうの家庭ではないのがあたりまえです。無いときは包丁で切りましょう。ダイコンがうどんの様に細長く切れないなら、ダイコンを縦に6~8つに割り、それから5mmくらいの厚さの小口に切ればイチョウ型、くさび形に切れます。
これをザルにのせて、乾かして下さい。ダイコンが重なったところはくっついて離れなくなりますので、早めに手入れをして、バラバラに干し上げて下さい。切ったダイコンはすみやかに表面を乾かしたいので、寒中の天気の良い日を選んで、切って下さい。温度の高い時期は微生物の繁殖により、変質することがあります。
また、切り面の乾燥が悪いと微生物の繁殖により、変質することがありますし、白くきれいに干し上がりません。
収穫したばかりのみずみずしいダイコンはパリパリしていて、突き易いのですが、切り干し突きが良く切れるなら少し萎びたダイコンでも上手に切れます。原料はムダ無く利用しましょう。切干大根の酢醤油漬けで18gの切干ダイコンは大根300gを干して出来上がります。水に浸けても、元の重量に戻ることはありません。
神奈川県の農業技術センター生産環境部では300gのダイコンを切り干しにすると16~18gになります。またそれを水に浸けて戻すと120g(7.5~6.7倍)くらいになります。との掲載でした。
食品成分表の100g中で切干大根の水分量は乾物で8.4g、茹で94.6g、油炒めで84.5g、皮付き生大根生で94.6g、茹でて94.4gです。成分表での戻しの状態は、生の大根と変わらない水分含有量です。
実際に口にするのは、漬物のような状態と、煮物とした状態とがあります。漬物のような硬さで5分で4.6倍で6時間経過で6.8倍であり、栄養状態として、ビタミン、ミネラルの変化は大きいと思います。
さらにエネルギー[300g(54kcal)のダイコン・切り干しにすると16~18g(48~54kcal)]としての変化は少ないと思われることから、多くのHPで切り干し大根を、ゆで→5.6倍 油炒3.5倍については、単に水戻しだけで7倍なのに、茹でて煮物の状態でさらに吸水していると思われることから公開のホームページの5~6倍の数値はは納得できないことになります。
単に水に戻すと、大まかにいうと10倍と覚えておいた方が一般的といえるでしょう。
100g中で
大根生:エネルギー18kcal、水分94.6g、ナトリウム19㎎、カリウム230㎎ 
切干大根(乾):エネルギー279kcal、水分15.5g、ナトリウム270㎎、カリウム3200㎎ 
切干大根(茹で):エネルギー19kcal、水分94.6g、ナトリウム4㎎、カリウム62㎎になりなす。
 
 ちょっと、私の疑問に思えたことを検証してみました。私は、たまに切干大根のハリハリ漬け、醤油漬けの人参、キクラゲを刻んで入れた漬物を作ることがあります。煮物もいいですね。
 
 
 
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[健康食品の役割] 食生活について語ろう

2019年11月10日 | 保存食品
・健康食品の役割Role of  health food けんこうしょくひんのやくわり
  一般に言う食品より健康の維持、増進を目的とし摂取する食品を「健康食品」としていますが特に決まった定めは、ありません。
食品からの有効成分を含む、自然食品(殆どすべての食品)、又は乾燥させ顆粒にしたもの、カプセルにしたもの、エキスにしたものなど様様の形態が取られています。
玉葱、にんにくといったものからローヤルゼリー、プロポリス、キトサン、クロレラ、高麗人参、青汁、酵素などといった日常あまり口にすることが少ないものもあります。また健康補助食品、栄養補助食品、栄養強化食品、栄養調整食品、健康飲料、サプリメントなど様々な名称で呼ばれています。
厚生労働省では、定義、法律、位置づけは、定まっていません。
 
日常の食生活で不足する栄養素を補うことにより健康の維持、増進に寄与していることがある一方健康被害の報告があります。
健康の維持増進には、まず第一に栄養バランスの取れた食生活です。高齢化による免疫力の低下、社会からのストレスの増大などにより、過不足の栄養素が知られるようになりました。このような中で健康食品の果たす役割が増大してきています。
 
しかし、一方でどの健康食品が実際にどのくらい有効か、科学的根拠があるか、用法用量、過剰摂取による副作用については不明なことが多かったり、安易な表示で消費者を惑わす名称のラベルへの表示が乱立していたりして消費者への適切な情報提供を確保できていないのが現状です。
 
安全性や有効性に疑問のある「健康食品」を排除、効果についての誇大表示を抑止することが必要であり、特別用途食品、保健機能食品制度などを設けていますがまだまだ不充分であると考えられます。
 
国民の健康づくりが進展している中で、食品の有効性と安全性に関する科学的根拠に対する必要性のレベルをどの程度にするか検討が求められているところです。
中国製ダイエット食品の健康被害以来国民の強いニーズにより国民の健康の保護を図る観点から、食品の摂取と健康被害の因果関係が確定していない段階においても流通禁止措置を講じることができるよう一層の強化がおこなっています。
 
近年の高齢社会、ダイエットなどの非常に関心が高く健康志向が強くなっています。
「自分の健康は自分で守る。」という意識も強くより一層、食品の健康増進に対する知識の取得意欲も増大しています。
このことは中長期的に疾病の予防、生活習慣病の低減に結びつくと考えられています。
 
ひいては増加の一途をたどる総医療費、老人医療費の低減に寄与するとされています。国民一人一人の生涯を通してのQOLの向上に資するものと考えられています。
今後は「病気と医療、医薬品の問題」から、「健康食品や栄養補助食品を含む食品と健康の問題」にウエイトを移す必要があるともいわれます。
 
 行政は、健康被害発生や有効性・安全性に関する情報等を国民及び関係者に幅広く迅速に提供してリスクコミュニケーション等を積極的に図ることや、実験データ等の情報提供システムを構築するなど、民間では実施困難な施策について積極的に行政の役割を果たす。
 また、虚偽誇大広告等の監視、監視指導を徹底、効率的な監視方法を検討するべきとしています。
 
関係業界は自主的に表示の適正化に取り組むとともに正確な情報提供に努めるべきです。
 
消費者は、情報の正確性を見極める為の知識と理解を深め、自分の健康状態に適した「健康食品」を選択できるよう努めていく必要があります。
 
 
 
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〔乾燥野菜・果物の変化〕 食生活について語ろう

2019年11月04日 | 保存食品
◎乾燥野菜・果物の変化
  日本で古くから切干大根、干し菜、干ぴょう、干しいも、芋がら、ぜんまい、干し菊、ホシシイタケに見られるように主に冬場の保存食として、また乾燥させることによって味の変化を楽しむものとして作られてきました。
最近では、人工乾燥法(凍結、加熱、真空、乾燥剤)により香辛料、ブロッコリーなど、粉末にしたり、戻して殆ど生鮮野菜の状態にできるように技術が発達しています。ブランチング(湯通し:大根、食用菊)、アルカリ処理、褐変防止(酸化酵素オキシダーゼの不活性化)、ブランチングしない(長葱、セロリー、トマト)ものは、害虫駆除ためにイオウ燻蒸(くんじょう)することもあり天日、人工乾燥がおこなわれています。
生鮮野菜の水分が85~95%前後ですが天日乾燥状態で10~15%、真空、凍結乾燥で2~10%(吸湿性が高い)の水分量にあります。

生鮮食品に比較し食物繊維、ミネラル、抗酸化物(色素成分:カロチノイド、フラボノイド)を効率よくとることができます。しかしながら、つい最近までの乾燥法では、
100g中でレーズン(エネルギー301kcal、水分14.5g、タンパク質2.7g、脂質0.2g、炭水化物80.7g、灰分1.9g、ナトリウム12mg、カリウム740mg、カルシウム65mg、マグネシウム31mg、リン90mg、鉄2.3mg、亜鉛0.3mg、銅0.39mg、マンガン0.20mg、ビタミンA:2μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.6mg、ビタミンK:0μg、ビタミンB1:0.12mg、ビタミンB2:0.03mg、ナイアシン0.6mg、ビタミンB6:0.23mg、ビタミンB12:0μg、葉酸9μg、パントテン酸0.17mg、ビタミンCTr、 食物繊維4.1g)、

生ぶどう100g中で(エネルギー59kcal、水分83.5g、タンパク質0.4g、脂質0.1g、炭水化物15.7g、灰分0.3g、ナトリウム1mg、カリウム130mg、カルシウム6mg、マグネシウム6mg、リン15mg、鉄0.1mg、亜鉛0.1mg、銅0.05mg、マンガン0.12mg、ビタミンA:3μg、ビタミンD:0μg、ビタミンE:0.1mg、ビタミンK:0μg、ビタミンB1:0.04mg、ビタミンB2:0.01mg、ナイアシン0.1mg、ビタミンB6:0.06mg、ビタミンB12:0μg、葉酸4μg、パントテン酸0.10mg、ビタミンC2mg 食物繊維0.5g)
天日干しとしておよそ1/5程度の重量となったものと考えられます。

特殊乾燥製法によりビタミンCも増加という記事がありました。
可食量を考慮する必要がありますが独自の乾燥法により、ビタミンCがほとんど分解しません。その結果、生鮮物に比べ乾燥後の食材はビタミンCが濃縮しています。 乾燥トマトのビタミンC含有量は生トマトの約12倍、乾燥柿のビタミンCは約4倍にもなるというのです。
果物・野菜本来の色調と栄養価、機能性を保持するためには「減圧平衡発熱乾燥法」が有効だというのです。富士山の山頂では、気圧が低く100℃未満でお湯が沸くという、減圧下で水の沸点が低くなる自然の法則です。
 真空状態にして圧力を減圧し気圧が下がると水は低い温度でも蒸発する性質なので水蒸気にして、30~40度の温度領域で、10時間から20時間庫内で水分を蒸発させます。
低温で乾燥することによって色合いはあまり変わらず、アミノ酸が増す温度帯であり、旨み成分を引き出し、ビタミン類の破壊が少なく濃縮できます。

規格外品を利用して、ドライフルーツなどに、さらに機能性は有しているが、通常は廃棄されている農産物の未利用部位、未成熟資源など粉末にして、菓子・カレーのトッピングなどに用いることが出来ます。野菜嫌いな子供、消費者が無理なく野菜を摂取するひとつの手段として、乾燥野菜粉末を加えることによって、栄養補給ができます。
「減圧平衡発熱乾燥法」により、以前は廃棄処分としていたものを高品質を保持した商品に仕立て上げられるのです。
フリーズドライなどとはひと味異なるドライ野菜・果物です。
減圧により沸点が下がり、低温30度~40度でも水分が蒸発し食物を乾燥させることができるため、高温にさらすと壊れてしまうような栄養素や酵素を生かすことができます。
減圧平衡発熱乾燥法は、岐阜県美濃加茂市の八尋(やひろ)産業株式会社大矢正昭社長と株式会社エフ・ジー前島専務の、日本の「農」の再生を目指す取り組みから生まれました。

素材の風味や栄養を保持したまま凝縮乾燥しているので、震災後4日目頃からは野菜や果物のニーズが出てくることも統計的にわかっています。生鮮の果物や野菜の代用として大いなる活躍が期待できます。
フレッシュ・ドライフルーツくだものリンゴ(岩手・青森)、みかん(韓国)、キウイ(国産・ニュージーランド)
15g×10袋入り 税込価格 2,000 円 程度としています。

ドライベジタブル☆ヤーコン(北海道)、タマネギ(国産)、ニンジン(愛知)、ダイコン(国産)、ブロッコリー(国産)、トマト(北海道・岩手)
 10g×10袋 税込価格 3,000 円 程度としています。

抹茶100gで600円、昆布茶(食塩60%)100gで400円からすると割高のように思えます。

 野菜や果実以外にも薬草、魚類、海草類、肉類の乾燥はもとより、廃棄物の減少による環境貢献に、これらの食材を活用したニュービジネス構築にはさらなる期待が高まります。
 添加物不使用の安全・安心な食品の提供、農業と産業、ハードとソフトの農産物とその活用方法の両輪を駆使した社会貢献が望まれているのです。
 
 

[漬物] 食生活について語ろう

2019年10月30日 | 保存食品
漬物Pickles,Pickles vegetables つけもの 
   以前は、これからの時期冬に向かって貯蔵食品として必ず晩秋の風物詩となって漬物をつくる姿が各家庭で見られたものです。狭い住宅事情もあって今では、市販のものを利用することが多くなってきたのではないでしょうか。市販品は、どうしても体裁を重視してしまいがち、家庭での加工品は、風味が違います。まだ農業、漁業を古くから営んでいる方々にとっては、昔から伝わるその地方独特の漬物が受け継がれ残っています。市場に出荷されない半端物を使い麹、酢、糠床、味噌の大豆製品を使い発酵させ保存食としたものが長寿の秘訣、健康によいとしいろいろ紹介されています。ご飯には、漬物が似合い、食欲を増進させます。その長寿の秘訣である漬物の化学について調べました。
 
 一般には日本での漬物は、主に野菜に塩を振り入れることにより浸透圧を保つのに野菜からの水を取り込み濃い食塩水をつくり野菜の細胞が破壊され水分が少なくなってほかのいろいろの成分が野菜に入り込み漬物ができあがります。
 
 おいしい塩漬をつくるには、材料の選定、食塩、重石(材料と同程度から3倍の重量)、手入れが加減が必要です。過度に乳酸菌を発酵させないように酸味を作らないようにすることから微生物(酵母、カビ、細菌)の至適温度25~30℃、発生を抑えられる気温5℃以下45℃以上となっています。
冬場の蓄え、気候からもこの晩秋が漬物に取りかかるのによい時期だったのです。歯ごたえがよく食欲を増進させ以前は、貯蔵性を高めることから15~25%もの食塩量が使われていましたが塩分の取り過ぎが懸念され低塩化が進み梅干で12%程度より一夜漬け、浅漬けは、2~3%程度となっています。
昔、山間部では塩が貴重だったことから食塩を使わないで無塩で圧力をかけて細胞を壊し乳酸発酵させた木曽のすんき、中国東北地域の酸菜(スワンツァイ)が知られ作られていました。食塩には、にがり(主成分塩化マグネシュウム)を含んだものは野菜中のペクチンを凝固させ長く置いてもしなびず、歯切れがよくなります。
精製塩よりにがりを含んだ並塩がよいのです。基本的に長期保存の貯蔵漬けには、下漬け、本漬けの2度漬けが行なわれます。
苦汁 にがり
  荒塩を保存しておいて潮解(ちょうかい)作用によってしみでてくる液体の苦味成分であり塩化マグネシュウムを主成分とする。
おおよその成分は、乾物24%、灰分14.9%、ナトリウム3.4%、カリウム1.23%、カルシウム2.1%、マグネシウム4.19%、ケイ酸0.01%、硫酸4.5%、塩素2.8%、自然界で海水におおく存在する。
無機塩類で苦味があり、水、アルコールに溶ける。塩化カルシュウム(CaCl2)は吸湿性が強く無水物で水に溶解する時に熱を発生させる。豆腐凝固剤(最近はCa塩)、野菜・果物の煮崩れ防止、、カリカリ梅漬け、乾燥剤、カルシュウム強化剤、冷凍用の冷媒(温度を下げる為に用いられている物質)にも使われる。
食品への使用基準が1%以下とされる。保湿効果がありアトピー、アレルギーに、新陳代謝をよくし便秘を解消しダイエット、整腸に用いられ注目される。過剰摂取は、体内のタンパク質を凝固させ血栓を作りやすく、肝機能、腎機能障害、下痢の原因となる。
 
よく知られるたくわん漬けは、本漬けと新漬けとがあり
本漬は、大根を乾燥させてから漬けこみます。乾燥の状態(弓形から結び型に曲がる)、食塩量より一ヶ月から一年ぐらい保存できるようにしています。大根の水分だけが失われ旨みの凝縮された甘味のあるものになるのです。空気に触れると味、色の悪くなることから隙間(すきま)のないように塩、糠を順に振り入れて最上部を乾燥葉で被(おお)い押しぶたをし水が染み出るぐらいの保存期間が長いほど材料の3倍程度までの重石をのせます。
新漬けは、9月頃より製造を開始、大根の乾燥に気温、湿度が高く天日乾燥に不向きで難しいので原料の水分量の多いものは一度下漬けし脱水し保存性を高めています。それから塩抜きし本漬けの糠床と一緒に漬けこむのです。
 重石は、食塩とともに野菜から水分を浸出させ水分の層が空気と材料との接触を少なくし、雑菌の繁殖を阻止し腐敗、変質より守る働きをします。
 大根、タクワンの成分比較を、ついでに切干大根も興味がありあります。
一般にNa(ナトリウム):K(カリウム)=2:1(一日の摂取量)以下がよいとしています。
Na3.94g(3940mg:食塩で10g)としてKが2g(2000mg)の摂取量となります。カリウムの目標量が3500mgです。調理による損失量約30%とみています。
 カリウムの摂取量を増加させてもナトリウム排泄量は、大きく変化しません。ナトリウムの摂取量を増加させるとカリウムとともにナトリウムの排泄量も増加します。
 
 切干大根は、1日の摂取量10gとしカリウムの減少が見られません。切干大根のハリハリ漬けは、塩分の摂取量を少なくし歯ごたえ、食物繊維(生大根以上)の栄養成分を取ることができます。おいしく栄養価の高い食材をいろいろ混ぜて漬け込むことにより、手軽にできて食欲増進見なおして見ませんか。
酢の加減で塩分調節も可能です。ご存知の方もいらっしゃると思いますが簡単に作り方の説明をしておきましょう。
五人分 材料:切干大根50g、千切り人参30g、千切り生姜10g、水戻しした千切りきくらげ20g(乾物2g)、シソの実10g、酢50cc、醤油25cc
1.切干大根をよく水洗いし水切りし食べやすい長さに切っておく。
2.千切りにんじん、千切り生姜、千切りきくらげ、シソの実、酢、醤油とともに切干大根とともにあえる。
3.冷蔵庫に一昼夜保存しておけば食べられます。
 
 乾物でフリーズドライ製法のものが多く見うけられるようになりました。凍結し水分を蒸発させるといいます。蒸発で水溶性成分(ミネラル、ビタミン)は、そのまま食品に残っているのでしょうか、それとも水分と共に流れ出すのでしょうか。成分分析を待ちたいところです。
 一般に家庭でも手軽にできる白菜、青菜(野沢菜)の塩漬けを比較してみましょう。
白菜塩漬けは、ナトリウムとカリウムの割合は、900mg:230mg≒3.9:1であり、ナトリウム(食塩)の摂取量を減らすことが高血圧予防の上から最も望ましいのです。100gで2.3gの食塩含有量で1日の摂取量50g/1.2g食塩量程度となります。キムチの食塩含有量が変わらず栄養成分が多くなっています。色々の健康によい食材を合わせて漬け込んだキムチ(発酵食品)が健康食品として注目を受け人気のある秘密だったのです。
 
 野沢菜塩漬け市販品は、食塩相当量が1.5%とであり食塩含有量が以前に比較し抑えられています。ビタミンA、C、カルシュウムの給源とし十分にその役目を果たせます。ナトリウムとカリウムの比が610mg:300mg≒2:1となっています。野沢菜の主産地は、長野県、以前は、食塩摂取量が多いことで減塩運動が展開された地域です。昭和56年より県民運動として積極的に取り組み1日の食塩摂取量が昭和55年(1980年)に15.9gであったものが58年には、11.0gまでに抑えることができたといわれています。美味しい、健康によい野沢菜ができていったのですね。
 
 農家では、市場に出荷されない半端物、残り物を使い古くから麹、酢、辛子、糠床、醤油、味噌の大豆製品を使い塩漬け、発酵させ浸透圧により野菜により旨みを与えそれが身体に有用な成分であったのです。食塩の摂取量が気になる中で減塩傾向が続いているのは好ましいことです。
 
野菜の種類、魚介類、海藻、糠床、麹、酒粕、甘酢、醤油、味噌の漬ける原料、調味料によって色、香りの変化を楽しむことができます。水分量の減少とともに風味、歯ごたえ、保存性を高め食欲増進させ、食物繊維(整腸作用、有害物質の吸着)を多く摂取できます。漬物は、時代の変化と共により健康を考えたものに変身していっています。
それぞれに摂取量、量的なこと、美味しさ、栄養を考えて、食を楽しむ時代です。ご飯をよく噛んで漬物をよく噛んで唾液の分泌をよくさせます。脳の活性化を促し、歯を丈夫にします。乳酸菌の整腸作用があります。昔から腹八分目というではないですか。適量を守って食事をすれば、健康の維持、増進にすべて役立っているのです。
 
 食塩摂取量の多少により平均寿命に大きな差が見られることを明らかにしています。食塩摂取量の多い東北地方では、たん白質、野菜の摂取量が少なく野外活動が少ないことが上げられています。運動、休養、栄養バランス、食生活情報の氾濫する中、正しい情報・知識を選択することが必要です。

[2019.10.30]